GF142(GEAR FAB) 【2000年発売CD】
ボーナス・トラック2曲、デジタル・リマスター、GEAR FAB盤のボーナス・トラックに収められたシングル2曲は、本編とは趣違えどまたこれが素晴らしく、シリアスなオルガンが背後で共鳴するなかで乾いたハンド・クラップ〜ウガチャカ・ウガチャカ〜カオティックに大団円を迎えるM10、サイケ・ポップ調のM11、どちらも「愉しいサイケ」を体現したかのような良曲!。
無機的なのにグルーヴィーでもあるドラムがまずカッコいいし、そこにフリーキーに炸裂するファズ・ギターのテンションも凄い!それでいて歌メロはゾンビーズみたいにキャッチーだったり、このデトロイト産サイケ、マイナーだけど堪りませんよ。
ミシガン州デトロイト出身の4人組サイケデリック・ロック・バンドが70年に発表した唯一作。レココレサイケ本掲載作。オルガンを軸にしたドラマティックな展開と、捻くれたポップ・センスが光る、USサイケの逸品。DOORS系の悶絶オルガン・ヘヴィ・サイケM3、ジミヘン直系のワウが痺れるM5など、カタルシス効果を生むヘヴィな良曲がズラリ。
カリフォルニアの男女カルト・サイケ・ポップ・デュオ、レオン・ラッセルがプロデュースした68年作
カケレコスタッフの日々是ロック:熱気いっぱいのオルガンのプレイが楽しめるロック&プログレを探求!
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「いやらしい想い出を鑑賞しますわ♡」(3 拍手)
ぶっこみハム太郎さん レビューをすべて見る
10年以上前に出た盤なので何処にしまったのか分からず探すのが面倒なので改めて買いなおしたくらいなので今でもカタログ上生き残っているかどうか怪しいアイテムです。
へヴィーな音の割にやたらオルガンの音が軽いのが最大の特徴で’90年代初頭に出回ったブートのレコードは中心軸がずれて回転ムラを起こすので部分的にメロトロンが入っているのではと誤聴させるくらい軽い。イギリスのバンド説が定着したりそういう紛らわしいブートが出回ったりで長くこういうもの集めている人にとってはいわくつきのアイテムです。
’70年という制作年度にしては少し遅れた音でブルージーな部分が全くなく歌メロの部分が際立っているので音自体の重さをあまり感じさせないいかにもブリティッシュでございというシンフォニックに仕上がっており特にB面SPIDERS EYESからの流れは秀逸なものがあります。
GEAR FABのプレスはボーナスにシングル曲がついてきております。(シングルB面はLPA面1曲目と同じ曲)そのWINSTON BUILT BRIDGEがこれまた実にいい曲で多くの年寄りのシンフォニックマニアにこのバンドを本当はアメリカのバンドと認めさせない要因の一つとなっております。オルガニストによる詳細なバイオ付き。
それで10年以上もかかって幻の2枚目が遂に発売となるわけですが殆どの人がこの作品を聴いてからそれだけの歳月おあずけを喰らわされているので我慢汁も限界でエロいゲームのファンディスクで温厚なお姉さんキャラのルートを選択すると「こんなにもたまっていらしたのですね」とたしなめられる主人公のような状態になっているのでつい1st以上と口走ってしまうのも分からぬこともないがすべてのいやらしい想い出はここから始まっているのです。