これを聴かずに死ねない!? カケレコスタッフがセレクトする100枚!
ロングセラー盤と旬な作品の中から毎月セレクト!
1位 RED/RED (1983)
知られざる英ジャズ・ロック・グループ、エッジの効いたヘヴィなギターがリードするテクニカル・アンサンブルが炸裂、83年唯一作
何と言っても主役を張るエッジの効いたヘヴィなギターが抜群にカッコいい!終始スリリングに動き回るテクニカルなギタープレイは、Peter Banksあたりに近い印象。83年に人知れず残された、攻めのブリティッシュ・ジャズ・ロック快作!
2位 MILLENIUM/HOPE DIES LAST (2024)
24年作16th、新たにサックス/フルート奏者を迎え、徹頭徹尾ドラマティックでメロディアスなシンフォニック・ロックを聴かせる入魂の一作!
新たにサックス/フルート奏者を迎え、徹頭徹尾スタイリッシュでメロディアスなシンフォニック・ロックを聴かせる入魂の24年作。MARILLIONにも匹敵するメロディックで劇的なナンバーが並ぶ、今作も信頼のMILLENIUMサウンドが詰まった必聴作です!
3位 TONIC/THIS WAY (1980)
ドイツのマイナー・プログレ・グループによる80年唯一作、ジャズ・ロック・ファンにもシンフォ・ファンにもオススメのハイレベルな好盤!
ドイツのマイナー・バンドですが、ジャズ・ロックとシンフォの要素が調和したサウンドが見事な80年唯一作。GENESISやポンプ勢に通じる華やかなファンタジーと、CARAVANらカンタベリー系に近いポップさや淡い叙情性も漂わせたハイレベルな内容です!
4位 CLANCY/SERIOUSLY SPEAKING
Earnie Graham、Colin Bass、David Skinnerら在籍の白人/黒人混成バンド、75年1stアルバム!
Earnie Graham、Colin Bass、David Skinner在籍の白人/黒人混成バンド。ファンキーな演奏とブリティッシュ・ポップ・ロックなメロディ/アレンジの組み合わせがハマっていてこれはグッド。3人が各曲で披露する、それぞれに味わいあるヴォーカルもいいなぁ。
5位 PAL THOWSEN/JON CHRISTENSEN/TERJE RYPDAL/ARILD ANDERSEN/NO TIME FOR TIME
TERJE RYPDALをはじめノルウェーの名手達が結集したユニットの77年作、クールさと熱狂を凄い振れ幅で行き来するアヴァン・ジャズ・ロック名盤!
持ち前の技巧が炸裂する熱狂のラテン・ジャズ・ロックと、北欧らしいひんやりとした深遠なアヴァン・ジャズを行き来する振れ幅大きなサウンドが圧巻。名手テリエ・リピダルを筆頭にノルウェー・ジャズ/ジャズ・ロックの猛者たちが組んだ77年作!
6位 JESS RODEN BAND/PLAY IT DIRTY PLAY IT CLASS
英国が誇る名ブルー・アイド・ソウル・シンガーの一人、バンド名義の76年作2nd
R.パーマー、F.ミラーらと英3大ブルー・アイド・ソウル・シンガーに挙げられる人物と言えば?ロッド・スチュワートにジョン・フォガティのアクを加えたような歌唱が抜群にカッコいいし、本場スワンプに引けを取らない旨味滴るグルーヴィな演奏にも注目!
7位 SAMURAI OF PROG/TIME MACHINE
人気の多国籍シンフォ・グループ、Roine Stolt、Christina Booth、Clive Nolanら豪華ゲストが活躍する2枚目の2024年作!
Roine Stoltほか豪華ゲスト参加、2枚目の24年作!張り詰めた気品に満ちたヴァイオリン、哀愁の旋律を奏でるシンセ、畳みかける泣きのギター。あまりに壮大な導入部でノックアウト必至です。クラシカル・シンフォとして他の追随を許さないスケールと完成度!
8位 KATHY SMITH/2 (1971)
70年ワイト島フェスでも活躍した米女性SSW、71年作2nd、ドリーミー&メロウでアシッド臭漂う名作
幻想性や神秘性をまとった歌声とメロディ。そこに、トニー・レヴィンやヤン・ハマーが緊張感あるジャジーなアンサンブルをぶつけちゃう、という孤高の一枚。マイナーながら、ジョニ・ミッチェルにも負けてませんね。
9位 HEAD OVER HEELS/HEAD OVER HEELS (1971)
これぞ!というストレートなアメリカン・ハード・ロック・トリオ!71年作
「アメリカン・ハードロックの隠れた傑作。きらびやかなVoの声質と、トリオによるパワーに満ちたアンサンブルで押しまくる豪快なサウンドを聴かせる。後のMONTROSE、さらには1980年代以降のHMすら予感させる、早過ぎた名作」by kazzさん
10位 RED SAND/PAIN'T BOX
デイヴ・ギルモアやスティーヴ・ロザリー影響下のギタリスト率いるカナダのプログレ・バンド、2024年作
タイトなドラムスとリッケンバッカーっぽいゴリゴリベースが刻むリズムに煌めくようなアコギのリフレインが乗り、メロトロンも流れゆく中、ちょっと往年のギルモアっぽく歌うヴォーカル。フロイド風ながら少しオリエンタルな雰囲気も湛えた幻想的な一曲目から素晴らし〜。
11位 IL SISTEMA/URUK
CELESTEのCiro PerrinoやMUSEO ROSENBACHのEnzo Merognoが在籍した伊プログレ・グループ、69〜71年録音の未発表音源、24年初リリース!
CELESTEのリーダーやMUSEO ROSENBACHのギタリストが在籍したイタリアン・ロック・グループと言えば?フロイド『UMMAGUMMA』あたりに通じる雰囲気のカオティックな大作や、GG、BS&T、ヒープらのカバーを収録した未発表音源集!
12位 RAB NOAKES/RAB NOAKES(1972)
スコットランド出身の愛すべきフォーク・ロックSSWによる72年2nd、英フォーキー・ポップ好きなら是非!
