BIGPINK275(BIG PINK) 【2013年発売CD】
紙ジャケット仕様、英文ペーパー付仕様。
HIGHWAYあたりの「アメリカなイギリス」が好きなら、この作品にも胸が熱くなることでしょう。枯れた色合いのジャケの通りのいぶし銀ブリティッシュ・スワンプ。
元SKIP BIFFERTY〜ARCで後にニック・ロウの作品にも参加するなど活躍するギタリストJohn Turnbull、元GREATEST SHOW ON EARTHのベースNorman Watt-Roy、元FIVE DAY RAINのKey奏者Graham Maitland、後にロジャー・ダルトリーのソロ作をサポートするドラムSteart Francisによって結成された英ロック・グループ。72年のデビュー作。3人がヴォーカルを取れるのが強みで、厚みのあるダブル・ヴォーカルや豊かな三声ハーモニーが印象的ですが、カントリー・フレイヴァーはあまりなく、英国臭たっぷりなのが特筆。切なく哀愁いっぱいのメロディも素晴らしいですし、タイト&エネルギッシュなリズム隊、陰影ある艶やかなフレーズから軽やかな早弾きまで存在感あるピアノ、スワンピーなリリシズムがグッとくるギターも地味ながら芳醇な味わい。HIGHWAYあたりの「アメリカなイギリス」が好きなら、この作品にも胸が熱くなることでしょう。枯れた色合いのジャケの通りのいぶし銀ブリティッシュ・スワンプ。良い作品です。ジャケットはヒプノシス。
BAND OF HEATHENS/TOP HAT CROWN AND THE CLAPMASTER'S SON
テキサスはオースティン出身の5人組フォーク・ロック・バンド、11年作
632円(税込695円)
BUON VECCHIO CHARLIE/BUON VECCHIO CHARLIE
PFMもBANCOも登場していない伊プログレ黎明期の71年に製作されながらお蔵入りとなった作品、ずばり傑作!
2,690円(税込2,959円)
70年リリースの1stソロ、ブリティッシュ・スワンプ・ロックを確立した名作!
この夫婦が居なければ、デレク&ザ・ドミノス『レイラ』もジョージ・ハリスン『オール・シングス・マスト・パス』もデイヴ・メイスン『アローン・トゥゲザー』も生まれていなかった!70年にリリースされた歴史的一枚!
クラプトンがデュアン・オールマンやデラニー&ボニー&フレンズのメンバーらと結成したバンドによる70年唯一作、ロック史に刻まれた不朽の名盤!
72年作、人気絶頂期にあった彼らがファンク探究の成果を示した傑作!
北アイルランド出身のSSWデイヴ・ルイス率いるグループ、よりルーツ・ロック色を強めたブリティッシュ・スワンプを聴かせる71年作、ブラックホーク99選にも名を連ねる逸品
元KEEF HARTLEY BANDのG&Vo、哀愁溢れる絶品ブリティッシュ・スワンプ・ロック、大傑作!
後にジョン・エントウィッスルのバンドやリーダーバンドを率い活躍するアラン・ロス在籍デュオ、72年唯一作、アルバムのどこを切っても英国叙情がこぼれ落ちる愛すべき英スワンプ名作
Robert PalmerとElkie Brooksの在籍で知られる英国スワンプ・ロック・バンド、73年最終作
前作以上に圧倒的なスケールとコクで聴き手に迫る英スワンプ・ロック屈指の傑作、74年作2nd
キャッチーなメロディが詰っているのに、レコード屋では長らく床置きの100円コーナーで憂き目に会い続けた愛すべき作品達をピックアップ!
デレク&ザ・ドミノス『レイラ』やジョージ・ハリスン『オールシングス・マスト・パス』など、華々しいトップ・アーティスト達による英スワンプ名作の裏に、マイナーながら、米ルーツ・ミュージックのコクと英国的な叙情性や牧歌性が絶妙にブレンドされた愛すべき作品が数多くリリースされています。そんな愛すべきニッチなブリティッシュ・スワンプ作品をピックアップいたしました。
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隠れた秀作です(5 拍手)
tsさん レビューをすべて見る
スコットランドの名勝をバンド名/アルバムタイトルに冠した1枚目。元々3人のScots:ミック・トラヴィス、スチュアート・フランシス、グレアム・メイトランドと、ボンベイ生まれ(!)のベーシスト、ノーマン・ウォット・ロイとの4人で結成されたそうですが、フォーク志向のギタリスト、トラヴィスが抜けてよりへヴィな音楽を目指したアルバムがこれ。替わりに入ったジョン・ターンブルとウォット・ロイは今ではよく知られた名前ですが、残る二人もなかなかの経歴の持ち主。メイトランドはホプスコッチ〜後期フラーダリーズ〜ファイヴ・デイ・レイン(アルバム有り)〜スタッド・パンプを経てカントリーロックのフォロー・ザ・バファローに在籍。トラヴィスもホプスコッチ〜フォエヴァー・モア(これもgood Scottishバンド。乞う!正式CD化)を経てグレンコー結成に加わっています。曲は若干のカントリー風味やスコットランド叙情漂うメイトランドの作品とリフで迫るターンブル作のハードなナンバー等が混在していますが、安定したへヴィなリズム隊が一貫してブリティッシュ然とした陰影を与えていて非常によろしい。録音・ミックスを手掛けたエンジニアのキース・ハーウッド(Zepp、ファジー・ダック等)、彼も良い仕事してます。
バンドはウィシュボーン・アッシュやパープルの前座で二度の米国ツアーを経験しているそうで、ベン・シドランのプロデュースによる2枚目のアルバムがあります。本作に比べるとこちらの評判は若干落ちるみたいですが、ファンとしてはこちらもCD化して欲しいです。74年のバンド解散後のメイトランドは旧友のブリン・ハワースのアルバムやW.アッシュのツアーメンバーに参加したりしていた様ですが、渡米後の動きは不明(97年没)。フランシスもクリス・スペディングのバンド、シャークス〜ロジャー・ダルトリー(アルバム有り)以降、名前が聞かれないのが残念。今でもバリバリのノーマン・ウォット・ロイは最近待望のソロ作を出しました(◎)。
ちなみにBigPinkのタタキにはB.シュウォーツやゴスペル・オウクの名前が引き合いに出されてますが、どちらかというと先に出たコウスト・ロード・ドライヴのスコットランド版とか腰のすわったビザンティアムといった印象の作品です。
※超ミニトリヴィア:メイトランドの奥さん(リン・メイトランド)もシンガーで、ボウイーやレッチリ(!)と仕事しているそうです。
ヒプノシス・ジャケですからね。(4 拍手)
らじおすたーの喜劇さん レビューをすべて見る
これまた、なんというマイナーな!、Greatest Show On Earth、Skip Bifferty、Five Day Rainとかの絡みとあってヒプノシス・ジャケで有名なんだから、もうしょうがない。
どっかで聴いたことある感じです。あくまでも聴いた印象ですが一作のみで埋没しちゃったようなバンド、例えばファンタジーとか。
BigPinkさんにはこの勢いでヒプノシス包帯男ジャケのBETHNALあたりもひとつなんとかお願いしたいものです。