AACD088(AUDIO ARCHIVES)
BJHやCAMELに通じる英国然とした淡い叙情性と、シンセが彩る時代らしいNW的なポップさを違和感なく調和させたスタイルが個性的。82年に残された知られざる英プログレ!
イタリア出身のギタリスト/キーボーディストLorenzo Bedini、のちにポンプ・ロック・バンドLA HOSTで活動するベーシストSean Peter Godfleyらにより結成された英グループの82年デビュー作。同時期のBJHやCAMELに通じる英国然とした淡い叙情性と、シンセが彩る時代らしいNW的なポップさを違和感なく調和させたスタイルが個性的に響きます。S.Hackett影響下の気品にプログレ・ハード的疾走感を足したようなギターと、七色に色彩を変化させて演奏を盛り上げるシンセのコンビネーションがナイスです。主張の強くない素朴な歌いぶりのヴォーカルの存在もあってかポンプ・ロック勢が持つある種の派手さはさほど感じられず、この地に足着いた実直で奥ゆかしい印象のサウンドは70sプログレ・ファンもきっと好感を抱くはず。BJHで言えば、78年作『XII』や81年作『Turn Of The Tide』あたりに近く感じられました。80年代英プログレの隠れた逸品。
ベルギーのアート・ロック/プログレ・グループによる72年2nd、痛快なキーボード・ロックとエクスペリメンタル要素が融合した、これぞアート・ロックと呼びたい傑作!
2,590円(税込2,849円)
SAMURAI OF PROG作品にも参加したブラジルのキーボーディスト、ヴィンテージなキーボード・サウンドが詰まったインスト・プログレを聴かせる22年ソロ作
2,590円(税込2,849円)
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70年代末の英国にっちプログレが好きな方、納得します。(2 拍手)
らじおすたーの喜劇さん レビューをすべて見る
Druid, Strange Days, Wally, Stackridge, England, Cirkus, Gizmo ...
名前を挙げればきりがないが、1作オンリーに近い=あっという間にシーンから消えた英国70年代後半のバンド、がたまらなく愛おしい今日この頃。煮え切らないvo.で緊張感はあまり感じない。どっちかというとパストラルな雰囲気。鍵盤系も分厚いというわけじゃないし、派手なソロも控え目。イマイチという方も多いと思うが、僕はいい齢こいてるので、こんなところがちょうどいいのです。
隠れた名盤の発掘でお世話になってきたAudio Archivesレーベル。古くはCirkus, Fantasyといった大好きバンドのCD化が有名だと思うんだが、今回も期待通りの大仕事。カケレコ・レビューでもある通り、BJHはもちろんのこと前述のにっち系英国70年代末〜80年代初頭の大好きなマイナーバンド系にすっぽり当てはまる最高の一枚でした。
彼らは2013年にミニアルバム、21年に限定フルアルバムを発表しているようで、ちょっと聴いてみたいなぁ…と、いつもの悪い癖。HPもありますから今を生きるバンドです。