LIZARDCD0114(LIZARD)
ロシア西部はサンクトペテルブルク出身だからか、ロシア・プログレに顕著な外連味はなく、ユーロ・ロック的な気品がにじむシンフォニック&チェンバーなサウンドが魅力的。アフター・クライングのファンは要チェック!
ロシア西部はサンクトペテルブルクにて、キーボード奏者のIvan Rozmainskが01年に結成したグループ。伊LIZARDレーベルからリリースされた、2015年のおそらく9作目。影響を受けたバンドとして、クリムゾンやジェントル・ジャイアントやEL&Pやレ・オルメに加え、オランダのスーパーシスターやハンガリーのアフター・クライングを上げているとおり、シンフォニックな叙情性とチェンバー・ミュージックな器楽性を両輪に、往年のプログレゆずりの奇天烈さや民族音楽フレイヴァーを加えたサウンドが持ち味。クラシックの確かな素養を感じる艷やかなピアノ、ヴィンテージなトーンのキーボード、時にリリカルに、時に緊張感を醸すフルート、そして、ハードエッジさの中に初期クリムゾンに通じる叙情性や民族音楽的な躍動感やマイク・オールドフィールドを彷彿させる精緻さを感じさせるなど、多彩なセンスが光るエレキ・ギターを中心とするアンサンブルは、アフター・クライングをイメージさせるほどにハイレベル。それらを支える硬質でいてしなやかさもあるリズム・セクションも印象的です。「北のヴェネツィア」とも称され、北欧に近い文化都市サンクトペテルブルクの出身のせいか、格調高く気品あるユーロ・ロックなサウンドが魅力の名品。
ABACUS/ARCHIVES 1 NEWS FROM THE 80IES
英ヴォーカリストChris Williamsを中心にドイツで結成されたプログレ・グループ、80年代に録音されていた未発表音源集、全9曲
595円(税込655円)
現代ロシアを代表する3人組プログレ・バンド、前作を上回る密度と緊張感がみなぎる13年作4th!
ヴァイオリンやフルートが躍動する「鮮烈」なシンフォニック・ロックを聴かせるロシア注目の新鋭、2014年傑作デビュー作!
ロシアン・シンフォ新鋭、11年作、70年代プログレの遺伝子を受け継いだ正統派プログレとして一級の傑作!
90年代以降にプログレ新鋭シーンが盛り上がり、00年代に入っても注目の作品が続々とリリースされています。その勢い衰えず、次々と優れたプログレ新譜が届く2015年。入荷した注目作をピックアップいたしましょう。
LITTLE TRAGEDIESとLOST WORLDを双頭に、豊かなクラシック音楽の土壌に根ざしたダイナミックかつ格調高いプログレ・グループが続々と登場しているロシアのプログレ新鋭シーンを特集!
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