言わずとしれたイエスのフロント・マン。88年のソロ5作目。録音はLAでTOTOのメンバーがこぞって参加していて、「イエス meets AOR」と言える清涼感いっぱいのポップスが印象的。イエスの「プログレ」な部分を期待すると肩透かしかもしれませんが、ジョンの伸びやかなハイ・トーンと軽やかでたおやかなアンサンブルを味わうなら「絶品」と言える快作です。
EL&P(EMERSON LAKE & PALMER)/BRAIN SALAD SURGERY
73年5th、70年代英国ロック屈指の名盤であり、それまでの彼らの集大成を最高の形で結実させた一枚!
790円(税込869円)
「どうしてプログレを好きになってしまったんだろう@カケハシ」 第五十回 あしたのイエス 文・市川哲史
音楽評論家/ライターの市川哲史氏によるコラム「どうしてプログレを好きになってしまったんだろう@カケハシ」。今回は、現ラインナップで唯一70年代からのメンバーであるスティーヴ・ハウの存在を中心に、イエスというバンドを考察します!
イエスメンバーのソロワークに注目☆
スタッフ厳選☆今週の3枚!!〜フレンチ・シンフォ新鋭GEPETTOやジョン・アンダーソン2ndソロのリイシューなどをご紹介♪
新譜を中心に、「これは聴いてもらいたい!」というカケレコメンドな作品を毎週3枚ご紹介します♪
2016年末、話題のプログレ本『どうしてプログレを好きになってしまったんだろう』を出版した、あの市川哲史氏がカケレコでコラムを執筆!その名も「どうしてプログレを好きになってしまったんだろう@カケハシ」!!
意外と聴かれていない!?英国名プログレ・バンドのメンバーによるソロ作をピックアップ!
フロイド、イエス、クリムゾン……バンド名義はもちろん網羅してるけど、メンバーのソロ作は意外と聴いてない!?そんな方のために、今回は名バンドの名メンバーによる名ソロ作をピックアップ!
帯【-】 解説【-】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
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ベテラン歌手による良質なAORアルバム(5 拍手)
waterbearerさん レビューをすべて見る
時期的には「Big Generator」発表の翌年、ということでまぁ稼ぐヴォーカリストだこと。当時の雑誌広告にも本作は紹介されていたのを思い出す。リアルタイムでは買わなかったけど。
90125期とはいえ、この頃のYESを期待しないほうがいい。JonのVoで80sAORを楽しめるという純粋に産業ロックが好きな人、聴ける人にはお勧めしたい一枚。
バックの面子がM.Landau、D.Huff、TOTOからはJeff、SteveそしてMikeのPorcaro兄弟、そしてD.Paich、S.Lukatherと錚々たる布陣(ほぼ全員)。プロデューサーはS.Levineって言ったらR&B、AORで名を馳せた名士。これで悪い作品ができるはずがない…んだが、まぁ売れなかった。
M1から軽やかなノリのいい楽曲。PVにはこっそり?C.Squireが登場しているので動画投稿サイトで確認してほしい。80s特有のDX7エレピがたまらんM8、M10だけは重厚な楽曲でYESっぽさがあると言えばある。
本作発表を前後する形でTOTOがアルバムを出しているがこっちにJonがゲストVoで参加。同じCBS/Columbiaというレコード会社からのリリースだったのでまぁ相互協力できたのでしょう。もちろんTOTOのほうが売上的には遥かに上だっだけど笑 ちなみに「Stop Loving You」のギターソロのパートでスキャット気味に入っているVoはJonだ。
本作がプログレファンにアピールするとしたら、「YESのJonのソロ」という一点に尽きる。普通にベテラン歌手による良質なAORアルバムとして聴いてくれたほうがJonも幸せなんじゃないかと。私は好きな一枚ですよ。ええ。