2022年4月28日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
スタッフ佐藤です。
3月から4月現在にかけ、たびたび在庫リストの表示に不具合が発生しており、皆様には大変ご不便をおかけしております。
今回は、そういった経緯で皆様の目に触れる機会が少ないまま埋もれてしまうかもしれないプログレ/ロックの要注目作を集めてご紹介させていただきます。
ぜひ音楽探求のご参考にしていただければと思います。
ご自身で探求を楽しみたい!という方はコチラからどうぞ!
3月入荷の中古CDリストへGo!
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英プログレ/ロック、ただ今良い作品がたくさんございます。ほんの一部ですが厳選ピックアップ!
アメリカのビルボードチャートにおいて200位以内に15年間に渡ってランクインするという大記録を打ち立てた、説明不要の金字塔。
未発表だった74年ウェンブリー公演における『狂気』再現ライヴ音源をDisc2に収録!
そのバンド名どおり、「英国らしさ」を最もイマジネーション豊かに音像化した一枚ではないでしょうか。
魔法のようにファンタスティックなメロトロンのプレイも圧巻の英国プログレ史上の大傑作。
7インチのブックレット特殊ジャケット仕様、メンバーの自主レーベルからリリースされたブックレット付き特別仕様盤!
過渡期マックの舵取りを任された若きダニー・カーワンの才能が最も発揮された名盤。
ジャケットの趣深さそのままの、派手さはなくとも情感豊かなブリティッシュ・ロックの逸品です。
76年インスブルック冬季オリンピックの公式フィルム用サントラとして制作された作品。
クラシカルで華麗なピアノと厳粛に響くシンセが交錯しアスリート達の明暗を劇的に描き出す、隠れた名作ですよね。
オープニングを飾る代表曲の一つ「Hymn」は、まさにタイトル通りの神々しさを湛えた至高の名曲。
他にも彼ららしいリリカルなナンバーを満載した、英国叙情派プログレ筆頭としての面目躍如たる名盤。
幻想のキーフジャケに包まれた唯一作で知られるZIORの変名義なんですよね。
黒魔術に傾倒したヘヴィ&ダークなブリティッシュ・ハードで、邪悪なオルガンワークとおどろおどろしいシャウト・ヴォーカルが炸裂!
ディスコ・ファンクでも流れてきそうなジャケなのに、サウンドはブリティッシュ然とした繊細な叙情と哀愁を湛えたジャジー&フォーキーなプログレとは!
この謎ジャケでこの気品!
アーシーかつ英国的リリシズムいっぱいの極上メロディがでてきてもうビックリ。
プロコル・ハルムのファンは是非!
縦横無尽に飛び交う正統派オルガンサウンドが聴きたければコレ!
レインボーがカバーした「Black Sheep Of The Family」のオリジナルが聴ける点でもHRファンにとって重要作品でしょう。
それにしてもこのバンド、各メンバーがBRAND X、ROXY MUSIC、GILLANなど名だたるバンドに加入することになる、言わば逆スーパー・バンドだったんですね☆
イギリス出身でアメリカ東海岸へ渡り、西海岸へと横断し、そしてまた大西洋を越えてイギリスへと移動しながら、英米ルーツ・ミュージックが合わさった芳醇すぎる傑作を生みだし続けた孤高のSSW。
そんな彼の最高峰と言える一枚がこれですね。
ホワイトスネイクで活躍するギタリストMicky Moodyとステイタス・クォーで知られるBob Youngが、こんな愛すべきフォーク・ロック・デュオを組んでいたなんて。
リチャード・トンプソンがお好きな方ならこりゃ堪らんでしょうなぁ。
キャメルの一員としても活躍する英マルチ奏者/コンポーザー。
最新22年作も会心作でしたが、こちらの4thアルバムも見事な出来栄えですよ!
