これを聴かずに死ねない!? カケレコスタッフがセレクトする100枚!
ロングセラー盤と旬な作品の中から毎月セレクト!
1位 BUTTS BAND/HEAR AND NOW! (1975)
元DOORSのRobbie KriegerとJohn Densmoreを中心に英米混成で結成されたロック・バンド、メンバー全員が米国人となった75年作2nd
元DOORSのgとdsを中心とするバンドの2nd。前作大活躍だった名シンガーJess Roden不在の穴を埋める、Michael Stull&Alex Richmanの男女ヴォーカルがこれまた素晴らしい〜。完全な米国人バンドになりましたが、哀愁たっぷりのサウンドは相変わらず堪りません!
2位 KATHI MCDONALD/INSANE ASYLUM
ジャニス亡き後のBIG BROTHER & THE HOLDING COMPANYで活躍したフィメール・ブルース・ロック・シンガー、74年1stソロ
ジャニス・ジョプリン亡き後のBIG BROTHER & THE HOLDING COMPANYでヴォーカルを務めた女性ブルース・ロック・シンガーと言えば?彼女の74年1stソロ、なんかタイトルやジャケは不穏だけど、パワフルさと女性的なしなやかさとが絶妙な歌声が素晴らしい〜。
3位 SOLARIS(HUNGARY)/MARTIAN CHRONICLES III: I OR A.I. (2024)
名実ともにハンガリー・プログレを代表するバンド、『火星年代記』の第3弾となる2024年作!
ただでさえ凄い熱量と迫力のバンド・アンサンブルに、ヴァイオリンやチェロや混声合唱も加わって、特大スケールで展開していくサウンドには完全ノックアウト。『火星年代記』第1作から40年、ますますエネルギッシュで情熱的に展開するシリーズ第3弾!!
4位 HEILUNG/LIFA LOTUNGARD (2024)
「鉄器時代〜バイキング時代のゲルマン民族が奏でた音楽を現代に蘇らせる」ことをテーマに活動するデンマークのバンド、コロラド州での24年ライヴ作
「鉄器時代〜バイキング時代のゲルマン民族が奏でた音楽を現代に蘇らせる」事をテーマとするデンマークのバンド、コロラドでのライヴを収録した24年作。恐ろしいまでに重厚な太古のリズムと、多言語を複合した男女チャントによる、呪術性と神秘性とドラマ性が渾然一体となって迫りくる、ゾクゾクするような音楽体験をもたらします。これは凄いサウンド!
5位 CROMA/DOBLE COS
当時アルバムを残さなかったカタルーニャ出身シンフォ・バンド、79年録音の未発表作が24年発掘リリース!
70年代にカタルーニャ州で活動するも、作品を残さなかったシンフォ・グループが、79年に録音していたアルバムが24年発掘リリース!高い技巧も発揮された絶品インスト・シンフォで、キャメルやセバスチャン・ハーディーあたりのファンなら必ずやグッと来る一枚!
6位 SANDY DAVIS/INSIDE EVERY FAT MAN (1974)
GRACIOUSで活躍したヴォーカリスト/マルチ奏者、74年1stソロ
名前だけではピンと来ないかもですが、VERTIGOよりデビューしたGRACIOUSのヴォーカルによる74年ソロ。これぞ英国と言いたい愁いを帯びたヴォーカルと、優雅に流れゆくオーケストラの組み合わせが実に素晴らしく、英国ロックの隠れ名盤と呼ぶべき内容です。
7位 MILE MARKER ZERO/COMING OF AGE (2024)
コネチカット州ニューヘイヴンの新鋭プログレ・バンド、キャッチー&メロディアスなプログレとして驚きの完成度を誇る24年作4th!
ほぼ無名ながら、キャッチー&メロディアスなプログレとしてこれは凄い完成度ですよ。終始メロディアスなギターやトニー・バンクス彷彿のキーボード、清涼感いっぱいのコーラスを伴ったヴォーカルらが織り上げる、これぞアメリカな爽快プログレ!
8位 YESTERDAYS/LITTLE PRINCE AND OTHER STORIES - LIVE
東欧トランシルヴァニア地方出身の人気グループ、初期YESを土台とする美麗なシンフォニック・ロックを繰り広げる2024年ライヴ・アルバム!
初期YES影響下の疾走感と牧歌性が調和したファンタスティックなアンサンブルを、清涼感あるフルートや女性voが美麗に彩る、完成されたシンフォニック・サウンドをライヴでも心行くまで堪能させてくれます。トランシルヴァニアの人気バンドによる24年ライヴを収録!
9位 LOST WORLD BAND(LOST WORLD)/DAWN (1996-2024)
現代屈指のテクニカル・プログレ・バンド、96年に作曲された未発表楽曲群を28年越しにプレイした24年作第2弾!
24年第2弾リリース!LWB印の超絶技巧クラシカル・シンフォを軸に、リリカルでロマンティックなヴォーカル曲や初期マハヴィシュヌorディメオラばりの凶暴なギターが炸裂する曲、ジャジーな管楽器入りの曲など多彩に聴かせる充実作!
