これを聴かずに死ねない!? カケレコスタッフがセレクトする100枚!
ロングセラー盤と旬な作品の中から毎月セレクト!
1位 ANDREAS AARFLOT/DET RIVNA PIANOT (1978)
スウェーデンのkey/sax奏者による78年リーダー作、女性ヴォーカルをフィーチャーしたテクニックかつ叙情豊かなジャズ・ロック名盤
スウェーデンのkey/sax奏者が唯一残した78年リーダー作。女性ヴォーカルをフィーチャーしたジャズ・ロックで、1曲目からテクニックと洒脱さと哀愁をギュギュっと詰め込んだ怒涛の名曲で素晴らしい!このサウンド、ベルギーのCOSをテンション高くした感じ!?
2位 MINIMUM VITAL/LIVE CRESCENDO 2023(映像)
双子のPayssan兄弟を中心とするフレンチ・シンフォの人気バンド、華麗なる超絶技巧アンサンブルが冴え渡る23年のライヴ映像を収録!
仏シンフォの人気バンドによる、23年ライヴ映像を収録。GG、グリフォン、M.オールドフィールドらからの影響と、地中海音楽や南欧トラッド・ミュージックのエッセンスを融合したリズムカルで華やかなテクニカル・プログレ、とにかくライヴ映えしていて素晴らしい!
3位 KATHY SMITH/2 (1971)
70年ワイト島フェスでも活躍した米女性SSW、71年作2nd、ドリーミー&メロウでアシッド臭漂う名作
幻想性や神秘性をまとった歌声とメロディ。そこに、トニー・レヴィンやヤン・ハマーが緊張感あるジャジーなアンサンブルをぶつけちゃう、という孤高の一枚。マイナーながら、ジョニ・ミッチェルにも負けてませんね。
4位 ANNA SJALV TREDJE/TUSSILAGO FANFARA (1977)
スウェーデン出身デュオ・グループ、深遠なシンセサイザー・ミュージックを聴かせる77年唯一作
TANGERINE DREAMやKlaus Schulzeらジャーマン・エレクトロからの影響を感じさせるシンセ・ミュージックですが、Mike Oldfieldを彷彿させるギターのプレイも印象的。スウェーデンのデュオ・グループによる知られざるエレクトロ・プログレ逸品!
5位 LOST WORLD BAND(LOST WORLD)/A MOMENT OF PEACE (2024)
現プログレ・シーン屈指のテクニカル・シンフォ・バンド、バンド史上一番の緊張感とヘヴィネスで畳みかける24年作!
現プログレ・シーン最高峰のテクニカル・シンフォ・バンド、24年作!テクニカルながらクラシカルな気品が先立っていた従来の彼らから一転、恐ろしいまでの攻撃性でヘヴィに攻め立てるサウンドに圧倒されます。『太陽と戦慄』好きならニンマリ必至!
6位 GINGA RALE BAND/WIR BEDAUERN...
オーストリア出身ジャズ・ロック/フュージョン・グループ、80年1st、シャープでテクニカルなフュージョン・タッチ+アヴァンギャルドなドイツ語ヴォーカル!
メロディアスさと緊張感が絶妙な塩梅のシャープでテクニカルなアンサンブルが素晴らし〜。と思ったら、語り調から突如叫んだりするアヴァンギャルドなドイツ語ヴォーカルが強烈〜!このマイナー・グループ、一筋縄ではいきません。
7位 PROTEUS/INFINITE CHANGE (1981)
アメリカのジャズ・ロック/フュージョン・グループ、U.K.をフュージョンに寄せたような81年唯一作
RTF的なテンションの高いテクニカル・フュージョンと思いきや、ホールズワースっぽいギターソロやジョブソンっぽいシンセが飛び出したりと英プログレ的な緊密さが出てきて、「RTF+U.K.」と言えちゃいそうなサウンドを構築!
8位 SABICAS WITH JOE BECK/ROCK ENCOUNTER (1972)
スペインが誇る技巧派フラメンコ・ギタリストが、ジャズ・ギタリストJoe Beckとの連名で残した72年作、ベースはTony Levin
フラメンコの巨匠ギタリストが、名手Joe Beckとの連名で残した72年作で、ベースはTony Levin。エキゾチックで鮮やかなフラメンコギターと、熱量いっぱいに畳みかけるファンキーなハード・ロック・アンサンブルが、がっぷり四つに組んだ傑作!
9位 ANGE/AU-DELA DU DELIRE (1974)
フレンチ・プログレの名バンド、叙情的なシンフォ・アンサンブルとシアトリカルなヴォーカルがドラマティックに絡む74年の傑作3rd!
英国のシアトリカル・ロック代表がジェネシスなら、ユーロでは間違いなくこのバンド!このイマジネーション溢れるシンフォ・アンサンブルと耽美なフランス語ヴォーカルが織り成す圧倒的ドラマティシズムはもしやジェネシス以上!?
11位 QUETZAL/QUETZAL
フランスの新鋭シンフォ・バンドによる23年1st、初期GENESISを手本としながら破格のスケールで展開するダイナミックなインスト・シンフォニック・ロック!
冒頭、『Watchers Of The Skies』を想起するリズムにギターとピアノが乗っかってきて、一気にファンタスティックに盛り上がる展開にグワッと持ってかれます。初期GENESISを手本としながら破格のスケールで展開するインスト・シンフォ傑作!
12位 PEREGRINE/SONGS OF MINE (1972)
男性3人組の英フォーク・グループによる72年唯一作。HERON好きには是非オススメしたい絶品フォーク!
HERON好きなら是非。12弦の煌びやかな音色も織り込んだ瑞々しいアコースティック・アンサンブルと淡く美しいvo&コーラスによる、純朴で心温まるブリティッシュ・フォーク。絶えず木漏れ日が降り注ぐような柔らかい質感のこのサウンド、あまりに心地よいです。
13位 MOON SAFARI/HIMLABACKEN VOL.2
00年代プログレを代表するバンドの一つと言えるスウェーデンの人気グループ、23年作、待望の「HIMLABACKEN」第2部!
