CARAVAN/IN THE LAND OF GRAY AND PINK
ソフト・マシーン『Third』と共にカンタベリー・ロックの代表作と言える一枚、71年発表の大傑作3rd!
490円(税込539円)
音楽ライター/ディレクター深民淳によるコラム「音楽歳時記」。季節の移り変わりに合わせて作品をセレクト。毎月更新です。
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
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ニート・ニートの意味は綺麗好き(4 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
ダムドのメンバーはヘンです。顔を白塗りにしたデイブ・バニアンがまずヘン。彼は歌ったことさえない、墓掘りの人夫だったといいます。そしてキャプテン・センシブルがヘンです。のちにソロで「ハッピー・トーク」をヒットさせてしまう、パンクと言う範疇に収まらないベーシストが彼です。そしてこれらメンバーを集めてバンドをやれると思ったブライアン・ジェームズ。曲をほとんど書いているギタリストです。彼のギターがなかったら音楽的に成り立っていないバンドです。彼はせっかく結成していた自分のバンドを、自ら脱退してダムドを組織する、ということをやっています。
セックス・ピストルズ、クラッシュと並べてパンクの頂点と言っていいです。最初曲の区別がつかなくて苦労しました。彼らがずっと演奏し続ける「ニュー・ローズ」にしてもどこがいいのかさっぱり、でした。ダムドの全体像はこの段階ではまだ見えません。…けど、ヘンなことだけはわかります。最初から社会を敵に回していたクラッシュと違って、彼らはステージで変わり種を演じる目的だった気さえします。ぬめっとしたパンク。わたしは好きです。2024.10.15