MI0043(MEDIA ARTE)
廃盤、紙ジャケット仕様。
幻想性や神秘性をまとった歌声とメロディ。そこに、トニー・レヴィンやヤン・ハマーが緊張感あるジャジーなアンサンブルをぶつけちゃう、という孤高の一枚。マイナーながら、ジョニ・ミッチェルにも負けてませんね。
カリフォルニアで活動していた知る人ぞ知る女性SSW、71年作2nd。虚ろなアコギ爪弾き、ひっそりとリリカルなピアノ、憂いと透明感に溢れたヴォーカル。神秘的な弾き語り曲での言葉を失う素晴らしさはもちろん、トニー・レヴィンやヤン・ハマーなど豪華ミュージシャンがサポートしたジャジーなタッチの緊張感ある楽曲も絶品。ジョニ・ミッチェルのファンをはじめ、ブリジット・セント・ジョンなど英フォークのファンも必ずや心奪われる名作です。
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【KAKERECO DISC GUIDE Vol.7】71年カリフォルニア産、レイジー・アシッド・フォーク。KATHY SMITH『2』
カリフォルニアのSSW、キャシー・スミスの71年作をピックアップいたしました。
70年ワイト島フェスでの好演により頭角を現した、米女性SSW。優雅なヴォーカル、繊細で流れるようなメロディ、英Bridget St.Johnにも通ずるアシッド臭と優美さが良い塩梅のアンサンブル。管弦楽器による荘厳なアレンジも見事です。
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裏名盤(4 拍手)
tsさん レビューをすべて見る
扱いされてますが確かに魅力的なアルバムです。デビュー前はバックシンガーをやっていたらしいですが内省的な歌でもなかなか聴かせてくれるし、バックにジャズ系を起用したのも正解。耳に残るアシッド系ナンバーと優しいフォーク調のナンバーがいくつか収められており、夜の愛聴盤となりつつあります、はい。
彼女は66年にはPenny Nicholsとヴェトナムをツアーした経験があるそうですが、当時はどんな歌を聞かせていたのでしょうか。この人の情報はあまりないのですが英国ファンとしては70年8月に開催されたワイト島フェスで初日の2番目に出演していることに注目(Judas Jumpの次!)。彼女のアルバムリリース当時から引き合いに出されていた御大Joni Mitchellも本フェスの4日目に出演しており(“演奏中はパフォーマーをリスペクトして”と訴える場面が有名ですね)、最終日のトリはRichie Havensが務めています。Havensは彼女のレーベル・ボスなのでワイトには彼が連れてきたのかも知れません。本フェスは全映像が残っているらしいので、彼女の演奏も見てみたいものです無理だろうけど。なおFalloutからCD化された1stも既に廃盤となって久しいのでついでにMedia Arteから紙ジャケ再発してもらえませんかね、今度は是非歌詞カード付きで(ちなみに英国ではこの1stから当時本国でもリリースのなかったシングルが切られています)。
ところでジャケにはアメリカ先住民の衣装を着ている彼女が写っていますが、なにか理由があるんでしょうか。