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英プログレ界の貴公子エディ・ジョブソン特集!

いよいよ今週末に迫ってきたエディ・ジョブソンの来日公演。ジョン・ウェットンやソーニャ・クリスティーナらがゲスト参加、さらに急遽U.K.としてのライヴ日程が組まれるなど、英国プログレファンにとっては夢のような内容と言えますよね。

今回は、そんなエディ・ジョブソンのキャリアを、各バンドでの楽曲を聴きつつ振り返ってまいりたいと思います!

エディ・ジョブソンは、1955年にイギリスの東部に位置するビリンガムで生まれます。7歳でピアノ、8歳でヴァイオリンを始め、若干16歳にしてローカル・バンドに所属して演奏活動を開始しています。

まず彼がプロデビュー後最初に参加したのが、今回の来日にも同行するソーニャ・クリスティーナがヴォーカルを務めるプログレ・バンド、カーヴド・エア。
彼が在籍していた上記のローカル・バンドが、彼らのサポート・アクトを務めたことから、両者はつながりを持ったと言われます。

カーヴド・エアは、ダリル・ウェイによるクラシックを基礎としながらも時にアグレッシヴでキレのあるヴァイオリン・プレイとソーニャの妖艶なフィメール・ヴォーカルをフィーチャーしたサウンドが特徴的なバンドでしたが、72年にダリル・ウェイが脱退し、その翌年に後任としてエディが加入することになります。

では、彼が唯一参加した73年作『AIR CUT』より一曲お聴きください。

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エディの他にギターとドラムスが新加入し、よりロック的なダイナミズムが強まった作風が印象的な一枚。エディも全体にオルガンとピアノを中心としたブリティッシュ・ロック然としたサウンドを聴かせていますが、時に刺激的なトーンのシンセソロ、アグレッシヴなヴァイオリンソロが切り込んでくる演奏に、彼らしさが現れています。

同年にカーヴド・エアを脱退したエディは、今度はブライアン・イーノが抜けたロキシー・ミュージックにキーボード/ヴァイオリン奏者として加入。同年発表の『STRANDED』~76年のライヴ作『VIVA!』までの4作品に参加、その間にはフェリー、マンザネラらバンドメンバーのソロ作品でも演奏しており、彼のキャリアの中で最も長く在籍したバンドとなりました。

では、74年作『COUNTRY LIFE』収録の「OUT OF THE BLUE」を、エディのテクニカルなヴァイオリン・プレイが炸裂するライヴ・ヴァージョンでどうぞ。

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75年作『SIREN』からも、エディのピアノ&ヴァイオリンがフィーチャーされた叙情的なナンバーをお聴きください♪

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その後76年のうちに、米ロック界の大物フランク・ザッパのバンドに加入。78年リリースのライヴ作『ZAPPA IN NEW YORK』や『STUDIO TAN』に参加しており、他の凄腕メンバーたちに負けない彼の高い演奏技術でザッパ・ミュージックの構築に一役買っています。

こちらは、76年のライヴ音源。代表曲「BLACK NAPKINS」、エディのブルージーなヴァイオリンがたっぷりとフィーチャーされた名演となっています。終盤のザッパのエモーショナルなブルーズギターもカッコイイ!

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契約上の対立から78年にワーナーより勝手にリリースされてしまったという『STUDIO TAN』からは、ザッパらしいユーモアセンスが全開のウェスト・コースト風テクニカル・ナンバーを。この曲でエディはkeyboards/yodeling担当とクレジットされています。

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ザッパバンド脱退後の78年、いよいよあのスーパーグループの結成へと動きます。ビル・ブラフォード&ジョン・ウェットンというキング・クリムゾンに在籍した鉄壁のリズム隊に、当時随一と言える超絶ギタリスト、アラン・ホールズワース、そしてキーボード/ヴァイオリンにエディ・ジョブソンという英国プログレの猛者たちが集結した、名実ともに一級のスーパーグループU.K.です。

ホールズワースの超絶的な速弾きとエディの七色に変化する変幻自在のシンセが火花を散らす白熱のソロ合戦が圧巻のこの一曲をどうぞ。作品全体としても、変拍子をふんだんに取り入れたテクニカルでスピーディな演奏に、キング・クリムゾンに通じるタイトさ、緊張感を纏った完成度の高い作品となっています。

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1stリリース後にブラフォード、ホールズワースが脱退、続く79年の2nd『DANGER MONEY』は、残ったエディ・ジョブソンとジョン・ウェットンに、エディと同時期にザッパバンドで活動していたドラマー、テリー・ボジオを迎えたトリオ編成でレコーディングされます。

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前作よりキャッチーなメロディーを持つナンバーが増え、緊張感が和らぎ聴きやすくなった2nd。エディのキレのあるヴァイオリンプレイがカッコいいですよね。

同年にライヴ作をリリースしてU.K.は解散し、その翌年にエディはイアン・アンダーソン率いるブリティッシュ・プログレの名バンド、ジェスロ・タルへと加入。80年作『A』に参加し、それに伴うツアーにも参加しています。

エディがバンドメンバーとして参加している80年ロサンゼルスでのライヴ!

