VMCD135(VINYL MAGIC)
紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター。
元オザンナのグループで、地中海色ゆたかでたおやかな逸品だって!?流麗なアコギや幻想的な女性コーラスの織り成す優しい響きがたまらない…。
Danilo RusticiとElio D'Annaが新バンドUNOを結成したOSANNA分裂期、残ったメンバーMassimo GuarinoとLino Vairettiを中心に結成されたイタリアのプログレッシブ・ロックグループの75年作。その内容はOSANNAの呪術的なサウンドとは無縁の牧歌的なプログレッシブ・フォーク・ロックを基本にした、アコースティックな味わいが素晴らしい作風となっています。各種パーカッションを動員しサックスが響くリズミカルなジャズ・ロックから、フルートが優しく彩るフォーク作、ハーモニカがむせび泣くバラードまで引き出しが多く、確かな技巧と叙情を持ちつつも聴きやすいポピュラリティーを兼ね備えた傑作となっています。
イタリアン・ヘヴィ・シンフォニック・ロックを代表する衝撃作、73年リリース
オザンナの中心メンバーDanilo RusticiとElio DAnnaがオザンナ分裂期に結成したグループ、74年作
イタリアン・シンフォ、74年作、PFMに通ずるリリシズムとダイナミズムを備えた名作
オーケストラ・アレンジにL.E.バカロフを起用した72年作、次作「パレポリ」にも比肩する劇的な名作!
イタリアン・ヘヴィ・シンフォニック・ロックを代表する衝撃作、73年リリース
オザンナの中心メンバーDanilo RusticiとElio DAnnaがオザンナ分裂期に結成したグループ、74年作
舩曳将仁の「世界のジャケ写から」 第五十回 CITTA FRONTALE『EL TOR』(イタリア)
コラム「そしてロックで泣け!」が好評だった音楽ライター舩曳将仁氏による、新連載コラム「世界のジャケ写から」。世界のプログレ作品より魅力的なジャケットを取り上げ、アーティストと作品、楽曲の魅力に迫ってまいります。
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オザンナの「陽」の部分(5 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
オザンナからヘビーロック指向のエリオ・ダンナとダニロ・ルスティチが新グループ結成のため脱退。残ったボーカルのリノ・ヴァイリッテとドラムズのマッシモ・グァリーノがスタジオ・ミュージシャンと作り上げた作品。「陽」のオザンナとでも呼べるものです。グループを半分に割ってもこれだけのものを作れるオザンナは、とんでもなくキャパのあったグループだったと改めて思います。
熱い演奏も無論顕在ですが、やはりアコースティック楽器と美しい南イタリア風の歌い声が印象的です。また、キーボード群、ウインドの使い方がセンスありで、「Landscape Of Life」より洗練されているのではないか、と。ドラマチックな展開を見せる4.Duro Lavoroが特に素晴らしいです。