スワンプ・ロックを代表するミュージシャン、69年作
西海岸のシスコ出身ながらサザン・ロック的な土臭いアプローチを持ち味とした名バンド、最高傑作とも云われる69年作
69年発表1st。
ラテン・ロックを打ち立てた69年衝撃のデビュー作!
69年2nd、完璧なグルーヴ、芳醇すぎるメロディ、旨み溢れるアンサンブル・・・ロック史上に輝くザ・バンド渾身の傑作!
アメリカン・ハード・ロックの雄、70年リリース2nd
COLUMN THE REFLECTION 第4回 「68年の光り輝く(?)日」〜 68年の夏に思いを馳せて 文・後藤秀樹
音楽ライター後藤秀樹氏による新連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」!第4回は「1968年の夏」をテーマにしたナンバーを、氏の思い出と共にご紹介していきます。
ヘヴィなサイケだったり、ソフトでドリーミーなサイケだったり、ガレージ系だったり、ほんのりサイケなルーツ・ロックだったり、あとアウトサイダーだったり、エクスペリメンタルでぶっ飛んだサイケだったり、無謀にもサイケを12の小カテゴリに分類!
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意外と硬質なヘビーロックである(6 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
牧歌的なフォークの中に反戦主義を閉じ込めた名曲「ホワイト・バード」と、チャイルド・イン・タイム原曲の「ボンベイ・コーリング」で知られている作。60年代サンフランシスコ・サウンドと同義のバンドであります。リーダーがバイオリン担当というのも珍しいではないですか。サイケとフォークの印象が強いのは、ボーカルのリンダ・ラフレイムが作曲に参加しているからです。彼女はこのファースト・レコードで脱退してしまいます。(リーダーのデイビッド・ラフレイムの奥さんです。)わたしがなぜに彼らを支持しているかと言えば、意外にヘビーな演奏をするバンドであるから。この印象的なカバーアートだけと思ったら大間違いです。
イッツ・ア・ビューティフル・デイ、モビー・グレープ、ジェファーソン、クイックシルバーと並べてみると、サンフランシスコが硬派のバンドを輩出する土地柄だったことがわかります。ふにゃけた商業主義とカントリーが支配する70年代ウエスト・コーストの印象とはかなり違います。彼らの理想主義がそれぞれ敗北していくのは、なんとも…。諸行無常と言いますか、民主党政権に利用されただけ、と言いますか。わずか7曲の中に、好き放題を詰め込んだこのレコードを、冗長ととらえるか、古臭い平和主義ととらえるかはユーザー次第です。彼らのCDは入手困難な状態が続いていて、全部揃えようと思ったら苦労します。サブスクでも聴ける音ですのでぜひ。2023.04.09