STEALERS WHEEL譲りの屈託ないポップセンスに満ちた、英フォーキー・ポップ好きには必殺のサウンド。ハートフルかつ切なさや哀愁も秘めた歌声がまた素晴らしく、フィドルやバンジョーの調べも手伝って、スコットランドの雄大な情景に想いを馳せずにいられません。
13位 MOONRISE/LIVE IN PRZECISZOW(映像)
マルチ奏者Kamil Konieczniakによるポーランドの人気シンフォ・プロジェクト、バンド編成での23年ライヴを収録した映像作品!
ポーランドの人気シンフォ・プロジェクト、待望のライヴ映像作品!現時点の最新作『Travel Within』の曲をメインに、完全無欠のシンフォニック・ロックを創り上げてきた彼らに相応しい、非常にクオリティの高いライヴ・パフォーマンスは必見です。
14位 ANNA SJALV TREDJE/TUSSILAGO FANFARA (1977)
スウェーデン出身デュオ・グループ、深遠なシンセサイザー・ミュージックを聴かせる77年唯一作
TANGERINE DREAMやKlaus Schulzeらジャーマン・エレクトロからの影響を感じさせるシンセ・ミュージックですが、Mike Oldfieldを彷彿させるギターのプレイも印象的。スウェーデンのデュオ・グループによる知られざるエレクトロ・プログレ逸品!
15位 HAASTA/GYDDANYZC
ポーランド出身、女性ギタリストを含むポスト・ロック/インスト・プログレ・トリオ、24年デビュー作
コズミックな浮遊感を纏いながらメロディアスに駆ける女性ギタリストのプレイが素晴らしい〜。ポスト・ロック/マス・ロック的な音ですが、GONGやOZRIC TENTACLESの通じるコズミックなギターが好きな方にオススメのポーランド新鋭!
16位 KARFAGEN/LAND OF CHAMELEONS
ウクライナ出身のコンポーザー/key奏者Antony Kalugin率いる人気シンフォ・グループ、2024年の第2作目となる16thスタジオ・アルバム!
つややかな輝きを放つシンセと歌心溢れんばかりのギターを軸に、幻想的な男女voも交えて、ひたすらに優美でファンタスティックなシンフォ絵巻を繰り広げています。CAMEL、GENESIS、TFKの最良の部分を抽出して結晶化させたかのようなサウンド!
17位 AHMAD JAMAL/AHMAD JAMAL '73
マイルス・デイヴィスをはじめ、多くのミュージシャンに影響を与えてきたジャズ・ピアニストの73年作
マイルスにも影響を与えたジャズ・ピアニストの73年作。スピリチュアル・ジャズの前作とは打って変わり、フェンダーローズを駆使した極上のメロウ・サウンドを展開します。このフェンダーローズのプレイ、叙情派プログレ・ファンにもオススメ!?
18位 ANGE/EMILE JACOTEY
フレンチ・プログレを象徴する名グループ、75年作
フレンチ・プログレの名バンドによる、語り部の老人の伝説をテーマにしたコンセプト・アルバム75年作。前作よりも演奏のダイナミズムがグッと増し、存在感あるヴォーカルと明快かつ叙情的なシンフォニック・サウンドの組み合わせが素晴らしい傑作です。
19位 BANCO(BANCO DEL MUTUO SOCCORSO)/GREGGIO E PERICOLOSO (1981)
名実ともにイタリアン・プログレを象徴する人気グループ、81年放送の同名TVドラマシリーズのために制作された全曲インストのサウンドトラック作品
TVドラマシリーズのため制作された全曲インストの81年サントラ作品!持ち前の演奏力を発揮したスリリングなジャズ・ファンクからクラウト・ロック顔負けの深遠なシンセ・ミュージックまでを披露する、BANCOというバンドの知られざる一面が垣間見られる内容です。
20位 POP WORKSHOP/SONG OF THE PTERODACTYL
言わずと知れた名ドラマーTony Williamsと、Janne Schaffer(g)、Mads Vinding(b)ほかスウェーデン/ポーランドの名手達によるジャズ・ロック・グループ、74年作2nd!
60年代のマイルスを支えた名ドラマーが、欧州の気鋭ミュージシャンと組んだ74年作!ロック魂をむき出しにしたエネルギッシュなドラミングに食らいつくように、各プレイヤーが技巧的で緊張感ある演奏を繰り広げる、終始スリリングなジャズ・ロックは聴き応え抜群。
21位 KAIPA/SOMMARGRYNINGSLJUS
ご存じ北欧シンフォニック・ロックを牽引する人気グループ、24年リリースの15thアルバム!
名実ともに北欧のレジェンドと言えるグループ、24年リリースの15thアルバム。北欧の雪原や雪深い森を映し出すような叙情的で粛々とした演奏が続く序盤から、悠然と立ち上がってくるKAIPAならではの世界観に惹きこまれます。傑作。
22位 PROTEUS/INFINITE CHANGE (1981)
アメリカのジャズ・ロック/フュージョン・グループ、U.K.をフュージョンに寄せたような81年唯一作
RTF的なテンションの高いテクニカル・フュージョンと思いきや、ホールズワースっぽいギターソロやジョブソンっぽいシンセが飛び出したりと英プログレ的な緊密さが出てきて、「RTF+U.K.」と言えちゃいそうなサウンドを構築!
23位 SABICAS WITH JOE BECK/ROCK ENCOUNTER (1972)
スペインが誇る技巧派フラメンコ・ギタリストが、ジャズ・ギタリストJoe Beckとの連名で残した72年作、ベースはTony Levin
フラメンコの巨匠ギタリストが、名手Joe Beckとの連名で残した72年作で、ベースはTony Levin。エキゾチックで鮮やかなフラメンコギターと、熱量いっぱいに畳みかけるファンキーなハード・ロック・アンサンブルが、がっぷり四つに組んだ傑作!
24位 MAYA/FADING TOMORROW(ENGLISH VERSION)
ハンガリーのYOU & Iが改名して再結成したシンフォ・グループ、24年デビュー作、GENESISやMARILLION、初期QUIDAMあたりを彷彿させる女性voシンフォ力作!
3枚のアルバムを残したハンガリーのグループYOU & Iが、名前を新たに再結成してリリースした24年作!気品高くフレーズを紡ぐギターと輝かしく躍動するシンセを軸に紡がれる、往年のGENESISやMARILLION、初期QUIDAMを彷彿させる素晴らしきサウンドを奏でます。
25位 ANGE/AU-DELA DU DELIRE (1974)
フレンチ・プログレの名バンド、叙情的なシンフォ・アンサンブルとシアトリカルなヴォーカルがドラマティックに絡む74年の傑作3rd!
