LIZARDCD0154(LIZARD) 【2019年発売CD】
デジパック仕様。
CAMELの豊かな情感はそのままにより緻密でテクニカルにしたような、ヴィンテージ色たっぷりのシンフォニック・ロックがもうとにかく素晴らしい。なんと東欧はベラルーシ出身のグループ!
マルチ奏者2人にドラマーという編成の、東欧はベラルーシ出身のシンフォ・グループ。13年のデビュー作以来、バスーン奏者/オーボエ奏者/打楽器奏者をゲストに迎え6年ぶりにリリースされた19年作2nd。冒頭14分超の大作で、70年代プログレ・ファンなら早くもハートを鷲掴みされること必至!ジャジーで技巧的なリズム・セクション、クラシカルで清らかに鳴るピアノ、叙情溢れるオルガン、メロトロン(シミュレーション?)、流麗で色彩感いっぱいに駆け巡るギターらがファンタジックかつメロディアスに紡ぐ美麗なアンサンブル。そして大半でリードを取る麗しさとオーボエのような温かみをあわせ持ったアルトフルートのプレイが絶品です。まるでCAMELの豊かな情感はそのままに、よりテクニカルにしたような大変に素晴らしい一曲。各楽器とも途方もなくテクニカルなのですが、モダンなヘヴィさに寄らず常にヴィンテージな味わいがたっぷりなのが堪りません。随所でアンサンブルを格調高く彩るオーボエやバスーンもいい仕事です。比較的「陰」のサウンドという印象が強い東欧プログレにおいて、ここまで「陽」のエッセンスに満ちたスタイルで聴かせるバンドはほとんどこれまでいなかったはず。スペインのKOTEBELあたりにも匹敵しうる超実力派と言っていいでしょう。70sプログレ、特にCAMELファンは必聴の逸品です!
ポーランド、ORGANIC NOISESのギタリストとキーボーディストによるグループ19年作、目の覚めるようにテクニカルで鮮やかなジャズ・ロック傑作!
2,390円(税込2,629円)
ブラジル、VITRALで活躍するギタリストによる18年作1st、キャメルに南米らしい柔らかなエキゾチズムを纏わせたような極上シンフォニック・ロック!
2,490円(税込2,739円)
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キャメル+クリムゾンにクラシカルな要素を加えた好作品(5 拍手)
yes_90125さん レビューをすべて見る
ベラルーシのバンドと聞いて「ベラルーシってどこ?」と思ってしまうけれど、フルートがメロディをリードする1曲目から14分越えの大曲で聴き応え十分。
聴き終わると、フルートが奏でるメロディやヴィンテージ感のあるオルガンの印象が強いので「キャメル・ファン必聴」と言われるのは納得出来るが、2曲目の終盤は「Starless」っぽいし、5曲目からはディシプリン期のクリムゾンが感じられる。
所々で聴かれるピアノや、ゲストとして加わるティンパニー、ビブラフォン、バスーン、オーボエなどクラシカルな一面もあるが、大半の楽器をドラムを除く2人のメンバーが演奏しており、その多才ぶりを発揮している。
全体的には、ジャケット・イメージそのままのファンタジックな感じだが、繰り返し聴いていると多様な側面が見えてくる好作品だと思う。