『Foxtrot』に入っていてもおかしくないジェネシス直系ナンバーから、キャメルばりの泣きの哀愁ギター炸裂ナンバーまで、今作も一人で作曲/演奏しているとは思えない凄まじいまでの充実ぶり。
ユーロも人気盤からレア盤まで、要注目のプログレ系作品が結構多めです。
MAGMAの音楽性を継承するスピリチュアル・ジャズ・プロジェクト、13年公演を収録。
流麗なジャズ・アンサンブルに乗って展開される、MAGMA譲りのヴォーカル・パフォーマンスが圧巻!
クラシカルな叙情美に満ちあふれたピアノとメロトロン。ロバート・フリップがメロディを奏でたときを彷彿とさせるギター、そして熱く歌い上げるヴォーカル!胸を打つ名曲ですね、これ!
元Osannaや元Cervelloのメンバーが結成したグループですが、この3rdで聴けるのはどこまでも洗練されたグルーヴ溢れるジャズ/フュージョン。
とはいえ所々で熱っぽいイタリア的旋律が顔を覗かせて、そのサウンドを独特なものにしています。
PFMからCELESTEまでを宿す香り高く豊潤なイタリア叙情に、MOON SAFARIの爽やかなポップフィーリングを加えたような感じ。この新鋭、素晴らしいなぁ。
まるで70年代のイタリアン・ロック・バンドが現代にタイムスリップしてきて作品を作ったかのような、とにかく「自然体」なヴィンテージ・サウンドに驚かされます。
これ、往年の伊ロック・ファンには是非とも堪能してもらいたいなぁ。
いかにもフランス!と言えるフォーク・デュオ。
アコギ弾き語りが基本なのに素朴さはなく、シンセや聖歌隊のようなコーラスが広がる幽玄な音世界。
白昼夢のように青みがかったジャケの通り・・・。
ドイツを代表する幻想のシンフォニック・ロック・バンドによる記念すべきデビュー作。
ギリシャ神話に登場するアドニスをテーマにしたコンセプト作で、ギターとシンセが繊細に紡がれ、折り重なりながら壮大なシンフォニック絵巻を繰り広げるデビュー作にして傑作。
すっとぼけたジャケットから予想される通り、サムラ・ママス・マンナ好きなら堪らない奇天烈ミュージックが収められたアイスランド・プログレの傑作。
極めつけにデメトリオ・ストラトスみたいなヴォーカルまで入ってきてこりゃ凄い!
ギリシャ・プログレの代表格AKRITASで活躍し、後にはヴァンゲリス作品でもプレイするギタリスト。
痺れるエレクトロ・ファンクからヴァンゲリス譲りの美しいシンセ・ミュージックまでを行き来する名盤ソロ!
トルコの伝統音楽とロックの融合=アナドルポップを率いたモゴラーの76年作。
幻惑的なトルコサイケ・プログレ名盤!
これほど交響曲+ロックという形を見事に体現したサウンドは他にないのでは!?
クラシカルな荘厳さとロックとしてのエンターテインメント性を兼ね備えた真のシンフォニック・ロックがここにあり!
ロシアのみならず現プログレ・シーンを代表する人気グループが、デビュー以前の録音をリメイクした21年作!華やかなクラシカル・シンフォを聴かせる近作とは趣を異にする、70s英ロック影響下のソリッドかつ哀愁溢れるサウンドが最高にカッコいい!
ロバート・フリップ直系のギター、アネクドテンばりの肉感的でダイナミックなリズム隊、そして荘厳なヴァイオリン。
ロシアのヘヴィ・プログレ新鋭、これは良いです!
中南米からの一押しはコチラ!
中南米にも波及したRIOの影響が生み出した異端のメキシカン・アヴァン・プログレ。UNIVERS ZEROなどに通じる不穏さを持ちつつ、よりトライバルさとエレクトロ色が前面に出たサウンドはユニークかつ緊張感たっぷり。80年デビュー作、99年4th、03年ライヴ作、レア音源を収録したボックスセット!
イタリア人ながらシンガー/プロデューサーとして70年代アルゼンチン・ロック・シーンに深く関与したBilly BondことGiuliano Canteriniによるプロジェクト。
Charly Garciaなど総勢21人のアーティストが参加し制作された、その名の通り圧巻のスケールで展開する74年作!