英国のシアトリカル・ロック代表がジェネシスなら、ユーロでは間違いなくこのバンド!このイマジネーション溢れるシンフォ・アンサンブルと耽美なフランス語ヴォーカルが織り成す圧倒的ドラマティシズムはもしやジェネシス以上!?
26位 ODESSA/STAZIONE GETSEMANI XXV
イタリア新鋭、1stアルバムリリース25周年を記念してリメイクされた24年バージョン、ずばりOSANNAら往年の伊ヘヴィ・シンフォ好きにオススメの快作!
現イタリアの最高峰ヘヴィ・シンフォ・バンド。99年1stをリメイクした24年ver.!伸びやかで少し緊張感もあるヴォーカル、エネルギッシュなギター、オルガン、フルートらが「OSANNA+JETHRO TULL」と言える迫力あるサウンドを展開!
27位 BLACKSMITH TALES/PATHWAY TO HAMLET'S MILL (2024)
イタリアのプログレ・グループによる24年作2nd、圧巻の密度とテンションで聴かせる傑作ハード・シンフォ!
シンフォ・メタルやメロディアス・ハードの要素を取り入れながらも、エネルギッシュに歌い込む男性voがイタリアン・プログレとしての魅力をしっかりと堪能させてくれます。清涼感ある美声女性ヴォーカルも◎。これは圧巻の密度とテンションのハード・シンフォ!
28位 MELTING CLOCK/ALTROVE
女性ヴォーカルと中世&オリエンタルなエッセンス薫る神秘的なシンフォニック・サウンドが魅力のイタリア新鋭、24年作2nd!
女性voと中世&オリエンタルなエッセンス薫る神秘的なシンフォニック・サウンドが魅力のイタリア新鋭、24年作2nd。でもエレクトリック楽器が入ると一気に凄まじい迫力のヘヴィ・シンフォへと発展して、この静謐さとアグレッシヴさの振れ幅はすごいです。
29位 PEREGRINE/SONGS OF MINE (1972)
男性3人組の英フォーク・グループによる72年唯一作。HERON好きには是非オススメしたい絶品フォーク!
HERON好きなら是非。12弦の煌びやかな音色も織り込んだ瑞々しいアコースティック・アンサンブルと淡く美しいvo&コーラスによる、純朴で心温まるブリティッシュ・フォーク。絶えず木漏れ日が降り注ぐような柔らかい質感のこのサウンド、あまりに心地よいです。
30位 LOVE LIVE LIFE + ONE/LOVE WILL MAKE A BETTER YOU (1971)
71年作、ジャパニーズ・ロック黎明期に録音されたプログレッシヴなスーパー・セッション・アルバム!
このヴォーカル、ほんとに布施明?まるでアグレッシヴなダモ鈴木って感じ!演奏の破壊力はクリムゾンばり!しかも70年代初期の録音!?こりゃ日本のジャズ・ロック/プログレの歴史的傑作ですね!試聴是非 ぶっとびます。
31位 MOON SAFARI/HIMLABACKEN VOL.2
00年代プログレを代表するバンドの一つと言えるスウェーデンの人気グループ、23年作、待望の「HIMLABACKEN」第2部!
ファンタスティックで爽快な演奏、完璧なコーラスワーク、キャッチー&リリカルな珠玉のメロディ。変わらぬMOON SAFARI印のサウンドを軸としつつも、メロハー的エッジ感や初期QUEENばりの荘厳さなど新たな要素も取り込んで進化を見せる傑作。文句なしにカケレコメンド!
32位 CHRONICLES OF FATHER ROBIN/SONGS AND TALES OF AIROEA - BOOK III (2024)
WOBBLERのギタリスト在籍、ノルウェーの新鋭プログレ・バンド、三部作「The Songs & Tales Of Airoea」の完結編となる24年作、これは名作!
人気バンドWOBBLERのギタリストが在籍するノルウェーのグループなのですが、これは素晴らしい一枚ですよ。北欧の森の奥に人知れず広がる湖と、湖面をフワフワと無邪気に舞い飛ぶ妖精たち。そんなイメージが浮かび上がってくるようなサウンドに感動〜。
34位 FLIGHT/FLIGHT (1975)
アメリカ、ブラスやシンセが活躍するファンキー&ソウルフルなジャズ・ロック、75年デビュー作
長岡秀星がジャケを手掛けた2ndは聴いていても、この1stはどうかな?高らかなブラスとスペイシーなシンセサイザーが活躍する、派手なプレイが次々と飛び出すジャズ・ロックを聴かせる1曲目から早くも耳を奪われます。ザッパばりの畳みかけにも痺れる〜!
35位 SEMIRAMIS/LA FINE NON ESISTE (2024)
73年デビュー作『Dedicato A Frazz』で知られるイタリアン・プログレの人気バンド、半世紀以上を経て届けられた24年2nd!
伊ロック屈指の人気作『フラッツに捧ぐ』で知られる彼らが、半世紀越しに2ndをリリース!1st譲りの緊張感漲るヘヴィ・シンフォと地中海を感じる伸びやかでメロディアスな音楽性がミックスされた「これぞイタリアン・ロック」と言うべき堪らないサウンド!
36位 DARK/ROUND THE EDGES
風格すら漂う英アンダーグラウンド・シーン屈指の好グループ、72年作、ブリティッシュ・ロックの名作
メジャーになれなかったのが不思議なくらいの完成度!2枚、3枚と発表していけば必ずや歴史的名盤を作ったであろうと想わせる風格が漂ってるなぁ。英アンダーグラウンドの秘宝ですね。
37位 BROOKLYN DREAMS/WON'T LET GO (1980)
ブルー・アイド・ソウル〜AOR界隈でも人気を誇る米グループ、ライチャス・ブラザーズの再来と評されるハーモニーが冴える80年ラスト・アルバム
ブルー・アイド・ソウル〜AOR界隈でも人気を誇る米グループの80年ラスト・アルバム。ライチャス・ブラザーズの再来と評されるハーモニー、コーラスワークを武器に、ブルー・アイド・ソウル/AORスタイルで聴かせる完成度の高い一枚!
