70年代初期から活動するオランダのプログレッシヴ・フォーク・ロック・バンドが79年にリリースした唯一作。レーベルからのインフォに「フェアポート・コンヴェンションが初期アシュ・ラ・テンペルとセッションした感じ!?」とありますが、な、なるほど、その通りでびっくり。気品あるアコギ爪弾きを軸に、フルートやリコーダーやマンドリンが幽玄に鳴り響くサウンドはブリティッシュ・トラッド・フォーク直系ですが、そこに突然、マニュエル・ゲッチングが乱入したようにファズ・ギターが飛び出してきて、ドラムがボコスカと疾走しだして、いったいどうしてこんなことになってしまうのでしょう。プロテスタント的な生真面目な崇高さが匂い立つとマイク・オールドフィールドも浮かぶし、英詩のヴォーカルが入るとジェスロ・タルも彷彿。これはただならぬ名作でしょう。
元DANDO SHAFTの古楽器/弦楽器奏者Martin Jenkinsが在籍する英エレクトリック・トラッド・グループ、75年作
2,190円(税込2,409円)
SEVENTH WAVE/THINGS TO COME and PSI-FI
SECOND HAND〜CHILLUMに在籍したメンバーによるユニット、センス抜群の英グラム・ポップ、74年作&75年作
1,190円(税込1,309円)
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オランダならではの端正でいて素朴な人情味にも溢れたメロディアスなプログレッシヴ・ロック名作をセレクトいたしましょう。フォーカスの他にも愛すべきグループがたくさん居ますね。
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悪くはないけど褒めすぎ(苦笑)(3 拍手)
あんちょびさん レビューをすべて見る
オランダのフォーク・ロック・バンドの自主制作アルバム。
フォークで落ち着いた感じの演奏をしている所に、ロックが急にやかましいノリで入ってくるが
間違ってもゲッチング程の浮遊感は無いし、リズム隊もシュルツェやエンケ程怪しくない。
アコギパートも丁寧な印象だが同じ調子の演奏が淡々と続くのが多く、もう少し発展が欲しくなる。
録音や演奏の出来は良い辺り、基礎はそれなりにしっかりしたバンドだったと感じるのが余計惜しい。
作曲・アレンジ面で誰かアイデアが豊富な人がいれば、「自主制作マニア向け」では終わらなかったと思う。