チリアン・ジャズ・シーンの名手達が作り上げた、ラテン・アフロ・ジャズ/フュージョンの大名盤。アフロなパーカッション、しなるようにシャープなドラムを軸に、ギターやエレピやホーン・セクションがグルーヴィーかつた浮遊感たっぷりに交歓するアンサンブルが心地いい~。
クラシックを学んだ女性key奏者率いるブラジル産シンフォグループ94年作!
リコーダー/クラムホルンをフィーチャーした古楽パートに心洗われ、厳粛なグレゴリアンチャントに圧倒され、疾走するヘヴィシンフォに興奮する40分弱の組曲が特に圧巻!
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サイケデリック・ロック全盛期に登場しデビュー・アルバム『夜明けの口笛吹き』をリリースするも、中心メンバーのギタリストSyd Barrettが脱退。以降、ベーシストRoger Waters、ギタリストDave Gilmour、キーボーディストRick Wright、ドラマーNick Masonという布陣でブリティッシュ・ロック史に残る傑作を連発し、1996年には「ロックの殿堂」入りも果たした世界的なグループ。奥深いテーマに基づいたコンセプト・アルバムの数々は、現在に至るまで多くのミュージシャンたちに影響を与えて続けています。1973年に発表された『狂気』は、“人間の内面に潜む狂気”をテーマに制作されたPINK FLOYDの代表作のひとつ。このクラスの名盤ともなれば、もはやプログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルに限定する必要すらありません。本作は、世界で最も売れた音楽アルバム(推定5000万枚以上)のひとつであり、ビルボード・チャートに741週(15年)連続チャート・イン、さらに発売から2年を経過したアルバムのみを扱うカタログ・チャートに至っては1630週(30年)以上チャート・インするというギネス記録を打ち立てた大傑作です。あえてプログレッシヴ・ロックの側面から指摘するならば、本作は「コンセプト・アルバム」という表現方法を象徴するアルバムだということでしょう。本作の成功によって、コンセプトの中核を担ったベーシストRoger Watersのグループ内での発言権が増し、次作以降のPINK FLOYDにも大きな影響をもたらすことになります。ロック・ミュージックの歴史に燦然と輝く名盤であり、当然ながらプログレッシヴ・ロックを語る上で外すことはできない作品です。
廃盤希少、丸角帯仕様(3%税表記)、解説元々なし(対訳付き)、定価3190+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯無
帯無、軽微なケースツメ跡あり、トレーの圧痕あり、側面部に色褪せあり
廃盤、スリップケース付ペーパーケース仕様、2枚組、デラックス・エディション、デジタル・リマスター、定価3524+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
盤に内袋の跡あり
スリップケース付ペーパーケース仕様、デジタル・リマスター、2枚組
盤質:無傷/小傷
状態:良好
1枚は無傷〜傷少なめ、1枚は傷あり
デジタル・リマスター
盤質:無傷/小傷
状態:良好
ケースツメ跡あり、若干スレあり
古くからプログレッシブ・ロックの隠れた名盤として認知されてきたイギリスのシンフォニック・ロックバンドの77年デビュー作。当時プログレッシブ・ロックは衰退、時代はパンク・ロックが台頭し移ろう中、ひっそりとリリースされた本格的なプログレッシブ・ロック作品です。YES、GENESISの影響が色濃い音楽性を持ちながらも、飛び抜けたメロディー・メイクの上手さ、メロトロンをはじめ楽曲を彩るドラマ性、そしてタイトな演奏の中にも英国然とした湿り気と叙情美を感じる音作りでファンの心を揺さぶり続ける、知る人ぞ知る傑作です。
2枚組の特別エディションで、CD1にはアルバム音源、CD2には未発表曲や新曲など8曲を収録。オリジナル・マスター・テープからのデジタル・リマスター、28ページのブックレット入り。デジパック仕様CD2の収録曲は、
1. Nanagram >Live< 2006 5:09
2. Carmina Burana 4:00
3. Fags, Booze & Lottery 4:47
4. The Ladie’s Valley 7:42
5. Masters Of War 4:27
6. Three Piece Suite (1976 Olympic Version) 11:44