ファンタスティックで爽快な演奏、完璧なコーラスワーク、キャッチー&リリカルな珠玉のメロディ。変わらぬMOON SAFARI印のサウンドを軸としつつも、メロハー的エッジ感や初期QUEENばりの荘厳さなど新たな要素も取り込んで進化を見せる傑作。文句なしにカケレコメンド!
14位 CHRONICLES OF FATHER ROBIN/SONGS AND TALES OF AIROEA - BOOK III (2024)
WOBBLERのギタリスト在籍、ノルウェーの新鋭プログレ・バンド、三部作「The Songs & Tales Of Airoea」の完結編となる24年作、これは名作!
人気バンドWOBBLERのギタリストが在籍するノルウェーのグループなのですが、これは素晴らしい一枚ですよ。北欧の森の奥に人知れず広がる湖と、湖面をフワフワと無邪気に舞い飛ぶ妖精たち。そんなイメージが浮かび上がってくるようなサウンドに感動〜。
15位 FLIGHT/FLIGHT (1975)
アメリカ、ブラスやシンセが活躍するファンキー&ソウルフルなジャズ・ロック、75年デビュー作
長岡秀星がジャケを手掛けた2ndは聴いていても、この1stはどうかな?高らかなブラスとスペイシーなシンセサイザーが活躍する、派手なプレイが次々と飛び出すジャズ・ロックを聴かせる1曲目から早くも耳を奪われます。ザッパばりの畳みかけにも痺れる〜!
16位 SEMIRAMIS/LA FINE NON ESISTE (2024)
73年デビュー作『Dedicato A Frazz』で知られるイタリアン・プログレの人気バンド、半世紀以上を経て届けられた24年2nd!
伊ロック屈指の人気作『フラッツに捧ぐ』で知られる彼らが、半世紀越しに2ndをリリース!1st譲りの緊張感漲るヘヴィ・シンフォと地中海を感じる伸びやかでメロディアスな音楽性がミックスされた「これぞイタリアン・ロック」と言うべき堪らないサウンド!
17位 DAVID POMERANZ/TIME TO FLY (1971)
チック・コリア、ヤン・ハマー、アイアート・モレイラ、ビリー・コブハム、ランディ・ブレッカー他参加の71年2nd、ドラマティックなピアノが美しいプレAOR的傑作!
C.コリア、J.ハマー、A.モレイラ、B.コブハム、R.ブレッカーetc.って、どんだけ凄い面子なのよ...。でもそんな演奏陣に負けないくらい本人のドラマティックなピアノも素晴らしいんですよね。71年にしてプレAOR的と言える洗練されたソングライティングも特筆!
18位 MILLENIUM/SOUVENIR FROM HOLLAND(CD) (2024)
現代ポーランド・プログレ・シーンをリードする人気シンフォ・グループによる23年4月のライヴ音源を収録!
23年4月、オランダでのプログ・フェスに出演した際のライヴを収録。フロイド影響下の空間を感じさせるメランコリックな音作りに、シンフォニックな荘厳さやスタイリッシュなメロディ・センスを加味したスタイルは、ライヴにおいても変わらず魅力的。四半世紀の歴史を背負った貫禄溢れるパフォーマンス!
19位 SEPTEMBER/ZADNJA AVANTURA (1976)
旧ユーゴ・スロヴェニア出身、エレクトリック・ヴァイオリンをフィーチャーした技巧派ジャズ・ロック、76年1st!
旧ユーゴ・スロヴェニア出身、エレクトリック・ヴァイオリンをフィーチャーした技巧派ジャズ・ロックを聴かせる彼らの76年1st。フュージョン・ブーム真っ只中の時期に、この武骨で緊張感みなぎる「これぞジャズ・ロック」なアンサンブル、痺れますなぁ。
20位 GARY FARR/STRANGE FRUIT (1970)
70年リリース、英フォーク・ロックの傑作、味わい深いメロディと強烈に英国臭漂うアンサンブル、最高です!
僕はこの曲をはじめて聴いた時、本気で涙腺ゆるみましたよ。リチャード・トンプソンが参加したコクと憂いと干し草の香りがする英フォーク・ロック屈指の名曲。個人的にはディラン『ブロンド・オン・ブロンド』収録の名曲と比べても遜色なし!
21位 SHANGO/SHANGO (1969)
69-70年に活動した米トロピカル・ポップ・グループ、A&Mからの69年デビュー作
ビートルズやドノヴァンのカバーを含むナンバーを、陽気でピースフルなカリブ海テイストで演奏。米シングル・チャート入りした心地よさ100%の1曲目、そしてハマり過ぎな「Ob La Di Ob La Da」あたりが特に素敵。さすが米ポップス名門A&M産と言える逸品です。
22位 BUDKA SUFLERA/CIEN WIELKIEJ GORY (1975)
哀愁溢れるポーランド・プログレの名グループ、75年デビュー作
23年作をリリースするなど現在も活動を続けるポーランドのプログレ・バンドによる75年作1st。「OMEGA+I POOH」と言えちゃいそうな名曲の1曲目、そしてエマーソンばりに鮮烈なモーグ・シンセが活躍する組曲形式の大作が聴き所!
23位 IL SISTEMA/ROCK & STOP (2023)
CELESTEのCiro PerrinoやMUSEO ROSENBACHのEnzo Merognoが在籍した伊プログレ・グループ、69〜71年録音の未発表音源、23年初リリース!
CELESTEのリーダーやMUSEOのギタリストが在籍したイタリアン・ロック・バンドと言えば?69〜71年に残された未発表音源が23年初リリース!キース・エマーソンばりの存在感で弾きまくるハモンドが痛快な、エネルギッシュで緊張感みなぎるアンサンブルが炸裂!
24位 KARFAGEN/MESSAGES FROM AFAR: SECOND NATURE (2024)
ウクライナ出身のコンポーザー/key奏者Antony Kalugin率いる人気シンフォ・グループ、15作目にして集大成的サウンドを聴かせる24年作!
前作で見せたYES的なエッセンスをより消化し、CAMELの優美なメロディアスさ、TFKのハードさやスケールの大きさ、YESの疾走感・飛翔感を絶妙に取り入れて、見事にオリジナルな音として昇華しています。15作目にして集大成的サウンドを聴かせる24年作!