10位 HOST/EXTRA! EXTRA!
70年代のノルウェーを代表する名ハード・ロック・バンド、77年にリリースされたコンピレーション・アルバム、本作でのみ聴ける英語ヴォーカルのナンバー3曲を収録
70sノルウェー・ハード・ロックを代表する2作品を残した名バンド、77年の編集アルバム。哀愁溢れるユーロ・ハードを聴かせる2枚からのナンバーに加え、本作だけで聴ける英語ヴォーカルのナンバー3曲を収録!
11位 KRISTOFFER GILDENLOW/EMPTY
元PAIN OF SALVATION/現KAYAKのベーシストによる24年ソロ作、フロイド・ファン要チェックのダークかつ劇的なプログレ逸品
元PAIN OF SALVATION/現KAYAKのベーシストによる24年ソロ!ほとばしる哀愁と底知れぬ陰鬱さが同量で混ざり合った、ダークかつ劇的なプログレは相当な完成度。ピンク・フロイドのファンやギルモアのソロ作品がお好きならきっと響くだろうサウンドです。
12位 A PLACE TO PRAY/THELEMA
ノルウェー産ミュージックの最奥!?85年リリースのエクスペリメンタル・ミュージック怪作!
ノルウェー産ミュージックの最奥!?ビートルズ「Revolution 9」の悪夢感+初期フロイドの怪しい実験性+ディス・ヒートにも通じる緊張感。85年リリースのエクスペリメンタル怪作!
13位 TRAVIS WAMMACK/NOT FOR SALE
マッスル・ショールズの名門フェイム・スタジオで活躍した天才ギタリスト、カプリコーン・レーベルからの75年作2nd
ファンキーにもスワンピーにも自在な、信頼のマッスル・ショールズ印のアンサンブルをバックに、持ち前の野太い音で豪快に弾き飛ばすギターとソウルフルで熱いヴォーカルが炸裂。ゴキゲンすぎるサザン・ロック/スワンプ・ロックがギッチリと詰まった聴き応え抜群の一枚!
14位 THEE IMAGE/THEE IMAGE (1975)
マイク・ピネラ(BLUES IMAGE〜IRON BUTTERFLY〜CACTUS)率いる米ファンキー・ハード・ロック・グループ、マンティコア・レコードよりリリースの75年作1st!
ズシリとタイトに刻むリズムに乗って繰り出すソリッドなリフワークからファンキーなカッティングまで雄弁なギター、そして絞りだすようなシャウトからシルキーでソウルフルな歌唱まで自在なヴォーカル。とにかくマイク・ピネラの才気がみなぎる75年作1st!
15位 JACKSON HIGHWAY/JACKSON HIGHWAY(1977) (1977)
マッスル・ショールズ・スタジオの所在地住所にちなんだバンド名を冠するサザン・ロック・バンド、77年デビュー作!
マッスル・ショールズ・スタジオの住所にちなんだバンド名を持つサザン・ロック・バンド、77年デビュー作!カントリー・タッチやR&Bテイストも取り込んだとにかく軽快かつ旨味満点のサザン・ロックを楽しませてくれる極上盤!
16位 SAMURAI OF PROG/TIME MACHINE
人気の多国籍シンフォ・グループ、Roine Stolt、Christina Booth、Clive Nolanら豪華ゲストが活躍する2枚目の2024年作!
Roine Stoltほか豪華ゲスト参加、2枚目の24年作!張り詰めた気品に満ちたヴァイオリン、哀愁の旋律を奏でるシンセ、畳みかける泣きのギター。あまりに壮大な導入部でノックアウト必至です。クラシカル・シンフォとして他の追随を許さないスケールと完成度!
17位 STORM/STORM (1974)
スパニッシュ・アンダーグラウンド・ハード、74年デビュー作!
ソリッドなギターと哀愁のハモンドを中心に前のめりに畳みかけるエネルギッシュな演奏、サビのキャッチーなコーラス!さすが70sスパニッシュ・ハード最高峰の一枚だけあって、超絶的にカッコいいな・・・。
18位 COVEN/COVEN (1971)
圧倒的存在感の女性ヴォーカルを擁するシカゴ出身バンド、71年作2nd
オカルティックなサウンドだったデビュー作に対して、この2ndはまるで憑き物が落ちたかのようにJEFFERSON AIRPLAIN彷彿の抜けの良いアメリカン・ロックを披露します。圧倒的な存在感で耳に飛び込んでくる女性ヴォーカルがなんたって凄い!
19位 BELIEVE/WYRDING WAY
ポーランド、COLLAGEで活躍したギタリストMiroslaw Gil率いるメロディアス・プログレ・バンド、24年作!
哀愁の旋律を深みある音色で紡ぎ出す円熟のヴァイオリン、そして一音一音を丹念に紡ぐエモーショナルで劇的なギター...。メロディアスさとドラマ性を追求したプログレとして紛れもなく一級品の出来栄えです。ポーランドの人気グループによる24年作!