38位 PRESENCE/THEM
90年代より活動、イタリアのゴシック/ヘヴィ・シンフォ・グループ、24年作
ゴシック・ロック由来のミステリアスさや暗いロマンティシズムを練り込んだ伊ヘヴィ・シンフォニック・ロック。祈るような敬虔さと共にどこか正統派ではない妖しさも孕んだ女性ヴォーカルにも絶えずゾクゾクさせられます。この世界観はなかなか凄いですよ!
39位 DAVID POMERANZ/TIME TO FLY (1971)
チック・コリア、ヤン・ハマー、アイアート・モレイラ、ビリー・コブハム、ランディ・ブレッカー他参加の71年2nd、ドラマティックなピアノが美しいプレAOR的傑作!
C.コリア、J.ハマー、A.モレイラ、B.コブハム、R.ブレッカーetc.って、どんだけ凄い面子なのよ...。でもそんな演奏陣に負けないくらい本人のドラマティックなピアノも素晴らしいんですよね。71年にしてプレAOR的と言える洗練されたソングライティングも特筆!
40位 MINIMUM VITAL/LIVE CRESCENDO 2023(映像)
双子のPayssan兄弟を中心とするフレンチ・シンフォの人気バンド、華麗なる超絶技巧アンサンブルが冴え渡る23年のライヴ映像を収録!
仏シンフォの人気バンドによる、23年ライヴ映像を収録。GG、グリフォン、M.オールドフィールドらからの影響と、地中海音楽や南欧トラッド・ミュージックのエッセンスを融合したリズムカルで華やかなテクニカル・プログレ、とにかくライヴ映えしていて素晴らしい!
41位 SEVEN STEPS TO THE GREEN DOOR/THE ?TRUTH
元STERN-COMBO MEISSENのMarek Arnold(key/sax)を中心に結成されたシンフォ・グループ、3部作のラストを飾る劇的すぎる24年作!
STERN-COMBO MEISSENで活動したキーボーディストを中心とするバンド、3部作の最終作!プログレ・メタルの攻撃性も交えて、ひたすら劇的に盛り上がるシンフォニック・ロックが今作も圧巻です。13年にわたった3部作を締めくくるのに相応しい聴き応えと風格!
42位 QUANTUM FANTAY/ONEIRONAUTS
OZRIC TENTACLESとPIERRE MOERLENS GONGを融合させてシンフォに寄せたような感じ!?05年デビューのベルギー出身プログレ・グループによる24年作!
OZRIC TENTACLESとPIERRE MOERLENS GONGを融合させてシンフォに寄せたような感じ!?05年デビューのベルギー出身プログレ・グループによる24年作。コズミック&シンフォニックに疾走するこのサウンド、他ではなかなか味わえない心地よさです。
43位 SEPTEMBER/ZADNJA AVANTURA (1976)
旧ユーゴ・スロヴェニア出身、エレクトリック・ヴァイオリンをフィーチャーした技巧派ジャズ・ロック、76年1st!
旧ユーゴ・スロヴェニア出身、エレクトリック・ヴァイオリンをフィーチャーした技巧派ジャズ・ロックを聴かせる彼らの76年1st。フュージョン・ブーム真っ只中の時期に、この武骨で緊張感みなぎる「これぞジャズ・ロック」なアンサンブル、痺れますなぁ。
44位 GARY FARR/STRANGE FRUIT (1970)
70年リリース、英フォーク・ロックの傑作、味わい深いメロディと強烈に英国臭漂うアンサンブル、最高です!
僕はこの曲をはじめて聴いた時、本気で涙腺ゆるみましたよ。リチャード・トンプソンが参加したコクと憂いと干し草の香りがする英フォーク・ロック屈指の名曲。個人的にはディラン『ブロンド・オン・ブロンド』収録の名曲と比べても遜色なし!
45位 SHANGO/SHANGO (1969)
69-70年に活動した米トロピカル・ポップ・グループ、A&Mからの69年デビュー作
ビートルズやドノヴァンのカバーを含むナンバーを、陽気でピースフルなカリブ海テイストで演奏。米シングル・チャート入りした心地よさ100%の1曲目、そしてハマり過ぎな「Ob La Di Ob La Da」あたりが特に素敵。さすが米ポップス名門A&M産と言える逸品です。
46位 ICE/MAN IN THE MOON (2024)
オランダのシンフォ・グループによる24年作2nd、ジェネシス/ポンプ・ロック由来のファンタジーとフロイド憧憬のドラマ性を組み合わせたようなスケール大きな傑作!
ポンプ・ロック的ファンタジックさとフロイド憧憬のドラマ性を組み合わせたような、スケール大きく完成度高いメロディアス・ロックを聴かせてくれるオランダ新鋭。ピーター・ガブリエル・タイプのヴォーカルにもニヤリ。
47位 RENEE ARMAND/RAIN BOOK
LITTLE FEET作品をはじめ数多くのレコーディングに参加した女性セッション・シンガー/SSW、72年デビュー作
ジム・ゴードン夫人でもあった女性シンガー/SSWのソロデビュー作。ジム・ゴードン、リー・スクラー、ダニー・コーチマーなどお馴染みの名手が脇を固めた一枚で、アコースティカルなアンサンブルに彼女のツヤのある美声が素晴らしく映えていて、思わずうっとり。
48位 IL SISTEMA/ROCK & STOP (2023)
CELESTEのCiro PerrinoやMUSEO ROSENBACHのEnzo Merognoが在籍した伊プログレ・グループ、69〜71年録音の未発表音源、23年初リリース!
CELESTEのリーダーやMUSEOのギタリストが在籍したイタリアン・ロック・バンドと言えば?69〜71年に残された未発表音源が23年初リリース!キース・エマーソンばりの存在感で弾きまくるハモンドが痛快な、エネルギッシュで緊張感みなぎるアンサンブルが炸裂!
49位 KARFAGEN/MESSAGES FROM AFAR: SECOND NATURE (2024)
ウクライナ出身のコンポーザー/key奏者Antony Kalugin率いる人気シンフォ・グループ、15作目にして集大成的サウンドを聴かせる24年作!
前作で見せたYES的なエッセンスをより消化し、CAMELの優美なメロディアスさ、TFKのハードさやスケールの大きさ、YESの疾走感・飛翔感を絶妙に取り入れて、見事にオリジナルな音として昇華しています。15作目にして集大成的サウンドを聴かせる24年作!