25位 SERFS/EARLY BIRD CAFE (1969)
ハモンドの名手として知られるkey/vo.Mike Finnigan在籍のソウル・ジャズ・ロック・グループ、69年唯一作
ハモンドの名手Mike Finnigan在籍グループ。冒頭のソウルフルな「Like A Rolling Stone」が素晴らしくって、テンポを落としてエネルギッシュ且つ劇的に聴かせるアレンジ、叙情を帯びたソウルvo、そしてMikeのハモンドが聴きモノのナイスカバー!
26位 NIEMEN(CZESLAW NIEMEN)/KATHARSIS
「ポーランド・ロックの父」とも評されるシンガー/キーボーディスト、「N. AE.」名義でリリースされた76年作
「ポーランド・ロックの父」とも呼ばれるNiemenが、全演奏を務め単独で作り上げた76年作。シンセやメロトロンをメインに駆使し、スペーシーかつトライバルかつ前衛的かつどこか物悲しさも漂わせる独特の音世界を創り上げていて、これは圧巻。傑作にして怪作!
27位 VIGRASS & OSBORNE/STEPPIN' OUT (1974)
Elton Johnとの活動で著名なGary Osborne在籍の英ポップ・デュオ、74年作2nd、オーケストラル・ポップの秀作!
変幻自在に鳴り響くオーケストラが印象的な哀愁たっぷりのサウンド、そして見事なヴォーカル・ハーモニーが堪能できる、上質なポップ・チューンが並びます。エルトン・ジョンとの活動で著名なゲイリー・オズボーン在籍の英ポップ・デュオ!
28位 ODA/ODA
70年リリース、スピーディー&アグレッシヴな米ハード・ロック、元祖HR/HMの有力候補!
ツェッペリンのスピード感のみを抽出したようなスピーディー&アグレッシヴ&切れ味抜群のアンサンブルは、元祖HR/HMの有力候補!
29位 LEGEND/MOONSHINE
「白いチャック・ベリー」ことMicky Juppが率いた英パブ・ロック/ブルース・ロック・バンド、VERTIGOよりリリースの71年3rd
数あるキーフ・ジャケでも最も地味な一枚かも。でも中身は「白いチャック・ベリー」Micky Juppによる卓越したギター、ヴォーカル、作曲センスがこれでもかと発揮されたブルース・ロック/パブ・ロック!
30位 SAMURAI OF PROG/QUIET TOWN
人気多国籍シンフォ・グループ、殺人事件の謎に迫る探偵の物語を描いたコンセプト・アルバム24年作!
シンフォ・ファンにはお馴染みの多国籍シンフォ・グループ、殺人事件の謎に迫る探偵の物語を描いた24年作!CAMEL/GENESIS影響下のファンタスティックなサウンドにvlnやfluがクラシカルな格調高さを加える、キャリア初期に回帰したような絶品シンフォニック・ロック!
31位 KATHY SMITH/SOME SONGS I'VE SAVED
ワイト島フェスでの好演によって名を上げた米フィメールSSW、70年デビュー作
70年ワイト島フェスでの好演により頭角を現した、米女性SSW。優雅なヴォーカル、繊細で流れるようなメロディ、英Bridget St.Johnにも通ずるアシッド臭と優美さが良い塩梅のアンサンブル。管弦楽器による荘厳なアレンジも見事です。
32位 VIIMA/VAISTYY MIELEN YO
06年デビューのフィンランド出身シンフォ・グループ、CAMELやANYONE'S DAUGHTERのファンは必聴と言える24年作!
キャメルやエニワンズ・ドーターのファンは必聴と言える24年作!CAMEL彷彿の叙情的なサウンドを、透明度の高さと温かみが調和した北欧バンドならではの音使いで綴る絶品シンフォ。幻想のヴェールを靡かせるメロトロンも素晴らしい〜。
33位 ABLUTION/ABLUTION
Bjorn J:son Lindh、Jan Schafferらスウェーデンの凄腕とQUATERMASSのJohn Gustavson&Peter Robinsonが結成したジャズ・ロック・バンド、テンションMAXで畳みかける痛快ジャズ・ロック74年唯一作!
QUATERMASSの2人John Gustavson&Pete Robinsonが北欧の凄腕たちと組んだ超絶ジャズ・ロック作!このテンションMAXで畳みかける凄まじい演奏、MAHAVISHNU ORCHESTRAファンなら「おおっ!」となるはず。
34位 AMAROK/HOPE
才人マルチ・プレイヤーMICHAL WOJTASによるポーランドのプロジェクト・バンド、第7作目となる24年作
エレクトロニクスを主体に構築された重厚なプログレを聴かせる24年作7th。根底に変わらぬフロイド憧憬を感じさせつつも、エモーショナルなヴォーカル、スケール大きくも陰鬱で彼岸的なサウンドは、RADIOHEADにも通じている気がします。
35位 BIG BIG TRAIN/LIKES OF US
名実ともに現ブリティッシュ・プログレを代表するバンド、新たなヴォーカルとキーボーディストが加入し制作された24年作!
ベテランらしい悠然としたサウンドを土台に、ベテランとは思えぬ瑞々しい音使いがファンタジックに煌めく1曲目から、揺るぎなきBBTサウンドが展開されていて素晴らしい。落ち着いた温かみある表現とスタイリッシュさの塩梅が絶妙な新ヴォーカルもとても良いなぁ。
36位 CHILD'S PLAY/CHILD'S PLAY
アメリカのマイナー・ジャズ・ロック/フュージョン・バンド、79年の唯一作、耳を釘付けにするような圧倒的なピアノ演奏が聴ける傑作!
最近のインディー・ロックかと思う脱力ジャケから、この目の醒めるような超絶技巧ジャズ・ロックが飛び出してこようとは。圧倒的なテンションと技巧で全編駆け抜けるピアノのパフォーマンスは驚愕モノです。
37位 SMALL WONDER/SMALL WONDER (1976)
PRISMを結成するメンバーや元LIGHTHOUSEのドラマ―らカナダ人メンバーで結成、米国を拠点に活動したバンドによる76年1st、ただただ最高のプログレ・ポップ!
