GEM10(FLAWED GEMS)
歪んだオルガンの凄まじい音圧、管弦楽器も取り入れた豊かなアレンジ、ジャジーで叙情溢れるメロディ、そして哀愁のヴォーカル!CRAZY WORLD OF ARTHUR BROWNやKHANで活躍したベーシストのソロなのですが、これは英国ロックの見事な傑作っ!
元CRAZY WORLD OF ARTHUR BROWN〜KHANのベーシスト、72年作ソロ。ドラムEric PeacheyはKHANの同僚で、オルガンのDick Heninghemは、KHAN結成時のメンバー。マイナーな作品ですが、歪んだオルガンを中心としたオルガン・ハードは、もしVertigoからリリースされていたらかなりの名作として評価されていたでしょう。キャッチーかつ叙情に溢れたメロディ、ハートウォームなヴォーカル、フルートなど管弦楽器のメランコリックな調べなど、いかにも英国的な陰影も魅力です。楽曲、演奏ともにセンス溢れるブリティッシュ・ロックの傑作。
ジャケットはロジャー・ディーン、VERTIGOからリリースされた70年作、ユニークな曲進行が耳に残る個性派ブリティッシュ・ブルーズ・ハード
1,290円(税込1,419円)
SECOND HAND/DEATH MAY BE YOUR SANTA CLAUS
後にSEVENTH WAVEとして活動するケン・エリオットとキアラン・オコナーを中心とするグループ、70年作
1,090円(税込1,199円)
壮大なハード・ロック!?〜管弦楽器やメロトロンを取り入れたドラマチックなハード作品をセレクト!
管弦楽器、メロトロン、オーケストラ・・・ハード・ロックながらもプログレ並のスケール感を誇る壮大な作品を選んでみました。
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熱さとクールさが絶妙なバランス(6 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
乾いたオルガンの音が素晴らしいし、荒々しいフルート、管楽器、弦楽器…全く無理がありません。演奏の根っこにあるのはジャズ。でもニック・グリーンウッドとディック・ヘニンガム(keyboard)の書く各曲のメロディがよく、親しみやすいです。何よりも英国の70年頃を切り取ってしまったかの空気に凍りつきます。このアルバムが日本盤で出ていたとしたら(ヴァージンのシリーズとかヴァーティゴのシリーズのように)かなりのプログレ・ファンが褒め称えただろうと思います。まったくもって惜しい、というか音に接することができる現在に感謝したいです。
おそらく架空物語に基づいたトータル・アルバム。完成度の高さは、かのKhanでさえ、小手調べに感じられるほどです。スティーブ・ヒレッジがグリーンウッドの温めていたアイデアを知っていたら、こちらの方を手伝ったんではないでしょうか。グリーンウッドの声がまたスティーブ・ヒレッジに似ています。上手くはないけれど、ところどころで絞り出すようなシャウトに胸が熱くなりました。