SPCD1618(SUNNY PIERROT)
廃盤、2in1CD、ボーナス・トラック2曲収録。
伊ヘヴィ・シンフォ勢に比肩するテンションと凶暴性、高速変拍子&オルガンとギターによる重厚かつキレッキレのアンサンブル、そして熱気あふれるラテンチックな歌いまわし。南米プログレの旨みがギュッと詰まった好バンド!
アルゼンチンを代表するシンフォニック・ロック・グループ。76年作の1st「CRUCIS」と同じく76年作の2nd「LOS DELIRIOS DEL MARISCAL」をカップリングした2in1CD。淡いオルガンとヘヴィなギターによる重厚なサウンド、変拍子を多用しこれでもかと畳み掛けるアグレッシヴな曲構成、次々に溢れ出る泣きのメロディー。とにかく絵に描いたようなシンフォ・プログレ。HR/HMにも通ずる熱気溢れるサウンドは、たおやかなサウンドが特徴の南米シンフォの中では異色。イタリアン・ロック・ファンにもオススメ。
有名所から知る人ぞ知るマイナーグループまで、世界各国のハード・ロック・テイストに溢れたプログレ作品を見てまいりたいと思います!
「筋トレ中に聴きたいアルバム」〜『カケレコのロック探求日誌』一週間一気読み!〜
夏は薄着の季節。ちょっと鍛えたい方にうってつけの、筋トレのモチベーションが高まるような作品をピックアップいたしましたので、ぜひご覧ください。
あるときはクラシカルに格調高く、あるときはジャジーかつ芳醇に、あるときはグルーヴィーで熱量たっぷりに…。辺境地で鳴らされた個性豊かなオルガン・ロックの数々をピックアップしてまいりたいと思います。
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バカマルテを生んだ南米から(103 拍手)
akagiさん レビューをすべて見る
セカンド「LOS DELIRIOS DEL MARISCAL」のタイトル曲は圧巻。10分の大作インスト。ギター、雰囲気が最高!この一曲はフィンチ(オランダ)好きの人にはお勧め!!
もうひとつのFINCHを求めて!?(3 拍手)
schandalevandaleさん レビューをすべて見る
FINCHのような楽曲をネットでさがしていた。
すると、CRUCISにいきついた。
それでさっそく聞いてみた。
すると全曲キャメルのようなありふれた
気迫のない内容だった。
内容にFINCHらしさを求めてほかのバンドを
さがすこと自体ムリがあったなと思います。
南米体育会系ハードプログレ!(3 拍手)
Durangoさん レビューをすべて見る
1stはハードロック色が濃いプログレで、スペイン語?のヴォーカルがラテンの血を感じさせていい感じです。
時折むさ苦しい体育会系ハードロックで突き進む展開があったりもしてたまりません。
全員技巧派ですが、とくにギターは全編豪快に弾きまくってます。オルガンもいい音してますね。個人的には URIAH HEEP を思い出したりしました。
2ndになると、ジャジーな要素が増えてきてハードロックと混じりあい、ハード・ジャズロックといった様相を呈してきます。
アグレッシブなだけではなく「引き」も心得ており完成度は高い。
しかし終曲になると抑えきれないハードロック魂が牙をむきます。やはり本質はこっちでしょうか。いずれにしてもかっこよすぎ!こればっかり聴いてます。
インストなら満点なのだが!?(3 拍手)
appo128さん レビューをすべて見る
作曲能力や構成力はハイレベルであり、南米らしい美旋律が随所で顕在する。シンセの使い方が効果的であり、エッジの立ったギター・フレーズも面白く弾きまくっている。一部ジャズ・ロックやブルースもあるが、基本はハード・ロック的シンフォ・プログレだろう。1stと2ndのカップリングらしいが、進化の過程も見て取れる。
各楽器の演奏能力は高く、安定したアンサンブルを披露している。変拍子多用や突然の曲調変化など、プログレッシヴな試みは高評価である。
但し、プログレ・バンドが陥りがちな穴にハマッている。楽器群のレベルと比較してヴォーカルが下手な事である。更にヴォーカルを頼りすぎ。いっそインスト作品にしてしまえば良いのに。惜しいが★4つ。