これぞ隠れた名盤。LIGHTHOUSEやPRISMのメンバーが結成したカナダ人バンドなのですが、SAD CAFEやO BAND彷彿のフックに富んだメロディ、タイトでキレの良い演奏、華のあるコーラスワークなどをウエストコースト・ロック風の爽やかさが覆う、極上プログレ・ポップ!
38位 MACROSCREAM/MACROPHONIX
12年デビューのイタリアン・プログレ・バンドによる24年作、聴き手に先を読ませない緻密かつ奔放なサウンドはGENTLE GIANTファンにおすすめ!
クリス・スクワイアばりの硬質なトーンでゴリゴリとテクニカルに弾きまくるベースが要を担う、聴き手に先を読ませない緻密かつ奔放なプログレが痛快無比です。GENTLE GIANTファンにおすすめのイタリア新鋭24年作!
39位 PASAJERO LUMINOSO/POOL (2023)
アルゼンチン出身、現南米ジャズ・ロック・シーンの人気グループ、23年作5th!
南米ジャズ・ロックの注目グループ、待望の5th!美しいメロディを印象的に聴かせるパートとテクニカルに疾走するパート、その切り替わりがとにかく自然体で、リリカルな音使いのみならずこの演奏の「しなやかさ」もカンタベリー・ロックに通じる魅力です。
40位 FABIO CINTI E ALESSANDRO RUSSO/GUARDATE COM'E ROSSA LA SUA BOCCA (8 CANZONI DI ANGELO BRANDUARDI PER PIANOFORTE E VOCE) (2024)
ヴォーカリストとピアニストによるイタリアのデュオ、名カンタゥトーレAngelo Branduardiの楽曲を独自の解釈で演奏した24年作
イタリア出身のヴォーカリストとピアニストによるデュオで、名カンタゥトーレAngelo Branduardiの楽曲を独自の解釈で演奏した24年作。クラシカルなピアノの調べと慈愛をこめて歌い上げるヴォーカルが胸に迫る、珠玉のカバーが詰まった名品です。
41位 CRAZY MABEL/CRAZY MABEL (1970)
HENRY COWで知られる管楽奏者Geoff Leigh在籍の英ブルース・ロック・バンド、70年唯一作
HENRY COWに加入するGeoff Leigh在籍バンドの唯一作。ジャケは曲者感を漂わせますが、中身はブラスをたっぷり絡ませた骨太なブルース・ロック。ヘヴィかつスリリングなブルース・ギターと堂々たるサックスが共にリードを取るアンサンブルが実にカッコ良し!
42位 MITEN (ANDY DESMOND)/LIVING ON A SHOESTRING (1975)
元GOTHIC HORIZON、英フォーキー・ポップの味わいがたっぷりと詰まった芳醇な英SSW作、75年1stソロ
骨太なブルース・ロックかハード・ロックが飛び出しそうなジャケですが、実際はこれぞ英国田園ポップ。ニッチ・ポップの米国憧憬部門でもトップクラスの出来映えですね。すご〜くマイナーな一枚ですが、泣ける名盤ですこれ。
43位 BLACK SHEEP/BLACK SHEEP
Lou Gramm在籍、「FREEの再来」 と言われた米ブルース・ロック・バンド、75年作1st
後のFOREIGNERのヴォーカルLou Grammが在籍していて、「FREEの再来」と言われたアメリカのバンドと言えば?ポール・ロジャースにも匹敵する堂々たる歌いっぷりに痺れるなぁ!
44位 METRO/METRO (1976)
Duncan Brown在籍のモダン・ポップ・バンド、76年1stアルバム!
名SSWダンカン・ブラウンが結成したモダン・ポップ・グループと言えば?10ccのような美しさと捻りを備えたオシャレなモダン・ポップと、SSW的ナイーヴさが溶けあったサウンドが魅力の1st。ボウイもカバーした「Criminal World」、名曲だなぁ。
45位 CHRIS BRAUN BAND/BOTH SIDES (1972)
女性ヴォーカリストChris Braun率いるジャーマン・ロック・グループ、72年デビュー作
堂々たる歌いっぷりに痺れる姉御なヴォーカルと、ハードかつ哀愁もたっぷりの演奏陣が繰り広げる絶品ジャーマン・ブルース・ハード!アコースティカルなパートを巧みに組み込むセンスにも唸らされます。
46位 MOOD JGA JGA/MOOD JGA JGA (1974)
元GUESS WHOのGreg Leskiwが結成したカナダのブルース・ロック/カントリー・ロック・バンド、74年デビュー作
元ゲス・フーのGreg Leskiwが結成したカナディアン・ブルース・ロック/カントリー・ロック・バンド。ブルースの渋み、ジャズの洒脱さ、カントリーの哀愁などが絶妙に調和した、ルーツ・フレイヴァー満点の旨味溢れるサウンド!
47位 AXIS/SOMEONE
ギリシャ出身で主にフランスで活動したグループ、71年デビュー作、荘厳かつ気品に満ちたオルガン・プログレの名品
ユーロ・ロックの傑作と言える73年作も素晴らしいですが、この71年1stも良いですよ〜。ゾンビーズ『オデッセイ&オラクル』にフォルムラ・トレのアルベルト・ラディウスが乱入したら!?って感じ!
48位 TRK PROJECT (RYSZARD KRAMARSKI PROJECT)/ODYSSEY 9999 (2023)
ポーランドの人気シンフォ・バンドMILLENIUMのリーダーが率いるプロジェクト、エモーショナルかつスタイリッシュなメロディアス・ロックが素晴らしい23年作!
刺激的なデジタル音響とメランコリックなシンセやオルガンが交差するオリジナリティ溢れるキーボード・サウンド、そしてもはやギルモア以上にギルモアっぽい心震わすギターソロ。ホメロス『オデュッセイア』にインスパイアされた23年作!
