FAIR WEATHER/BEGINNING FROM AN END
いぶし銀の名ギタリスト/SSWアンディ・フェアウェザー=ロウによるグループ、71年作、スケールの大きな英国スワンプ・ロックの名作
1,110円(税込1,221円)
AORクラシックス「リヴィン・イット・アップ」収録の82年名盤、S.ルカサー/J.ポーカロ/S.ガッド/D.サンボーンら参加
1,192円(税込1,311円)
ジミヘンのサポートやデイヴ・メイスン・バンドで活躍した名うてのキーボード奏者、78年作、デイヴ・メイスンも参加
1,790円(税込1,969円)
帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ カビあり、帯中央部分に色褪せあり
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レイジーなブルーズとその日暮らしのロケンロー(2 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
米国大統領選挙はひとつのビッグ・イベントです。またその時期がやってきます。米国各州の人口を比較するに、選挙人の数は便利です。最大の州はカリフォルニアの54人。二番目は意外や意外、40人のテキサスです。カリフォルニアの民主党は鉄板ですが、テキサスは共和党。ところが毎回テキサスでどちらが勝つか、手に汗握るんで楽しみなのです。人口が多いということは貧しい層もそれなりに多い。まして国境州なので、不法移民の問題は切実です。
そんな国境州の貧しさと楽観主義がマーク・ベノの肝なのかも知れません。ホームレスで年老いて、穴の空いた靴下を履いている男というモチーフが出てきます。「ドーナツ・マン」という曲。穴が空いているからドーナツです。同じ男がロンドンでしたら、政治攻撃のパンクか、悲観的な「エリナー・リグビー」になってしまうでしょう。テキサスのベノは、そんな男がいるよ。愛すべきだね、と絶妙な距離感で歌、つまりメシのたねにしてしまうんです。
カール・レイドルの落ち着いたベースと、ジム・ケルトナーの突き放したドラミングが最高です。ベノの歌い方はクセが強くて、上手いとはとても言えません。でも聴いていて磁力があるんです。金曜夜のバーボンの御伴に最適な音楽です。2024.09.06