50位 DELVING/ALL PATHS DIVERGE
米出身ストーナー・ロック/プログレ・バンドELDERで知られるギタリスト/マルチ・プレイヤーNick Disalvoによるプロジェクト、24年作2nd
デジタル・ビートやシンセ/メロトロンが彩るジャム・バンド的疾走感を持つサウンドの中を、ハードエッジかつエモーショナルなギターが切り込んでいく痛快プログレ。OZRIC TENTACLESとも共通点が見出せる、どこを切り取ってもカッコいいサウンド!
51位 SAVAGE RESURRECTION/SAVAGE RESURRECTION
68年唯一作、アメリカン・ガレージ・サイケの名作!
野太くうねるサイケ・ギターを主役とする荒々しいサウンドは、これぞアメリカン・ガレージ・サイケ!...と思ったらメロディーはフロイドの1stを思わせるようなストレンジさが見え隠れしていて個性的。唯一作なのが惜しまれるユニークさを帯びた68年作!
52位 TIM HOLLIER/TIM HOLLIER (1970)
イギリスのサイケ・フォークSSW、温かみと切なさが見事な塩梅の70年作2nd
煌びやかなアコースティック・ギターやフルートの調べが生み出す幻想的な聴き心地と、ジェントルでいて少し物悲しい歌声が素晴らしいブリティッシュ・フォーク・ロック。温かみと切なさが見事な塩梅です。
53位 ALIANTE/ANIME INVISIBILI (2024)
イタリア出身インスト・シンフォ・グループによる24年作4th、モーグを中心とするキーボード群がエレガントに躍動する、とにかく聴いていて気持ちいいキーボード・シンフォ!
『タルカス』や『ヘンリー8世』で聴けるモーグ・シンセが堪らない!という方には、このイタリア新鋭の24年作は是非オススメ。モーグを中心とするキーボード群がエレガントに躍動する、とにかく聴いていて気持ちいいキーボード・シンフォ!
54位 SERFS/EARLY BIRD CAFE (1969)
ハモンドの名手として知られるkey/vo.Mike Finnigan在籍のソウル・ジャズ・ロック・グループ、69年唯一作
ハモンドの名手Mike Finnigan在籍グループ。冒頭のソウルフルな「Like A Rolling Stone」が素晴らしくって、テンポを落としてエネルギッシュ且つ劇的に聴かせるアレンジ、叙情を帯びたソウルvo、そしてMikeのハモンドが聴きモノのナイスカバー!
55位 NIEMEN(CZESLAW NIEMEN)/KATHARSIS
「ポーランド・ロックの父」とも評されるシンガー/キーボーディスト、「N. AE.」名義でリリースされた76年作
「ポーランド・ロックの父」とも呼ばれるNiemenが、全演奏を務め単独で作り上げた76年作。シンセやメロトロンをメインに駆使し、スペーシーかつトライバルかつ前衛的かつどこか物悲しさも漂わせる独特の音世界を創り上げていて、これは圧巻。傑作にして怪作!
56位 VIGRASS & OSBORNE/STEPPIN' OUT (1974)
Elton Johnとの活動で著名なGary Osborne在籍の英ポップ・デュオ、74年作2nd、オーケストラル・ポップの秀作!
変幻自在に鳴り響くオーケストラが印象的な哀愁たっぷりのサウンド、そして見事なヴォーカル・ハーモニーが堪能できる、上質なポップ・チューンが並びます。エルトン・ジョンとの活動で著名なゲイリー・オズボーン在籍の英ポップ・デュオ!
57位 ODA/ODA
70年リリース、スピーディー&アグレッシヴな米ハード・ロック、元祖HR/HMの有力候補!
ツェッペリンのスピード感のみを抽出したようなスピーディー&アグレッシヴ&切れ味抜群のアンサンブルは、元祖HR/HMの有力候補!
58位 LEGEND/MOONSHINE
「白いチャック・ベリー」ことMicky Juppが率いた英パブ・ロック/ブルース・ロック・バンド、VERTIGOよりリリースの71年3rd
数あるキーフ・ジャケでも最も地味な一枚かも。でも中身は「白いチャック・ベリー」Micky Juppによる卓越したギター、ヴォーカル、作曲センスがこれでもかと発揮されたブルース・ロック/パブ・ロック!
59位 KATHY SMITH/SOME SONGS I'VE SAVED
ワイト島フェスでの好演によって名を上げた米フィメールSSW、70年デビュー作
70年ワイト島フェスでの好演により頭角を現した、米女性SSW。優雅なヴォーカル、繊細で流れるようなメロディ、英Bridget St.Johnにも通ずるアシッド臭と優美さが良い塩梅のアンサンブル。管弦楽器による荘厳なアレンジも見事です。
60位 ABLUTION/ABLUTION (1974)
Bjorn J:son Lindh、Jan Schafferらスウェーデンの凄腕とQUATERMASSのJohn Gustavson&Peter Robinsonが結成したジャズ・ロック・バンド、テンションMAXで畳みかける痛快ジャズ・ロック74年唯一作!
QUATERMASSの2人John Gustavson&Pete Robinsonが北欧の凄腕たちと組んだ超絶ジャズ・ロック作!このテンションMAXで畳みかける凄まじい演奏、MAHAVISHNU ORCHESTRAファンなら「おおっ!」となるはず。
61位 AMAROK/HOPE
才人マルチ・プレイヤーMICHAL WOJTASによるポーランドのプロジェクト・バンド、第7作目となる24年作
エレクトロニクスを主体に構築された重厚なプログレを聴かせる24年作7th。根底に変わらぬフロイド憧憬を感じさせつつも、エモーショナルなヴォーカル、スケール大きくも陰鬱で彼岸的なサウンドは、RADIOHEADにも通じている気がします。
62位 BIG BIG TRAIN/LIKES OF US (2024)
名実ともに現ブリティッシュ・プログレを代表するバンド、新たなヴォーカルとキーボーディストが加入し制作された24年作!
ベテランらしい悠然としたサウンドを土台に、ベテランとは思えぬ瑞々しい音使いがファンタジックに煌めく1曲目から、揺るぎなきBBTサウンドが展開されていて素晴らしい。落ち着いた温かみある表現とスタイリッシュさの塩梅が絶妙な新ヴォーカルもとても良いなぁ。
63位 CHILD'S PLAY/CHILD'S PLAY
アメリカのマイナー・ジャズ・ロック/フュージョン・バンド、79年の唯一作、耳を釘付けにするような圧倒的なピアノ演奏が聴ける傑作!