49位 YESTERDAYS/A MOONLIT NIGHT IN BUDAPEST (2023)
トランシルヴァニア地方出身の人気シンフォ・グループ、デビュー・アルバム発表後の07年ライヴ音源を収録、23年リリース
現東欧屈指のシンフォ・バンド、デビュー直後07年ライヴ音源が23年初リリース!YES彷彿のただでさえファンタスティックなアンサンブルを、メロトロンやフルートそして2人の美声ヴォーカルが美麗に彩るサウンドは、ライヴでも変わらず感動を届けてくれます。
50位 ARCHIE WHITEWATER/ARCHIE WHITEWATER (1970)
サイケ、ジャズ、ファンク、ソウルをごった煮したグルーヴィ&メロウなNYの9人組、佳曲ずらりの70年大傑作!
サイケ、ジャズ、ファンク、ソウルをごった煮にしたこの濃厚かつ洗練されたサウンド!これぞアメリカン・ロックならではのコクですよね?このニューヨークの9人組、素晴らしすぎる・・・。
51位 I VIAGGI DI MADELEINE/TRA LUCE E OMBRA (2023)
イタリアの新鋭キーボード・シンフォ・ユニット、23年作2nd、御大リチャード・シンクレアが1曲に参加!
オルガンを主軸とする荘厳かつアグレッシヴなキーボード・シンフォは、これぞイタリアと言えるダイナミズムに満ちていて圧巻!御大リチャード・シンクレアがvo&bで参加したジャズ・ロック曲も必聴の出来栄えです。
52位 IL SISTEMA/IL VIAGGIO SENZA ANDATA (1991)
CELESTEのCiro PerrinoやMUSEO ROSENBACHのギタリストEnzo Merognoが在籍した伊プログレ・グループ、69〜71年制作/91年発表の唯一作
後にCELESTEやMUSEOで活躍するメンバーが在籍したバンド、69-71年録音の唯一作!クラシカルにもジャジーにも変幻自在なハモンド・オルガンを主役とするエネルギッシュで勢いのあるプログレは、Vertigoなどの英アングラ・ロックやクラウト・ロック好きにも響きそう!
53位 MYLON(MYLON LEFEVRE)/WEAK AT THE KNEES (1977)
クリスチャン・ロック・シンガーとして活躍するMylon LeFevreの77年作。ディランの「Girl From The North Country」のカヴァーに注目!
ディラン「Girl From The North Country」のカヴァーはバンジョーなどの軽快な演奏にコクのあるヴォーカルが合わさり、カントリーながらソウルフルな仕上がり。本作もヴォーカルが素晴らしい!
54位 KRAZY KAT/CHINA SEAS and TROUBLED AIR (1976)
元CAPABILITY BROWNの主力メンバーによるグループ、ブリティッシュ・ポップの逸品!
ヒプノシスの唇ジャケで有名なCAPABILITY BROWNのメンバーによる後継グループなだけあって、美メロ&ハーモニー満載の極上モダン・ポップ!PILOTや10ccやBADFINGERやQUEENのファンには是非聴いてほしいっ!
55位 POTEMKINE/FOETUS
Goubin3兄弟を中心とする仏ジャズ・ロック・グループ、76年1st、MAGMA譲りの暗黒とMAHAVISHNU ORCHESTRAばりの演奏強度で聴かせるユーロ・ジャズ・ロック傑作!
MAGMA譲りの暗黒、MAHAVISHNU ORCHESTRAの向こうを張る演奏強度、そして繊細に音を描く芸術的感性を兼ね備えたユーロ・ジャズ・ロックの傑作。これは凄い作品...!
56位 ARIEL/PERSPECTIVE (1985)
シカゴ出身のプログレ/ジャズ・ロック・トリオ、エキセントリックかつアグレッシヴに攻めるハードなジャズ・ロックが痛快な85年作
シカゴの知られざるトリオ・バンド、85年唯一作。部分部分でRASHだったりMAHAVISHUNUだったりU.K.だったりを彷彿させますが、この主張の強い各プレイヤー達がぶつかり合うようなスリリングで熱いアンサンブルは、何にも例えられない痛快さがあります。
57位 JORGE SANTANA/JORGE SANTANA (1978)
カルロス・サンタナの実弟ギタリスト、ホルヘ・サンタナによる軽やかなラテン・ロック、78年作。
ご存じカルロス・サンタナの実弟でギタリストのホルヘ・サンタナによる78年作。ラテン・ロックというと熱いイメージが先行しますが、本作は非常に軽やかで爽やか!夏にぴったりです☆
58位 MORNING DEW/MORNING DEW (1970)
カンサス出身、ガレージ・サイケ名盤、70年作
そんなカッコウじゃ、風邪をひいちゃうよ!?ジャケットにあるヌード・カップルのイメージから少しズレた、ファズ・ギターの効いた米カンサス、サイケ・ガレージ・バンド!グルーヴィなサイケ・チューンから、牧歌的フォーク・チューンまで幅広い作風が飽きさせません!
59位 MATTHEW FISHER/I'LL BE THERE (1974)
初期PROCOL HARUMで活躍したオルガン奏者、傑作1stソロ『JOURNEYS END』発表の翌74年にリリースした2ndソロ作!
前作を彷彿させる感動の美メロ曲をメインに、ごきげんスワンピーなナンバーも織り交ぜてロック色を強めた2nd。キーボードのみならずギターやハーモニカ演奏も披露するマルチ・プレイヤーぶりにも注目!
60位 BILLY COX'S NITRO FUNCTION/NITRO FUNCTION (1971)
バンド・オブ・ジプシーズのBilly Cox率いる英ハード・グループ、71年唯一作、ジャケットはロジャー・ディーン
ジミヘンのバンド・オブ・ジプシーズのベーシストが結成したトリオなんですが、ジミヘン直系のブルージー&コズミックなギターに、サイケな男女ヴォーカルが乗って、ベースがブイブイ唸る!ジャケはなぜかロジャー・ディーン!
61位 FELT/FELT (1971)
ジャケットのインパクトに匹敵する強烈サイケ・ハード!原盤は600ドル超えの激レア盤
パープルとツェッペリンが合体してサイケに接近したみたいなグループがなんとアラバマに!? そんでジャケットはまるでキーフみたいだって!?
62位 DAVE LEWIS(DAVID LEWIS)/A COLLECTION OF SHORT DREAMS (1978)
ANDWELLAS DREAM〜ANDWELLAを率いたSSWによる78年リリースの3rdソロ、洗練されたAORタッチの中に土の香りがするスワンプ/フォークロックを絶妙にブレンドしたメロウ・スワンプ大傑作!
