PRODIGAL SONS

純然たる米国ヘビー発掘音源（7 拍手）

たすけさん レビューをすべて見る

1971年、米国南部のグループということ以外大した情報が出てきません。パッケージに「彼らは誰なのか。どこにいるのか」と印刷されているぐらいです。こうなると購入の決め手はカバーアートということになります。サバス、バッジー系のドロドロしたヘビーロックだろうとあたりをつけて購入しました。1 Water Song の出だしで快哉を叫びました。ギゴギゴした2本のギターにモコモコっとしたベースがうねってビンテージ感十分です。出だしで惹きつけられ、曲の展開も米国Ｂ級特有の一本調子ではありません。メロディもいいもの持っているじゃないですか。ドラマーの手数の多さには頬が緩んできます。

でもサバス系ではありませんでした。もっとブルーズを中心に据えたブリティッシュ本道の音です。ギターの表現力があるうえ、曲の展開が格好よくてついつい聴き重ねてしまいます。英国に親しんできたユーザーにとっては鳴らしていてしっくりくる音です。5 Two Thousand Miles は静かに始まり、デイブ・ギルモアのような電気ギターが徐々に暴れます。9 Goin' Home にはスコットランドの香りがします。フィドルをファズギターに置き換えた雰囲気ですんで。2009年に発掘された音源（アナログとしても出回っていなかった純然たる発見音源）のようで、これを見つけた人が世に出したいと思った理由がよくわかります。

70年代アメリカンハードロックの好盤!!（3 拍手）

JJさん レビューをすべて見る

骨太ながらもカラッとしたサウンドで、いかにもアメリカらしいハードロックを聴かせてくれる。
また、この時代のアメリカンハードロックにありがちなフォーク、カントリー調の曲も無く、全編ご機嫌なハードロックナンバーが揃っている。