最近のインディー・ロックかと思う脱力ジャケから、この目の醒めるような超絶技巧ジャズ・ロックが飛び出してこようとは。圧倒的なテンションと技巧で全編駆け抜けるピアノのパフォーマンスは驚愕モノです。
64位 SMALL WONDER/SMALL WONDER (1976)
PRISMを結成するメンバーや元LIGHTHOUSEのドラマ―らカナダ人メンバーで結成、米国を拠点に活動したバンドによる76年1st、ただただ最高のプログレ・ポップ!
これぞ隠れた名盤。LIGHTHOUSEやPRISMのメンバーが結成したカナダ人バンドなのですが、SAD CAFEやO BAND彷彿のフックに富んだメロディ、タイトでキレの良い演奏、華のあるコーラスワークなどをウエストコースト・ロック風の爽やかさが覆う、極上プログレ・ポップ!
65位 PASAJERO LUMINOSO/POOL (2023)
アルゼンチン出身、現南米ジャズ・ロック・シーンの人気グループ、23年作5th!
南米ジャズ・ロックの注目グループ、待望の5th!美しいメロディを印象的に聴かせるパートとテクニカルに疾走するパート、その切り替わりがとにかく自然体で、リリカルな音使いのみならずこの演奏の「しなやかさ」もカンタベリー・ロックに通じる魅力です。
66位 MITEN (ANDY DESMOND)/LIVING ON A SHOESTRING (1975)
元GOTHIC HORIZON、英フォーキー・ポップの味わいがたっぷりと詰まった芳醇な英SSW作、75年1stソロ
骨太なブルース・ロックかハード・ロックが飛び出しそうなジャケですが、実際はこれぞ英国田園ポップ。ニッチ・ポップの米国憧憬部門でもトップクラスの出来映えですね。すご〜くマイナーな一枚ですが、泣ける名盤ですこれ。
67位 BLACK SHEEP/BLACK SHEEP
Lou Gramm在籍、「FREEの再来」 と言われた米ブルース・ロック・バンド、75年作1st
後のFOREIGNERのヴォーカルLou Grammが在籍していて、「FREEの再来」と言われたアメリカのバンドと言えば?ポール・ロジャースにも匹敵する堂々たる歌いっぷりに痺れるなぁ!
68位 METRO/METRO (1976)
Duncan Brown在籍のモダン・ポップ・バンド、76年1stアルバム!
名SSWダンカン・ブラウンが結成したモダン・ポップ・グループと言えば?10ccのような美しさと捻りを備えたオシャレなモダン・ポップと、SSW的ナイーヴさが溶けあったサウンドが魅力の1st。ボウイもカバーした「Criminal World」、名曲だなぁ。
69位 CHRIS BRAUN BAND/BOTH SIDES (1972)
女性ヴォーカリストChris Braun率いるジャーマン・ロック・グループ、72年デビュー作
堂々たる歌いっぷりに痺れる姉御なヴォーカルと、ハードかつ哀愁もたっぷりの演奏陣が繰り広げる絶品ジャーマン・ブルース・ハード!アコースティカルなパートを巧みに組み込むセンスにも唸らされます。
70位 MOOD JGA JGA/MOOD JGA JGA (1974)
元GUESS WHOのGreg Leskiwが結成したカナダのブルース・ロック/カントリー・ロック・バンド、74年デビュー作
元ゲス・フーのGreg Leskiwが結成したカナディアン・ブルース・ロック/カントリー・ロック・バンド。ブルースの渋み、ジャズの洒脱さ、カントリーの哀愁などが絶妙に調和した、ルーツ・フレイヴァー満点の旨味溢れるサウンド!
71位 AXIS/SOMEONE
ギリシャ出身で主にフランスで活動したグループ、71年デビュー作、荘厳かつ気品に満ちたオルガン・プログレの名品
ユーロ・ロックの傑作と言える73年作も素晴らしいですが、この71年1stも良いですよ〜。ゾンビーズ『オデッセイ&オラクル』にフォルムラ・トレのアルベルト・ラディウスが乱入したら!?って感じ!
72位 TRK PROJECT (RYSZARD KRAMARSKI PROJECT)/ODYSSEY 9999 (2023)
ポーランドの人気シンフォ・バンドMILLENIUMのリーダーが率いるプロジェクト、エモーショナルかつスタイリッシュなメロディアス・ロックが素晴らしい23年作!
刺激的なデジタル音響とメランコリックなシンセやオルガンが交差するオリジナリティ溢れるキーボード・サウンド、そしてもはやギルモア以上にギルモアっぽい心震わすギターソロ。ホメロス『オデュッセイア』にインスパイアされた23年作!
73位 YESTERDAYS/A MOONLIT NIGHT IN BUDAPEST (2023)
トランシルヴァニア地方出身の人気シンフォ・グループ、デビュー・アルバム発表後の07年ライヴ音源を収録、23年リリース
現東欧屈指のシンフォ・バンド、デビュー直後07年ライヴ音源が23年初リリース!YES彷彿のただでさえファンタスティックなアンサンブルを、メロトロンやフルートそして2人の美声ヴォーカルが美麗に彩るサウンドは、ライヴでも変わらず感動を届けてくれます。
74位 G.O.L.E.M./GATHERING OF THE LEGENDARY ELEPHANT MONSTERS
WICKED MINDでも活動するオルガン奏者によるイタリアの新鋭バンド、24年2nd、相変わらずの豪快かつ哀愁ほとばしるヴィンテージ・オルガン・ハード!
ジョン・ロードばりの爆発力とクラシカルな荘厳さを備えたオルガンを全編で聴かせつつ、初期ヒープ彷彿のドロッとしたプログレ/アート・ロック感覚も取り入れたサウンドが印象的。70年頃の英オルガン・ハード発掘音源と言われても納得してしまう音作りに圧倒されます。
75位 MYLON(MYLON LEFEVRE)/WEAK AT THE KNEES (1977)
クリスチャン・ロック・シンガーとして活躍するMylon LeFevreの77年作。ディランの「Girl From The North Country」のカヴァーに注目!
ディラン「Girl From The North Country」のカヴァーはバンジョーなどの軽快な演奏にコクのあるヴォーカルが合わさり、カントリーながらソウルフルな仕上がり。本作もヴォーカルが素晴らしい!