ANDWELLAを率いた名SSWによる78年作3rdで、洗練されたAORタッチの中に土の香りがするスワンプ/フォークロックをブレンドした極上メロウ・スワンプ盤。英国らしい憂いをたっぷり含んだメロディと歌声がたまんないなぁ。それにしても凄い才能...。
63位 NIEMEN(CZESLAW NIEMEN)/AEROLIT (1974)
母国で国民的人気を誇ったポーランドのシンガー/key奏者、74年作、爆発的にテンション溢れるメロトロン入りジャズ・ロック、東欧を代表する傑作!
変拍子の中を高速で疾走するスリリングなパート、AREAを彷彿させる民族色豊かなパート、メロトロンが鳴り響く荘厳なパートなどで一気に畳みかける、爆発的にテンション溢れるプログレッシヴ・ジャズ・ロック。「ポーランド・ロックの父」が放った傑作!
64位 RAB NOAKES/RAB NOAKES(1980)
スコットランド出身の愛すべきフォーク・ロックSSWによる80年作、Tommy Eyre(key) / Mel Collins(sax)ら参加
STEALERS WHEELの結成メンバーにして、スコットランドが誇る愛すべきフォーク・ロックSSW。SWのポップさを受け継ぎつつ、SSW然とした哀愁やAOR的洗練も感じさせる堪らないサウンドを奏でます。トミー・アイアー&メル・コリンズも好サポート!
65位 LAURA ALLAN/LAURA ALLAN (1978)
ウエストコース・シーンで活動した女性SSW/マルチ奏者、ジェフ・ポーカロ/チャック・レイニー/ワディ・ワクテル/ビル・ペインら一流がバックを務めた78年デビュー作!
これほどの才能が全盛期にたった2枚を残したのみとは。J.ポーカロ/C.レイニー/R.マロッタ/J.ケルトナー/W.ワクテル/L.スクラー/B.ペインらが紡ぐAOR+カントリー・ロックなサウンドに乗る、しっとりシルキーヴォイスの歌声にうっとり。
66位 RECREATION/MUSIC OR NOT MUSIC (1972)
ベルギーのアート・ロック/プログレ・グループによる72年2nd、痛快なキーボード・ロックとエクスペリメンタル要素が融合した、これぞアート・ロックと呼びたい傑作!
ELP+GRACIOUS+アヴァンギャルドな実験精神!?ベルギーのマイナー・グループによる72年2nd、痛快に弾き倒すキーボード・ロックと、摩訶不思議なエクスペリメンタル要素が融合した、これぞ「アート・ロック」と呼びたい傑作!
67位 MORNING/MORNING (1970)
美メロの金太郎飴!元LOVEのギタリストJay Lewis(Jay Donnellan)在籍バンドによる、実にメロディアスなフォーク・ロック逸品、70年作
バーズが好き? そんで、デイヴ・メイスンやイアン・マシューズあたりのアメリカ憧憬の英フォーク・ロックが好き? でしたら、このアメリカのグループMORNINGは必殺ですぜ!美メロの金太郎!
68位 ARNAUD QUEVEDO & FRIENDS/ELECTRIC TALES
フランス出身、フルート・サックス・チェロを含む新鋭ジャズ・ロック・グループによる2021年デビュー作。
ZEUHL系にも通じるテクニカルで緊張感あるジャズ・ロックを土台に、カンタベリー・ロックやケベックのMANEIGEを彷彿させる芳醇でドリーミーなタッチを絶妙に織り込んだスタイルが唯一無二。チェロの深みある響きも良いなぁ。
69位 WARA/EL INCA
原盤は南米屈指の激レア盤、ボリビアン・ヘヴィ・シンフォの秘宝的名作、73年作!
格調高い管弦楽器と儀式めいたアグレッシヴなオルガン、エッジの効いたギターが絡み合う、ヘヴィかつミステリアスなシンフォニック・ロックが圧巻。これほどの作品が、73年のボリビアで生まれたとはっ!
70位 KARFAGEN/LAND OF GREEN AND GOLD
ウクライナ出身の鬼才コンポーザー/key奏者Antony Kalugin率いるシンフォ・グループ、2022年作!
CAMELのリリカルな幻想性とTHE FLOWER KINGS的ダイナミズムを合体させたようなスケール大きなサウンドは、相変わらず文句のつけどころのない完成度。アコーディオン系の楽器が軽快に踊り込む東欧ルーツを感じさせる民族エッセンスも見事な22年作!
71位 LUMINARE/LUMINARE (2024)
女性ヴォーカル、ヴァイオリン奏者、フレンチホルン奏者を含むポーランドのアート・ロック新鋭、24年デビュー作!
女性vo、ヴァイオリン奏者、フレンチホルン奏者を含む編成のポーランド新鋭デビュー作。クラシックにも通じた独自の美的センスが発揮された、エモーショナルかつスタイリッシュなサウンドが実に良いです。プログレというよりは「アート・ロック」と表現したくなる傑作。
72位 KGB/KGB (1976)
マイク・ブルームフィールドやカーマイン・アピスらによるスーパーグループ、76年作!
M.Bloomfield、FAMILY〜BLIND FAITHのベースR.Grech、CACTUS〜BB&AのC.Appice、後にAORシーンで活躍するヴォーカルRay Kennedyという布陣のスーパーグループ!これはクラプトン『スローハンド』に与えた影響も小さくないはず!
73位 ORGANIC NOISES/ORGANIC NOISES (2020)
アルメニア伝統音楽 meets ジャズ・ロック!?ポーランドを拠点とするエスノ・ジャズ・ロック新鋭、圧巻の19年デビュー作!
アルメニアの伝統音楽とジャズ、ロック、クラシック、メタルを融合させた「コーカサシアン・エスノ・ジャズ・ロック」!?モダンに洗練されたアンサンブルと神秘的な民族音楽要素が違和感なく融合したサウンドが素晴らしいっ!
