IF2009(IPSOFACTO) 【2002年発売CD】
これ、02年作なの?めちゃめちゃ70年代っぽい!ジェネシスやイエスからの影響を感じる「動」のパートと、PFMのように優美で幻想的な「静」のパートとが織り成す叙情派シンフォ一級品。ほうケベックのバンドなのか。
カナダのグループ、02年作の1st。GENESISやYESからの影響を感じる「動」のパートと、P.F.Mのように優美で幻想的な「静」のパートとが織り成す、超一級のシンフォニック・ロック。メロトロンをバックに柔らかく舞うフルート、ハイ・ポジションでリリカルなフレーズを紡ぐギター、極上のヴォーカル・メロディ&ハーモニーなど、豊かなメロディ・センスは圧巻。一つ一つの音を丁寧に積み上げた繊細で叙情性溢れるアンサンブルが堪能できる逸品。全体的に70年代的な暖かみのあるアナログ・ライクなトーンも印象的。叙情派シンフォの傑作。
A SECRET RIVER/COLOURS OF SOLITUDE
「ピンク・フロイドのメランコリーと音響感覚 meets ジェネシスの幻想美」といった感じのスウェーデンの新鋭、2014年デビュー作
2,070円(税込2,277円)
ベルギーを代表するシンフォニック・ロック・グループ、78年作
中東バーレーン出身のグループ、84年作2nd、ジェネシスやキャメル直系の哀愁溢れるシンフォニック・ロック
まさかニュージーランドにこれほどまでのプログレ・ハードが生まれていたとは!ジェネシスを受け継ぎつつも何とも奇天烈な迷盤!
ジェネシスやキャメル影響下のフランスのバンド、79年作2nd、叙情的なユーロ・ロック名作
カケレコセレクション!冬に聴きたいプログレ作品【2018年度版】
英米、ユーロ、辺境から、寒さ厳しい冬にこそ楽しみたいプログレ作品を集めてみました。
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カナダのGenesis系叙情のポップシンフォニックバンド(9 拍手)
0321PROGさん レビューをすべて見る
02年1st
カナダから現れたシンフォニックグループのデビュー作。
Robin Gaudreaultというマルチプレイヤーを中心にバンドが結成され、バ
イオリンやサックス、フルート、クラリネットなどがゲストで参加すると
いう、いわゆるワンマンプロジェクトのような編成です。
素朴な叙情性と12弦ギターはGenesisのような繊細さで、御伽噺のような
世界を紡いでいきます。Genesis系と言ってもボーカルはフランス語で歌
われ、しゃがれ声スタイルではなく、むしろハイトーンでジェントル。
メロディーが明るいこともありますが、それを包むコーラスが爽やかで、
YES的な明瞭な雰囲気もあります。
全編にメロトロンが惜しみなく使われ、叙情に更なる深みを与えています。
全体的にふわっとしたたおやか系の牧歌シンフォニックロックの色合いが
強く、ファンタジックな音世界を得意とするバンドの中でも、かなりの高
クオリティーと言えるのではないでしょうか。
Genesis、YES系のファンや、キャッチーなプログレが好きな方にはオススメ
できそうな作品。
90年代物では(4 拍手)
普段はメタルさん レビューをすべて見る
トップレベルの叙情性を秘めているのではないでしょうか?カナダの雄大な自然が背景に見えてきそうです。
フランス語のVoも、いい感じで流れていき、充実した時間を送れるのでは?この音の中では、テクニック云々よりも、
訴えかけてくる響きが圧倒しています。充実作。
無国籍サウンドが魅力の佳作だな。(2 拍手)
らじおすたーの喜劇さん レビューをすべて見る
FM、SAGA、KLAATU etc... カナダのバンドって皆心地よい音出しますね。
英語、仏語に関わらずひっかかりがない、というかイイ意味で癖が無い。結構好きな音です。
メロトロン、ヴァイオリン、その他ヴィンテージ楽器使って雰囲気もGood!
曲がいいから、かなり永く付き合っていけそうな音です。
02年作ということで、廃盤になっちゃう前に気になるヒトはゲットお奨めします。
ポンプ・ムーブメントの中、ひっそりとアルバム出して消えた CASTANARC を思い出しました。
今回はちょっと疲れてるな、忙しいもんで。しんみりとしたレビューになっちゃいました。
楽想てんこ盛り(0 拍手)
新海智子さん レビューをすべて見る
ジェネシスフォロワーを聴いて納得することは滅多にありませんが、このCDの、声部や音色を丹念に重ねる手際の繊細さと、楽想の豊富さを、最大級に評価します。
「シネマ・ショウ」前半の間奏を継承するような、12弦の静謐なアルペジオのリフの上を、管や弦が、時にソロで、時にハモって、時に対位法的に絡み合って、フレーズを惜し気もなく次々に繰り出すパートにうっとりします。
演奏も歌心がありクォリティ高いですが、特筆すべきは作曲態度です。
惰性を拒絶する、全瞬間を真に有意の楽想で埋めんとする、よほど自己批評の鋭い作曲です。
メロディの一々が本当にキレイですが、感情をこめて歌い上げるメロ美ではなく、造形として本当に練れた美です。
如何にフレーズや音色の重ね方が繊細か、如何にアレンジ上の必然に基づいて各パーツが配されているかは、6曲目イントロのフルートのフィルインのひとふしを聴くだけで判ります。
ニュアンスのたゆたいの音楽にあって、唯一不釣り合いなのがドラムで、やけに単純で凡そ「フレーズ」というものが無い、と思っていると、ラスト曲の2:21からの1分間、フィル・コリンズばりの怒涛のフレーズで「やればできる」ところを見せつけます。
ヴォーカルはミックスバランス的に小さめで、力まない発声と正確な音程で純正にハモって魅力的です。