7. Heebeegeebee 5:37
8. Nanagram 4:15
廃盤希少、Blu-spec CD、05年デジタル・リマスター、ボーナス・トラック1曲(「ナナグラム」)、定価2381+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
後にSUN TREADERを経てBRAND Xへと加入することとなるPete Robinson、HARD STUFF、ROXY MUSICなどで活躍するJohn Gustafson、STRAPPS、GILLANへと参加するMick Underwoodによるキーボード・トリオ。Harvestレーベルからの70年作。その内容はハード・ロックを基本にクラシックやジャズなどの手法も使い分けるPete Robinsonのオルガンをメインに据えたヘヴィー・ロックの名作であり、オルガンのほかにピアノやハープシコードなどで巧みに表情を変え、楽曲によってはストリングスも導入したシンフォニック・ロック的な音楽性も聴かせます。
デジパック仕様、Peter Robinson自身による5.1 SURROUND SOUNDミックス音源を収録したDVDをプラスしたCD+DVDの2枚組、NTSC方式、リージョンフリー
英国叙情派プログレ屈指の名バンド。77年に発表された通算10枚目で、ジャケットのイメージどおりの陰影豊かな叙情と幻想性に満ちた佳曲がつまった名盤であり代表作。オープニングを飾る代表曲のひとつ「Hymn」から彼ららしい優美で穏やかで詩情豊かな音世界が広がります。アコースティックで柔らかな冒頭からキーボード、そしてストリングスと被さってきて壮大にフィナーレを迎える展開が実に感動的です。ある評論家が彼らのことを「Poor Man’s Moody Blues」と揶揄したことに反発して作った楽曲も粋で、ムーディーズの代表曲「サテンの夜」に似せつつもバークレイならではの美しさがつまった名曲に仕上げていてあっぱれ。その他の曲もアコースティックな温かみとメロトロンやオーケストラの壮大さ、英国ならではのメロディがとけあった佳曲が続きます。英国叙情派プログレの傑作です。
EYES OF BLUEのメンバーそのままに71年にリリースされた唯一作。EYES OF BLUE時代の格調高い英国ポップに、プログレ、スワンプなどの要素を加えた、いかにも70年代初期の薫り漂う極上英国ポップ。叙情的なメロディー、クラシカルなストリング、哀愁のオルガンが絶妙なアンサンブルを奏でる1曲目は、70年代英国ロック・ファン必聴の名曲。もう少し品のあるジャケットであれば、評価も違っていたでしょう。完成度としては文句無しの傑作。
1980年に英国はノッティンガムシャーに生まれ、1歳の頃に病気により視力を失った盲目のマルチ・ミュージシャン&コンポーザーで、現在はキャメルのキーボーディストとしても活躍するPeter Jonesによるプロジェクト。15年リリースの2ndアルバム『STORY TELLERS: PART ONE』の続編となる18年作4thがついにリリース。オルガンとアコースティックギター、彼の伸びやかな美声をメインに紡がれる比較的落ち着いた爽やかな演奏でスタートし、やや作風変わったかな?と思いきや、シームレスに突入していく2曲目から来た来た来ました…!音の粒子を繊細に散りばめたサウンドメイクの中、彼方から幻想的なギターとシンセが立ち上がってくるこの感じ。やはり並ではない才能を感じさせます。トニー・バンクスかと思うファンタジックで華やかなシンセ&オルガンとピーガブ風のユーモラスなシアトリカル・ヴォーカルが素晴らしすぎる『FOXTROT』に入っていてもおかしくない完成度の3曲目で、もうワクワクしっぱなし!そうかと思うと、アンディ・ラティマーばりの堂々たる泣きっぷりの哀愁ギターが大炸裂するナンバーも聴かせ、さすがキャメルの一員たる存在感も発揮しています。これを全て自身で作曲&演奏していることに、改めて驚きを禁じえません。さらに特筆は、TMT以前に彼が在籍した2 TO GOでデュオを組んでいた美声女性ヴォーカリストEmma Paineのゲスト参加。2曲で、2 TO GO時代を彷彿させる美しいデュエットも聴くことができ大変感動的です。ギターがこれでもかと叙情的に歌うシンフォニックで劇的なエンディングも見事だし、今回もTMTでしか味わえないファンタスティック&マジカルな音世界が堪能できる傑作に仕上がっています。初期ジェネシスやキャメルのファンには問答無用でおすすめ!