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80年代以降はソロ・アーティストとして活動し、76年発表作を含め3枚のオリジナル作をリリースしています。83年作「GREEN ALBUM」、85年作「THEME OF SECRETS」ともにシンセによる音作りをメインとした完成度の高い作品となっています。

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そして、00年代以降の彼で注目されるべきなのがUKZとしての活動です。元キング・クリムゾンのトレイ・ガンなどと結成されたバンドで、09年には東京、大阪、名古屋の3都市での来日公演も敢行されました。

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そしてこの度、かつて幾度か試みられるも頓挫してきたU.K.としてのライヴを含むソロ公演が開催されます。ジョン・ウェットンが参加してのU.K.ナンバーへの期待はもちろん、ソーニャ・クリスティーナもゲスト参加ということで、カーヴド・エア時代のナンバーへの期待も大いに高まりますよね。これは今から楽しみ~!

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  • U.K. / U.K.

    英国プログレのトップ・ミュージシャンたちが集結したスーパーグループ、クリムゾンの緊密なテンションとイエスの雄大なファンタジーを合わせたような78年発表1st!

    KING CRIMSONで製作を共にしたJohn WettonとBill Brufordが、インプロヴィゼーション主体のキーボード・ロックグループを画策し、ROXY MUSICでの交流からEddie Jobson、そしてJohn Wettonのソロ作に参加したAllan Holdsworthを迎えて結成されたスーパー・バンドの78年デビュー作。プログレッシブ・ロックが確実に衰退していく中でリリースされた傑作であり、John Wettonのポップ志向とBill Brufordのジャズ・ロック的な躍動感、Allan Holdsworthの技巧とEddie Jobsonの奔放できらびやかなサウンドが結集した作品であり、プログレッシブ・ロック復興を賭けた傑作です。

    • BELLE091540

      紙ジャケット仕様、SHM-CD、09年エディ・ジョブソンによるリマスターが施された30周年記念盤、内袋付仕様、定価3143+税

      盤質:傷あり

      状態:

      帯有

      若干カビあり

    • BELLE091540

      紙ジャケット仕様、SHM-CD、09年エディ・ジョブソンによるリマスターが施された30周年記念盤、内袋付仕様、定価3143+税

      盤質:傷あり

      状態:良好

      帯有

      軽微な圧痕あり

    • UICY25546

      SHM-CD、ボーナス・トラック2曲、マスター2014年、定価1714+税

      盤質:傷あり

      状態:良好

      帯有

  • U.K. / DANGER MONEY

    BrufordとHoldsworthが抜け、新たにザッパ・バンド出身ドラマーTerry Bozzioが加入した79年2nd、緊張感が和らぎ、Wettonの伸びやかなヴォーカルに主軸を置いたメロディアスな作風

    KING CRIMSONで製作を共にしたJohn WettonとBill Brufordが、インプロヴィゼーション主体のキーボード・ロックグループを画策し、ROXY MUSICでの交流からEddie Jobson、そしてJohn Wettonのソロ作に参加したAllan Holdsworthを迎えて結成されたスーパー・バンドの79年2nd。Bill BrufordとAllan Holdsworthが脱退し、Terry Bozzioをドラムに加えた作品であり、本来John Wettonが目指していた、キーボードを中心としたEL&Pトリオ編成でリリースされた作品であり、John Wettonのポップな音楽性はそのままにEddie Jobsonのキーボードがフューチャーされたキーボード・ロックの名盤となっています。

  • ROXY MUSIC / SIREN

    75年リリースの5th

    ブライアン・フェリーの当時の恋人でトップ・モデルのジェリー・ホールが女神に扮するジャケットも話題となった5作目は、活動休止に伴う前半期最後のスタジオ・アルバム。バンドのスタイルが確立したことによる成熟と同時に、ターニング・ポイントを迎えた彼らが放つ充実作。全英チャート2位を記録したヒット曲「恋はドラッグ」収録。75年作。

  • EDDIE JOBSON / THEME OF SECRETS

    「英プログレ界の貴公子」vln奏者/マルチ・ミュージシャン、85年作、シンクラヴィアを用いたアンビエント・ミュージックの傑作!

    ROXY MUSIC、FRANK ZAPPA、KING CRIMSON、UK、JETHRO TULL、CURVED AIRと歴代の名バンドのメンバーとして活躍してきたキーボード&ヴァイオリン奏者。85年にプライヴェート・ミュージックに唯一残した作品。静かで美しいメロディに包まれたアンビエント感溢れるサウンドはファン必聴。

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