OSANNAのDanilo RusticiとElio D'AnnaがOSANNA分裂期に結成したUNOから発展、ジャズ・ロック色を一気に強めた音楽性を放つグループの76年2nd。前デビュー作をリリース後にDanilo Rusticiが脱退してしまいますが、NEW TROLLSからRenato Rossetが参加し、ゲストにはBRAND XからPercy JonesとPhil Collins、加えてBRAND XのRobin Lumleyプロデュース、他にもMAHAVISHNU ORCHESTRA人脈が登用され製作されています。その内容は前作を凌ぐテクニカルなジャズ・ロックの傑作であり、ゲスト陣のプレイによるBRAND Xの直系サウンドとイタリア人である正式メンバーの技量によるイタリアらしい叙情を混ぜ合わせた傑作であり、オリエンタルなエスニック・スパイスも素晴らしいジャズ・ロック名盤と言えるでしょう。
【4/28アップデート】3〜4月の中古入荷からオススメのプログレCDを中心にピックアップ!
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AREA&ARTI E MESTIERI来日記念☆イタリアン・ジャズ・ロックの名盤をピックアップ!
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美しいメロディと超絶な演奏力(0 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
ジャズとR&Bに軸足を置いた音楽で、マハビシュヌ・オーケストラと水準に遜色ありません。ところどころではシャクティらしいセンスも出てきます。コラード・ルスティチは、多彩なギターを聴いていて、激しいアクースティックのカッティングから、メロメロなブルーズ・ソロまで弾き分けています。コラードは、このあと米国アリスタの専属ギタリストになっていくので、その実力の高さは推して知るべしです。リズムの切れは、正直「ブリンク」と比べ物にならないぐらいです。
英米のフュージョン人脈を沢山投入しながら、コラードとエリオ・ダーナ、レナート・ロセットのイタリア組が曲を書ききっています。(1曲だけナラダ・ウォルデン)ただわたしの悪い癖で、イタリアらしい、もったりしたところがないので逆にあまり聴こうという気になりません。聴けば聴き惚れる音楽なんです。
エリオ・ダーナの独自性がえらい強く出ています。イタリアらしいたおやかなメロディは、ほぼ彼から出ています。ボーカル曲が3曲で、コラードが歌っているでしょうか。全曲インストでもよかったのでしょうが、R&B色を出したかったのでしょうね。
ノバは、ラストの「サン・シティ」LA録音がまだCDになっていません。もう無理なんでしょうか。盤起こしの音を細々と聞いております。