74位 STRAPPS/SECRET DAMAGE
70年代後半に活躍した英ハード・ロック・バンド、エッジの立った77年の名作2nd
な、なるほど、「ポスト・ディープ・パープル」としてプロモーションされたのも納得なスピード感と切れ味。このオープニング・ナンバー「Down To You」、名曲だなぁ。
75位 RICK MILLER/ONE OF THE MANY (2024)
カナダ出身のマルチ・ミュージシャン/コンポーザー、フロイドに通じるダークでメランコリックなプログレを聴かせる24年作
薄暗い森の奥で執り行われる謎めいた儀式を描写するような音像と、フロイド風の淡いヴォーカルの組み合わせが何とも雰囲気抜群。80年代初頭よりサントラ界で活躍したカナダのマルチ奏者/コンポーザーが放った24年作!
76位 GOLIATH/GOLIATH (1970)
唾吐きフルートとアグレッシヴな女性Voが特徴的なブリティッシュ・ロック、70年唯一作
どデカい吸い殻で巨人(ゴリアテ)を表現したジャケットも素晴らしい。サウンドは唾吐きフルートと線は細くもアグレッシヴな女性ヴォーカルを特徴とする、いかにも70年ブリティッシュ・ロック然とした気怠さが堪りません。
77位 PANAMA LIMITED JUG BAND/PANAMA LIMITED JUG BAND (1961)
HARVESTレーベルよりリリースされた69年唯一作、英国のバンドとは思えないコクと旨味がたっぷりのルーツ/ジャグ・バンド・ミュージックにびっくり!
69年にリリースされたこの名義での唯一作ですが、英国のバンドとはまず思えないコクと旨味がたっぷりのルーツ/ジャグ・バンド・ミュージックにびっくり。20世紀前半のアメリカ片田舎にタイムスリップしたような気分にさせてくれるノスタルジックで味わい深い一枚です。
78位 MASAHIKO SATOH & SOUNDBREAKERS/AMALGAMATION 恍惚の昭和元禄
もの凄いテンション!痺れます!日本ジャズ・ロックの最高峰!71年作。
鬼才ピアニスト佐藤允彦をリーダーに、水谷公生、柳田ヒロなどニューロック期の代表的ミュージシャンらが参加した71年作。フリージャズに、お囃子やら戦前のラジオやら様々なコラージュを融合したサウンドは、もの凄いテンション!こりゃ、日本ジャズ・ロックの最高峰!
79位 JOE BECK/NATURE BOY
スタン・ゲッツ、マイルス・デイヴィス、ギル・エヴァンスらのもとで活躍したジャズ・ギタリスト、68年のソロ・デビュー作!
スタン・ゲッツ、マイルス・デイヴィス、ギル・エヴァンスらのもとで活躍したジャズ・ギタリストと言ったら?アップテンポでノリの良い曲が多く、聴いていて気持ち良〜いアルバム。文句なしに格好良いです!
80位 KYROS/MANNEQUIN (2024)
シンフォニック・ロック+80年代シンセ・ポップ!? 英新鋭マルチ・プレイヤー/ヴォーカリストによる才気ほとばしる24年作!
目まぐるしく展開する中で、『90125』YESだったり、Peter Gabrielだったり、SCRITTI POLITTIだったり、DEPECHE MODEだったりと、いろんなグループの音が頭をよぎります。「シンフォニック・ロック+80sシンセ・ポップ」と言えちゃう英新鋭24年作!
81位 MAGNESIS/NEIGE EN DECEMBRE (2023)
フレンチ・シンフォの好バンド、12月の情景をコンセプトに描く23年作13th、GENESIS&CAMELファンなら是非!
フレンチ・シンフォの好バンド、「12月の情景」をコンセプトに描く23年作13th。異色のインストゥルメンタル・アルバムですが、GENESIS+CAMELなスタイルに少しPINK FLOYD的シリアスさを加えたような音世界があまりにも幻想的に響きます。
82位 ERLEND KRAUSER/TREASURES (2023)
ルーマニアの最重要プログレ・グループPHOENIXに在籍したギタリスト、23年作10thアルバム!
ルーマニアの最重要プログレ・グループPHOENIXで活躍したギタリストの23年作。ジャズ/ニューエイジ/シンフォ等を複合した音作りをバックに、サンタナばりのパッションみなぎるプレイから優美に鳴らすアンディ・ラティマー彷彿のプレイまでを弾きこなすギターが素晴らしい〜!
83位 NIEMEN(CZESLAW NIEMEN)/MOURNER'S RHAPSODY
Jan HammerやRick Lairdらマハヴィシュヌのメンバー参加の74年作、熱くスリリングな演奏が堪能できる傑作
ポーランドを代表するエネルギッシュなヴォーカリストと言えば? マハヴィシュヌのメンバーが参加した74年作の熱気とテンションたるや凄まじい…!ヤン・ハマーをドラムに回してオルガン/シンセ/エレピ/メロトロンを弾きこなす鍵盤奏者としての力量にも注目。
84位 LEVIATHAN/HEARTQUAKE / REDUX
英ポンプ・ロックそのものと言える華麗なサウンドを聴かせる伊シンフォ・グループ、88年1stをリレコーディングした24年作!
音だけ聴けばまさかイタリアのバンドとは思わないだろう、英ポンプ・ロックそのものと言えるファンタスティック&ドラマティックなシンフォニック・ロックにびっくり。88年のデビュー作をリレコーディングした24年作!
85位 PUBLIC FOOT THE ROMAN/PUBLIC FOOT THE ROMAN (1973)
メロディアスなツイン・リード・ギターと爽快なコーラス・ワークが炸裂する英プログレ、73年唯一作!
初期ウィッシュボーン・アッシュを手掛けたデレク・ローレンスのプロデュース。メロディアスなツイン・リード・ギター、ファンタスティックなハモンド、こりゃ素晴らしい!ストーリーが浮かび上がるような素晴らしいアートワークは勿論ヒプノシス!
86位 SKYWHALE/WORLD AT MINDS END
このサウンド、ずばり「アルティ・エ・メスティエリ meets カンタベリー・ロック」!77年リリース、驚くほどハイレベルな英ジャズ・ロックの名作!