76位 KRAZY KAT/CHINA SEAS and TROUBLED AIR (1976)
元CAPABILITY BROWNの主力メンバーによるグループ、ブリティッシュ・ポップの逸品!
ヒプノシスの唇ジャケで有名なCAPABILITY BROWNのメンバーによる後継グループなだけあって、美メロ&ハーモニー満載の極上モダン・ポップ!PILOTや10ccやBADFINGERやQUEENのファンには是非聴いてほしいっ!
77位 POTEMKINE/FOETUS
Goubin3兄弟を中心とする仏ジャズ・ロック・グループ、76年1st、MAGMA譲りの暗黒とMAHAVISHNU ORCHESTRAばりの演奏強度で聴かせるユーロ・ジャズ・ロック傑作!
MAGMA譲りの暗黒、MAHAVISHNU ORCHESTRAの向こうを張る演奏強度、そして繊細に音を描く芸術的感性を兼ね備えたユーロ・ジャズ・ロックの傑作。これは凄い作品...!
78位 ARIEL/PERSPECTIVE (1985)
シカゴ出身のプログレ/ジャズ・ロック・トリオ、エキセントリックかつアグレッシヴに攻めるハードなジャズ・ロックが痛快な85年作
シカゴの知られざるトリオ・バンド、85年唯一作。部分部分でRASHだったりMAHAVISHUNUだったりU.K.だったりを彷彿させますが、この主張の強い各プレイヤー達がぶつかり合うようなスリリングで熱いアンサンブルは、何にも例えられない痛快さがあります。
79位 MOOSE LOOSE/ELGEN ER LOS
ノルウェー出身フュージョン/ジャズ・ロック・グループ、74年1st
ファンキーなMAHAVISHNU ORCHESTRAと言えるテクニカル・ジャズ・ロックの1曲目から最高だなぁ。緊張感はそのままに、淡く揺らめくエレピやエフェクターを駆使して「氷のような音」で弾くギターが北欧的なイマジネーションを広げる以降のナンバーも素晴らしい。
80位 MORNING DEW/MORNING DEW (1970)
カンサス出身、ガレージ・サイケ名盤、70年作
そんなカッコウじゃ、風邪をひいちゃうよ!?ジャケットにあるヌード・カップルのイメージから少しズレた、ファズ・ギターの効いた米カンサス、サイケ・ガレージ・バンド!グルーヴィなサイケ・チューンから、牧歌的フォーク・チューンまで幅広い作風が飽きさせません!
81位 MATTHEW FISHER/I'LL BE THERE (1974)
初期PROCOL HARUMで活躍したオルガン奏者、傑作1stソロ『JOURNEYS END』発表の翌74年にリリースした2ndソロ作!
前作を彷彿させる感動の美メロ曲をメインに、ごきげんスワンピーなナンバーも織り交ぜてロック色を強めた2nd。キーボードのみならずギターやハーモニカ演奏も披露するマルチ・プレイヤーぶりにも注目!
82位 BILLY COX'S NITRO FUNCTION/NITRO FUNCTION (1971)
バンド・オブ・ジプシーズのBilly Cox率いる英ハード・グループ、71年唯一作、ジャケットはロジャー・ディーン
ジミヘンのバンド・オブ・ジプシーズのベーシストが結成したトリオなんですが、ジミヘン直系のブルージー&コズミックなギターに、サイケな男女ヴォーカルが乗って、ベースがブイブイ唸る!ジャケはなぜかロジャー・ディーン!
83位 FELT/FELT (1971)
ジャケットのインパクトに匹敵する強烈サイケ・ハード!原盤は600ドル超えの激レア盤
パープルとツェッペリンが合体してサイケに接近したみたいなグループがなんとアラバマに!? そんでジャケットはまるでキーフみたいだって!?
84位 DAVE LEWIS(DAVID LEWIS)/A COLLECTION OF SHORT DREAMS (1978)
ANDWELLAS DREAM〜ANDWELLAを率いたSSWによる78年リリースの3rdソロ、洗練されたAORタッチの中に土の香りがするスワンプ/フォークロックを絶妙にブレンドしたメロウ・スワンプ大傑作!
ANDWELLAを率いた名SSWによる78年作3rdで、洗練されたAORタッチの中に土の香りがするスワンプ/フォークロックをブレンドした極上メロウ・スワンプ盤。英国らしい憂いをたっぷり含んだメロディと歌声がたまんないなぁ。それにしても凄い才能...。
85位 ANDREAS AARFLOT/DET RIVNA PIANOT (1978)
スウェーデンのkey/sax奏者による78年リーダー作、女性ヴォーカルをフィーチャーしたテクニックかつ叙情豊かなジャズ・ロック名盤
スウェーデンのkey/sax奏者が唯一残した78年リーダー作。女性ヴォーカルをフィーチャーしたジャズ・ロックで、1曲目からテクニックと洒脱さと哀愁をギュギュっと詰め込んだ怒涛の名曲で素晴らしい!このサウンド、ベルギーのCOSをテンション高くした感じ!?
86位 RECREATION/MUSIC OR NOT MUSIC (1972)
ベルギーのアート・ロック/プログレ・グループによる72年2nd、痛快なキーボード・ロックとエクスペリメンタル要素が融合した、これぞアート・ロックと呼びたい傑作!
ELP+GRACIOUS+アヴァンギャルドな実験精神!?ベルギーのマイナー・グループによる72年2nd、痛快に弾き倒すキーボード・ロックと、摩訶不思議なエクスペリメンタル要素が融合した、これぞ「アート・ロック」と呼びたい傑作!
87位 MORNING/MORNING (1970)
美メロの金太郎飴!元LOVEのギタリストJay Lewis(Jay Donnellan)在籍バンドによる、実にメロディアスなフォーク・ロック逸品、70年作
バーズが好き? そんで、デイヴ・メイスンやイアン・マシューズあたりのアメリカ憧憬の英フォーク・ロックが好き? でしたら、このアメリカのグループMORNINGは必殺ですぜ!美メロの金太郎!