SAGITTARIを母体に結成され、ビート・ロック、フォーク・ロック系のサウンドからプログレッシブなアプローチへと変遷していったイタリアのプログレッシブ・ロックバンドの72年2nd。結成からの中心人物であったボーカリストIvano Fossatiが脱退し発表された本作は、それまでのIvano Fossati色を押し出したボーカル路線から一気にプログレッシブな音楽性へと変化した作品であり、キーボードを中心に変拍子を貪欲に取り込み、また、新メンバーのMartin Griceによるサックスやフルートを大きくフューチャーし、ジャズからアヴァンギャルドまで幅広く聴かせる名作となっています。
今やロシアを代表するプログレ・グループとして人気を確立した彼らが、1stアルバム以前の92年に残していたテープ音源を元に完全新録した21年作!ヴァイオリンやフルートが格調高く舞い踊るクラシカルなナンバーの素晴らしさは近年の作風に通じますが、武骨なリズムが導くヴォーカル・ナンバーでは、70年代のブリティッシュ・ロックのようなソリッドかつ哀愁溢れるアンサンブルを聴かせていて驚き。そこに「Epitaph」のダークな叙情から「Discipline」のクセのあるリズムセンスまでを散りばめたクリムゾン譲りのエッセンスが効いていて、思わずニンマリしてしまいます。叙情的な曲での心ここにあらずといった趣の冷たく浮遊感あるメロディもいかにもロシア的で印象的。ブリティッシュ・ロック影響下の高品質なロシアン・ロック作品として素晴らしい出来栄えであると共に、怒涛のテクニカル・シンフォを聴かせてきた彼らの原点に触れることができる点でも興味深い一枚です。
作曲も手がける女性キーボード奏者Elisa WiermannとドラマーClaudio Dantasの2人を中心とするブラジルのシンフォニック・ロック・グループ、94年リリースの2nd。デビュー作では5人編成だったバンドからギター、ベース、ヴァイオリン奏者が抜け2人ユニットに。本作ではギタリスト、ベーシスト、リコーダー/クラムホルン奏者がゲスト参加しています。そんな変則的なバンド編成を一切感じさせない演奏の一体感とファンタジックな躍動感に満たされているのが本作。クラシックの高い素養が滲むオルガンに、バロック音楽の風格を漂わせるハープシコード、ファンファーレのように輝かしいシンセサイザーと作品のクラシカルで壮麗なカラーを一手に担うキーボードと、メロディアスなフレーズを流麗に弾きこなすギターを中心に、格調高いクラシカル・シンフォニック・ロックを織り上げていきます。中でも注目は、Elisa Wiermannの高度な音楽性と作曲能力を示す40分弱に及ぶ組曲「QUASIMODO」。リコーダーとクラムホルンが活躍する典雅な味わいの古楽アンサンブルパートから、重厚なオルガンとグレゴリアン・チャントの厳粛な歌声が印象深いパートへ。そして一転ゴリゴリとリズムセクションが躍動し始めアグレッシブなヘヴィ・シンフォへと突入していくパートと、シンフォファンならばこのイマジネーション豊かに展開するめくるめくシンフォ絵巻にきっと息をのむはず。チャント以外は全編インストゥルメンタルですが、描写力に長けた雄弁な演奏がそれを全く気にさせません。ロシアのLITTLE TRAGEDIESやハンガリーのRUMBLIN’ ORCHESTRAのファンには是非オススメしたい一枚!
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