アルティ・エ・メスティエリ彷彿のスピードとテクニック、そしてカンタベリー・ロックに通じる柔らかくしなやかな音色使い...。両者が完璧に調和したこんな凄いジャズ・ロックがイギリスに存在したなんて。ずばり全ジャズ・ロック・ファン必聴作。
87位 PHIL UPCHURCH (PHILLIP UPCHURCH)/FREE AND EASY
クインシー・ジョーンズ楽団での活動や数々のセッション参加で知られる名ギタリスト、82年作
クリーントーンによる微細なニュアンスの表現や流麗なメロディアスさを持ち味とするギタープレイが素敵だなぁ。ソウル・ジャズ&ファンクのグルーヴ感覚/フュージョン的爽やかさ/AOR的洗練味が調和した絶品インスト!
88位 FOLKAL POINT/FOLKAL POINT (1971)
英国フォークの激レア・アイテムとして知られる71年作、瑞々しい女性ヴォーカルが魅力的!
激レア盤がごろごろしている英国フォークにあって、特に名盤としてオススメできるニッチな一枚。瑞々しい女性ヴォーカルを擁した、初期フェアポートを素朴にしたようなほのぼのとしたサウンドがたまりませんねぇ。
89位 AXIS/AXIS
73年発表、ギリシアのみならずユーロ・ロック屈指と言って過言ではない!アヴァンギャルドかつ気品に満ちた傑作
クリムゾン『リザード』に通じる静謐な気品、『太陽と戦慄』ばりのテンションみなぎる変拍子、そしてヘンリー・カウばりの狂気の室内楽的アンサンブル。極めつけは全面に出て主旋律を奏でるメロトロン!ギリシャのみならずユーロ屈指の傑作!
90位 SAMMY/SAMMY
QUATERMASSやAUDIENCEの元メンバーなどで結成されたグルーヴィー&ソリッドな英ハード、73年の逸品
QUATERMASSのドラマー、AUDIENCEのサックス、GINHOUSEのギタリストのグループで、プロデュースはジョン・ロードって、どんだけ英ロック好きのツボを押しまくれば気が済むの!R&Bからの流れも汲むグルーヴィー&ソリッドな音、最高だなぁ。
91位 ROSS/ROSS
元Ro Roのアラン・ロスが、元インディアン・サマーのボブ・ジャクソンらと結成したブリティッシュ・ロック・バンド、74年作1st
英スワンプ・デュオRO ROで活動したシンガー/ギタリストと、INDIAN SUMMERのkey奏者らが結成したバンドって・・・マイナーにも程がありますが、内容はこれぞ英国ロックで素晴らしいですよ。WOSHBONE ASHがお好きなら是非聴いて欲しい。
92位 INGER LISE/DEN STILLE GATEN (1974)
ノルウェーの名女性シンガーにして当時のTerje Rypdal夫人、Terjeも参加した74年作
ノルウェーの名女性シンガーにして当時のテリエ・リピダル夫人。ウキウキするような完成度の高いソフト・ロックが目白押しなのですが、テリエ参加曲では途端にジャジーで幻想的な音世界が広がって、その対比がまた見事。
93位 SERFS/EARLY BIRD CAFE (1969)
ハモンドの名手として知られるkey/vo.Mike Finnigan在籍のソウル・ジャズ・ロック・グループ、69年唯一作
ハモンドの名手Mike Finnigan在籍グループ。冒頭のソウルフルな「Like A Rolling Stone」が素晴らしくって、テンポを落としてエネルギッシュ且つ劇的に聴かせるアレンジ、叙情を帯びたソウルvo、そしてMikeのハモンドが聴きモノのナイスカバー!
94位 MIRROR/DAYBREAK (1976)
女性Key奏者&ヴォーカル、サックス&フルート奏者を擁するオランダの5人組プログレ・バンド、76年唯一作
ジャケのセンスは良いのか悪いのか微妙ですが、イエスやフォーカスや北欧のカイパが好きなら、このオランダのマイナー・グループには「おおっ」と前のめりになっちゃうはず!
95位 ETHOS/OPEN UP (1977)
アメリカン・シンフォの代表格、77年作2ndアルバム
YESやGENESISからの強い影響をベースに、繊細かつ湿り気を帯びた英国的なサウンドを聴かせる米シンフォ。ジャケ・イメージに違わぬポップ・テイストを取り入れつつも、相変わらずのテクニカルでファンタジックな音世界が楽しめる77年2nd!
96位 CHRONICLES OF FATHER ROBIN/SONGS AND TALES OF AIROEA - BOOK II (2023)
WOBBLERのギタリスト在籍、ノルウェーの新鋭プログレ・バンド、三部作「The Songs & Tales Of Airoea」の第2部となる23年作
97位 EMPTY DAYS/EMPTY DAYS (2013)
YUGENのギタリストによるプロジェクト13年作、女性ヴォーカルを擁する幽玄なる美を湛えたチェンバー/シンフォニック・ロックの傑作!
伊チェンバーの名グループYUGENのギタリストによるプロジェクト、これが虚ろなフィメール・ヴォーカル、メロトロン、そしてヴァイヴがこの世のものとは思えない幽玄なる美を演出するチェンバー・シンフォの大傑作!
98位 GEPETTO/AWAITING MADRE (2024)
フランスを拠点に活動するシンフォ・プロジェクト、GENESIS/CAMEL/IQ/MIKE OLDFIELDらへの憧憬と欧州的ロマンティシズムが調和する24年作3rd!
GENESIS、CAMEL、IQ、MIKE OLDFIELDら往年の英プログレへの憧憬に溢れつつ、フランスらしい劇的さやスパニッシュな情熱も盛り込んだシンフォ力作。25分+26分という大作主義にもニヤリ☆
99位 SAMURAI OF PROG/OMNIBUS 3
人気多国籍シンフォ・グループ、21〜22年リリースの4タイトルにボーナス・トラックを収録したボックスセット!
『コンチェルト・グロッソ N.1』やハンガリーのSOLARIS、ロシアのLOST WORLD BANDやLITTLE TRAGEDIESなども彷彿させる迫力満点のクラシカルなシンフォニック・ロック路線を繰り広げた、完成度の高い作品群を一気に楽しめるボックスセット!