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大胆に取り入れられたフラメンコの要素に由来するほとばしる情熱と、英国らしい醒めた叙情性が劇的に対比するサウンドがとにかくカッコいいですよね。唯一無二のフラメンコ・ロックを聴かせる名盤!
フラメンコとロックを融合したサウンドで大きな注目を集めた5人組。トニー・ヴィスコンティのプロデュースによる1st。73年作。フラメンコの静と動を表現したオリジナリティー溢れるサウンドは現在でも十分刺激的。メンバーのジョン・グラスコックは後にジェスロ・タルに加入。
クラシカルなヴァイオリン、フォーキーな女性ヴォーカルがダイナミックなロック・サウンドに同居、初期衝動が詰まった70年作1st!
490円(税込539円)
77年リリースの唯一作にしてブリティッシュ・シンフォの大傑作、ファンタスティックで英国叙情匂い立つアンサンブルは素晴らしすぎます!
3,290円(税込3,619円)
舩曳将仁の「世界のジャケ写から」 第五十三回 CARMEN『DANCING ON A COLD WIND』(イギリス)
コラム「そしてロックで泣け!」が好評だった音楽ライター舩曳将仁氏による、第2弾コラム「世界のジャケ写から」。世界のプログレ作品より魅力的なジャケットを取り上げ、アーティストと作品、楽曲の魅力に迫ってまいります。
COLUMN THE REFLECTION 第36回 カルメン(Carmen)が魅せた幻惑のロック・フラメンコ 〜今も褪せることのない衝撃の音世界!!!〜 文・後藤秀樹
音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。フラメンコ・ロックの代表的バンドCARMENの足跡をたどります。
「そしてロックで泣け!」第十五回 カルメンの「アイヴ・ビーン・クライング」
世間ではあまり知られていないが、聴いたら思わず涙がホロリ、もしくは嗚咽をあげて泣きむせぶ、そんなロックの隠れた「泣ける名曲」を紹介。お相手は、叙情メロディとネコをこよなく愛する音楽ライターの舩曳将仁。
英国が誇る名プロデューサー、トニー・ヴィスコンティ・ワークス!
英国ロック界の名プロデューサー、トニー・ヴィスコンティが手掛けた作品をピックアップいたしました。
大胆に取り入れられたフラメンコの要素に由来するほとばしる情熱と、英国らしい醒めた叙情性が劇的に対比するサウンドがとにかくカッコいいですよね。唯一無二のフラメンコ・ロックを聴かせる名盤!
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激しい展開…激しすぎる熱情(1 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
フラメンコとロックンロールを融合させるとは、とんでもないことを思いついたものです。わたしはこのバンドを初めて聞いたとき、あまりの独自性に開いた口がふさがりませんでした。またこのリズムが、とんでもない切れを見せます。どう考えても叩きすぎだろう、というドラムズに、ベースをジョン・グラスコック。最強のリズムの上をカッティング・ギターが横切り、シンセサイザーがうなり、カスタネットが虹を描いて飛ぶわけです。前のめりの演奏は、息をつくことを許しません。
デイビッド・アレン(ゴングの人とは別人)と妹のアンジェラはもともとメキシコ界隈のクラブ・ミュージシャンをやっていたみたいなのですね。アンジェラの担当楽器にはフットワークとありますから、もっぱらステージで踊る役割だったのでしょう。猥雑なだけでなくて、ところどころスペイン特有の泣きフレーズが入ります。もっとも彼らの誰もスペインには行ったことないと思いますけれど。
わたしはどんなスペインのバンドよりスパニッシュを感じます。自分で書いていて訳わからない文章だとは思います。要するにエキゾシズムとエスニックの塊です。このキワモノ極まりない方向性でアルバムを3枚も出しているのだから恐れ入ります。英国ロックの隙間まで埋めたい人向けです。