名実共に伊ロックを代表するバンド、荒々しいハード・ロックと伸びやかなヴォーカル・パートとの対比が魅力だった前作から、より構築性を重視した作風を聴かせる73年2nd。テクニカルなキーボードによる緊張感みなぎるサウンドは、EL&Pにバロックな重厚さを加えたかのようです。
70年作より。ポップなメロディーの歌物にプログレ的な多彩さを持つキーボード・アレンジを施したサウンドが特徴で、アコースティカルで牧歌的な味わいの曲調とたおやかなイタリア語ヴォーカルとが絶妙にマッチした一品です。
72年作より。ラヴ・ロック・バンドらしいロマンティックなメロディーを持つ楽曲を、キーボードを中心としたシンフォニックな演奏が優しく包み込む一曲。プログレ・ファンの心をつかむ演奏の美しさが全編を彩ります。
DIK DIKに参加したKey奏者によるソロ72年作。ポップで牧歌的、ノリの良い楽曲も含んだ伊鍵盤ポップスを中心に展開しますが、本曲はシンフォニックに高揚していくシンセとドラマティックなメロディーラインが何とも素晴らしいプログレ・ファンも納得の一曲に仕上がっています。
72年作より。メロディアスに泣く太いギターとクラシカルなキーボードを主軸に展開するセンチメンタルなシンフォニック・プログレ。静謐なシーンでの繊細な表現力は実に素晴らしいもので有名所に迫る実力を持ちます。それと同時にイタリアらしいダイナミズムも堪能できるなかなかの秀作。
伊ヘヴィー・シンフォを代表するバンドによる73年作。メロトロン噴き出すダイナミックなシンフォ・パートとゴリゴリと突き進むハード・ロック・パートによって展開される荒々しくも美しい傑作組曲です。20分の長丁場を破綻なく聴かせる構築性にも唸らされます。傑作!
OSANNAのダニーロの弟コラードが参加する伊ヘヴィー・シンフォの一角を担うバンドによる73年唯一作。ギリシア神話をモチーフに神秘性とヴァイオレンスを圧倒的な振り幅で行き来する驚異の音世界を披露。ギリシア神話の妖艶な世界観を巧みに描き出した一枚です。
76年にデビューし、現在も第一線で活動するイタリア随一の女性ロック・シンガー。77年作より。独特の掠れた歌声によるパワフルな歌唱が特徴的です。また本作ではP.F.M.のメンバーがバックを務めている点で、演奏面でも聴き所の多い一枚。
LUCIO BATTISTIと並び、イタリアを代表するカンタゥトーレ、79年のライヴ作。目玉はやはりP.F.M.がバックを担当している点で、いかにもイタリアらしい瑞々しい感性に彩られた演奏に、DE ANDREの表情豊かな歌唱が映える名ライヴ作。
イタリアン・ロック・シーンの奇才と言えばやはりこの人。シンセを中心としたプログレ的アプローチからねじれたセンスのポップス、前衛音楽的な作風までを披露してきた才人。ピアノがただ静謐に打ち鳴らされる77年作収録の本曲も、彼独自の美意識が貫かれています。
Vittorio Nocenzi、Gianni Nocenziを中心に結成され、Francesco Di Giacomoの迫力のある歌声とツイン・キーボードのアンサンブルを個性にイタリアを代表するプログレッシブ・ロックグループへと飛躍。シーンに衝撃を与えP.F.M.に続いて世界デビューを果たしたバンドの72年2nd。前作のハードな音楽性とテンションはさらに高められ、前作以上に複雑に構築された楽曲がカオティックに進行していきます。核となるピアノ、オルガンといったキーボード群に加えてモーグ・シンセサイザーが大幅に存在感を示すようになり、イタリアのほの暗い陰影をドラマティックに演出。セクションによってはアヴァンギャルドとすら言えるほどの攻撃性が凄まじい名盤です。
Anonima Sound Ltdの元キーボード奏者、ロベルト・カルロットが変名で発表した72年作。まるで教会で聴いているかのような重厚なオルガン、メロトロンの壮大なアレンジと流れるように美しいメロディーは絶品の一言。4曲目「Cattedrali Di Bambu」で聴かれるメロトロン、ストリングスによる音の洪水とドラマティックなメロディーにはただただ涙するのみ。シンフォニック・ロックという言葉では言い尽くせない普遍的な名曲です。
紙ジャケット仕様、内袋付仕様
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
60年代からメインストリームで活躍したポップ・バンドがプログレッシヴ・ムーヴメントの波を受けて制作した作品。72年作。彼らの持ち味である親しみやすいメロディーはそのままに、メロトロン、弦楽器、キーボードが次々に叙情的なアンサンブルを奏でるサウンドがファンタスティックな一枚。展開も素晴らしく、ドラマティックな構成美は圧巻の一言です。メロディー、演奏が高次元でかみ合ったイタリアン・シンフォニック・ロックの傑作。
紙ジャケット仕様、K2 24bitデジタル・リマスター、定価2000+税
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯有
カビあり
イタリアン・シンフォニック・プログレッシブ・ロックの頂点に君臨する名盤であり、イタリア然とした叙情とへヴィネスで迫る傑作73年作。その内容はロマンに溢れるメロディーと、キーボード・サウンドをメインに据えた爆発的な熱気を感じるへヴィー・シンフォニック・ロックであり、ニーチェの「ツァラトゥストラはかく語りき」テーマに掲げた壮大なコンセプト・アルバムです。儚げなフルートや溢れ出る洪水のようなストリングスなど、メロトロンの長所を生かしきった名盤としても別格の出来であり、へヴィーなギターやせわしない手数を誇るドラムが彩るパワフルな音像に、深みのあるシンフォニック性とイタリアン・ロックの風格を加味することに成功しています。入門編にも最適な必聴名盤。
EUROPEAN ROCK COLLECTION、定価2136+税
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯無
帯無、ホチキス部分に破れが少しあり、トレーに若干黄ばみあり、ケースに小さいヒビあり
プラケース仕様
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
キーボーディストFederico Troianiを中心に結成され、カンタトゥーレAdriano Monteduroとのジョイントでも知られるイタリアの叙情派シンフォニック・ロックグループの72年作。その内容は、ファンタジックでフォーキーな雰囲気からへヴィ・シンフォニックなサウンド、ブルース・フィーリングやジャジーなアンサンブルまで幅広く聴かせるものですが、共通しているのは哀愁のボーカルが紡ぐメロディーと全体を覆う繊細な肌触り。特にそのメロディーは胸を打つ旋律を量産するイタリアン・ロックシーンの中でも高水準なものであり、バンドのカラーを決定付けていると言えるでしょう。郷愁を誘うメロトロンも導入され、楽曲を緩やかに、シンフォニックに盛り上げます。