88位 ARNAUD QUEVEDO & FRIENDS/ELECTRIC TALES
フランス出身、フルート・サックス・チェロを含む新鋭ジャズ・ロック・グループによる2021年デビュー作。
ZEUHL系にも通じるテクニカルで緊張感あるジャズ・ロックを土台に、カンタベリー・ロックやケベックのMANEIGEを彷彿させる芳醇でドリーミーなタッチを絶妙に織り込んだスタイルが唯一無二。チェロの深みある響きも良いなぁ。
89位 WARA/EL INCA
原盤は南米屈指の激レア盤、ボリビアン・ヘヴィ・シンフォの秘宝的名作、73年作!
格調高い管弦楽器と儀式めいたアグレッシヴなオルガン、エッジの効いたギターが絡み合う、ヘヴィかつミステリアスなシンフォニック・ロックが圧巻。これほどの作品が、73年のボリビアで生まれたとはっ!
90位 LUMINARE/LUMINARE (2024)
女性ヴォーカル、ヴァイオリン奏者、フレンチホルン奏者を含むポーランドのアート・ロック新鋭、24年デビュー作!
女性vo、ヴァイオリン奏者、フレンチホルン奏者を含む編成のポーランド新鋭デビュー作。クラシックにも通じた独自の美的センスが発揮された、エモーショナルかつスタイリッシュなサウンドが実に良いです。プログレというよりは「アート・ロック」と表現したくなる傑作。
91位 KGB/KGB (1976)
マイク・ブルームフィールドやカーマイン・アピスらによるスーパーグループ、76年作!
M.Bloomfield、FAMILY〜BLIND FAITHのベースR.Grech、CACTUS〜BB&AのC.Appice、後にAORシーンで活躍するヴォーカルRay Kennedyという布陣のスーパーグループ!これはクラプトン『スローハンド』に与えた影響も小さくないはず!
92位 ORGANIC NOISES/ORGANIC NOISES (2020)
アルメニア伝統音楽 meets ジャズ・ロック!?ポーランドを拠点とするエスノ・ジャズ・ロック新鋭、圧巻の19年デビュー作!
アルメニアの伝統音楽とジャズ、ロック、クラシック、メタルを融合させた「コーカサシアン・エスノ・ジャズ・ロック」!?モダンに洗練されたアンサンブルと神秘的な民族音楽要素が違和感なく融合したサウンドが素晴らしいっ!
93位 STRAPPS/SECRET DAMAGE
70年代後半に活躍した英ハード・ロック・バンド、エッジの立った77年の名作2nd
な、なるほど、「ポスト・ディープ・パープル」としてプロモーションされたのも納得なスピード感と切れ味。このオープニング・ナンバー「Down To You」、名曲だなぁ。
94位 RICK MILLER/ONE OF THE MANY (2024)
カナダ出身のマルチ・ミュージシャン/コンポーザー、フロイドに通じるダークでメランコリックなプログレを聴かせる24年作
薄暗い森の奥で執り行われる謎めいた儀式を描写するような音像と、フロイド風の淡いヴォーカルの組み合わせが何とも雰囲気抜群。80年代初頭よりサントラ界で活躍したカナダのマルチ奏者/コンポーザーが放った24年作!
95位 GOLIATH/GOLIATH (1970)
唾吐きフルートとアグレッシヴな女性Voが特徴的なブリティッシュ・ロック、70年唯一作
どデカい吸い殻で巨人(ゴリアテ)を表現したジャケットも素晴らしい。サウンドは唾吐きフルートと線は細くもアグレッシヴな女性ヴォーカルを特徴とする、いかにも70年ブリティッシュ・ロック然とした気怠さが堪りません。
96位 JOE BECK/NATURE BOY (1968)
スタン・ゲッツ、マイルス・デイヴィス、ギル・エヴァンスらのもとで活躍したジャズ・ギタリスト、68年のソロ・デビュー作!
スタン・ゲッツ、マイルス・デイヴィス、ギル・エヴァンスらのもとで活躍したジャズ・ギタリストと言ったら?アップテンポでノリの良い曲が多く、聴いていて気持ち良〜いアルバム。文句なしに格好良いです!
97位 ERLEND KRAUSER/TREASURES (2023)
ルーマニアの最重要プログレ・グループPHOENIXに在籍したギタリスト、23年作10thアルバム!
ルーマニアの最重要プログレ・グループPHOENIXで活躍したギタリストの23年作。ジャズ/ニューエイジ/シンフォ等を複合した音作りをバックに、サンタナばりのパッションみなぎるプレイから優美に鳴らすアンディ・ラティマー彷彿のプレイまでを弾きこなすギターが素晴らしい〜!
98位 PUBLIC FOOT THE ROMAN/PUBLIC FOOT THE ROMAN (1973)
メロディアスなツイン・リード・ギターと爽快なコーラス・ワークが炸裂する英プログレ、73年唯一作!
初期ウィッシュボーン・アッシュを手掛けたデレク・ローレンスのプロデュース。メロディアスなツイン・リード・ギター、ファンタスティックなハモンド、こりゃ素晴らしい!ストーリーが浮かび上がるような素晴らしいアートワークは勿論ヒプノシス!
99位 AXIS/AXIS
73年発表、ギリシアのみならずユーロ・ロック屈指と言って過言ではない!アヴァンギャルドかつ気品に満ちた傑作
クリムゾン『リザード』に通じる静謐な気品、『太陽と戦慄』ばりのテンションみなぎる変拍子、そしてヘンリー・カウばりの狂気の室内楽的アンサンブル。極めつけは全面に出て主旋律を奏でるメロトロン!ギリシャのみならずユーロ屈指の傑作!
100位 INGER LISE/DEN STILLE GATEN (1974)
ノルウェーの名女性シンガーにして当時のTerje Rypdal夫人、Terjeも参加した74年作
ノルウェーの名女性シンガーにして当時のテリエ・リピダル夫人。ウキウキするような完成度の高いソフト・ロックが目白押しなのですが、テリエ参加曲では途端にジャジーで幻想的な音世界が広がって、その対比がまた見事。
101位 SERFS/EARLY BIRD CAFE (1969)
ハモンドの名手として知られるkey/vo.Mike Finnigan在籍のソウル・ジャズ・ロック・グループ、69年唯一作
ハモンドの名手Mike Finnigan在籍グループ。冒頭のソウルフルな「Like A Rolling Stone」が素晴らしくって、テンポを落としてエネルギッシュ且つ劇的に聴かせるアレンジ、叙情を帯びたソウルvo、そしてMikeのハモンドが聴きモノのナイスカバー!