FLEA ON THE HONEYとして結成しFLEAに改名、さらにETNAへと改名するバンドであり、L'UOVO DI COLOMBOに参加するElio Volpiniや、GOBLINに参加するAgostino Marangolo、Antonio Marangoloの兄弟が在籍するグループとしても有名なイタリアのジャズ・ロックバンドの75年作。元々ハード・ロックグループとして結成され、FLEA ON THE HONEY及びFLEAでは英国然としたハード・ロックを聴かせていた彼らですが、本作ではハード・ロック時代の重々しいアンサンブルをそのままテクニカル・ジャズ・ロックにぶつけており、その硬派で破壊力満点のサウンドはクロスオーバー・フュージョン路線のジャズ・ロックグループのサウンドとは全く違った個性的な1枚となっています。
QUELLA VECCHIA LOCANDA/IL TEMPO DELLA GIOIA
74年作、クラシックの豊かな素養を発揮する美麗ヴァイオリンをフィーチャーした、イタリアン・クラシカル・ロックを代表する傑作!
760円(税込836円)
「音楽歳時記」 第九十一回 8月9日 野球の日他 文・深民淳
音楽ライター/ディレクター深民淳によるコラム「音楽歳時記」。季節の移り変わりに合わせて作品をセレクト。毎月更新です。
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Flea On The Honey → Flea → Etna(8 拍手)
0321PROGさん レビューをすべて見る
名前がどんどん変わるイタリアのグループです。
もともとはFlea On The Honeyとして71年にアルバムをリリース、そして72年
にメンバーは固定のままFLEA名義で本作を発表、その後75年にはEtna名義で
リリース、この時もメンバーは固定です。バンド名が変わるたびに微妙に音
も変化しており、Flea On The Honeyではフルート入りオルガンロック、本作
FLEAはブリティッシュの影響が強いハードロック、そしてEtnaはジャズロック
を演奏しています。
Etnaでのリリース後にAgostino MarangoloとAntonio Marangoloの兄弟が
Goblinに参加したと言う事が話題に上がりやすいバンドです。
本作はEtna名義で前述通りジャズロック/クロスオーバー色を全面に出した
スリリングなサウンドを展開しており、完全なフュージョンサウンドへの移
行がなされる前の硬めなサウンドメイク。Fleaが重厚なハードロックであっ
たことを考えると驚くほどの変わりようであり、Fleaの音楽性が凡長に感じ
るファンは是非こちらをオススメしたいですね。同系統のIl Baricentroなど
と並んで、イタリアンジャズロック名盤です。
さまになっていますよ!(1 拍手)
じゃ、見ろクワイ(笑)さん レビューをすべて見る
たしかにフュージョン然としているという批判をある本で目にしましたし、あのエレクトリック・マイルスやMAHAVISHNU ORCHESTRAのような独創性はないかも知れませんが、板に付いたテクニカル・ジャズ・ロックで自分は好きですね。