20位 FLOR DE LOTO/COSMOS (2025)
アンデスの伝統音楽とヘヴィ・プログレッシヴ・ロックを融合させたペルーの新鋭グループ、25年作!
ケーナをメインに奏でられるアンデスの民族音楽要素とアグレッシヴなヘヴィ・シンフォ/プログレ・メタルが融合した独自のスタイルは勿論本作でも健在!ヘヴィなギターと渡り合って堂々たるソロを聴かせるケーナの響きには感動しちゃいますね。
21位 TONIC/THIS WAY (1980)
ドイツのマイナー・プログレ・グループによる80年唯一作、ジャズ・ロック・ファンにもシンフォ・ファンにもオススメのハイレベルな好盤!
ドイツのマイナー・バンドですが、ジャズ・ロックとシンフォの要素が調和したサウンドが見事な80年唯一作。GENESISやポンプ勢に通じる華やかなファンタジーと、CARAVANらカンタベリー系に近いポップさや淡い叙情性も漂わせたハイレベルな内容です!
22位 TONY JOE WHITE/EYES
76年作、スワンプ・ロック元来の味わい深さを残しながら、時代に呼応したアーバンなテイストも打ち出した秀作!
言わずと知れたスワンプ・ロック重鎮、76年作。グルーヴィーでありつつハートフルなアンサンブル、厚みある三声女性コーラス、そして独特の呟くような低音がケヴィン・エアーズを彷彿させるTJのヴォーカル!AOR的洗練も帯びた上質なサウンドが詰まった一枚!
23位 TEODICEA/IL MONDO ESAUSTO
イタリアの実力派キーボード・シンフォ・グループALIANTEの元キーボーディストによって結成された新バンドによる24年1st
各種のキーボードから次々と叙情的なフレーズを湧き上がってくる演奏は、LE ORMEファンならきっと感動を禁じ得ないはず。演奏を引っ張る硬質なリズム・セクションもかっこいいです。イタリアン・キーボード・プログレの傑作!
24位 BLACK PIE/ANGELS
OF NEW TROLLS/UT NEW TROLLSのギタリストClaudio Cinquegrana在籍、女性ヴォーカル/マルチ・プレイヤーを含むイタリアのトリオ・プロジェクト・バンド、24年デビュー作
OF NEW TROLLS/UT NEW TROLLSのギタリストや気鋭女性vo/マルチ・プレイヤーらで結成されたイタリアの注目グループ。重量感とスピード感を両立させたRUSH彷彿のサウンドに乗る、堂々とした歌いっぷりの女性voがカッコいい!
25位 PTF/AMBIGUOUS FRAGILE SIGN (2024)
日本のヴァイオリン・プログレ・バンドによる24年作5th、25分の大作も含んだ、圧巻の完成度を誇る傑作!
注目のジャパニーズ・ヴァイオリン・プログレ・バンドによる24年作5th!今回もヴァイオリンを主役にテクニカルかつ美麗に疾走する鮮烈なるプログレを展開。中でもラストに待つ25分の大作は圧巻の完成度で必聴もの!
26位 ALEX CARPANI/GOOD MAN (2024)
イタリアを拠点に活動するキーボード奏者/コンポーザーによる24年作、全編クライマックスな聴き応えのハード・シンフォに圧倒される力作!
イタリアで活動する実力派キーボード奏者、全編クライマックスな聴き応えのハード・シンフォに圧倒される24年作!Tony Banksの影響を感じさせるファンタスティックなシンセ&オルガン、Phil Collinsをやや渋くしたような堂々たるヴォーカルが特筆!
27位 FORMAS/LARGOS SUENOS
アンダルシア州のプログレ・バンドによる81年作、TRIANAにも匹敵するフラメンコ・プログレの傑作!
舞曲っぽい特徴的なリズムと情熱的なユニゾンを決めるシンセとエレキギターによる演奏をバックに、アンダルシア特有の節回しで切々と歌い上げるスペイン語ヴォーカル。ずばり同郷のTRIANAにも匹敵するフラメンコ・プログレを聴かせる81年の傑作!
28位 PAL THOWSEN/JON CHRISTENSEN/TERJE RYPDAL/ARILD ANDERSEN/NO TIME FOR TIME
TERJE RYPDALをはじめノルウェーの名手達が結集したユニットの77年作、クールさと熱狂を凄い振れ幅で行き来するアヴァン・ジャズ・ロック名盤!
持ち前の技巧が炸裂する熱狂のラテン・ジャズ・ロックと、北欧らしいひんやりとした深遠なアヴァン・ジャズを行き来する振れ幅大きなサウンドが圧巻。名手テリエ・リピダルを筆頭にノルウェー・ジャズ/ジャズ・ロックの猛者たちが組んだ77年作!
29位 JESS RODEN BAND/PLAY IT DIRTY PLAY IT CLASS
英国が誇る名ブルー・アイド・ソウル・シンガーの一人、バンド名義の76年作2nd
R.パーマー、F.ミラーらと英3大ブルー・アイド・ソウル・シンガーに挙げられる人物と言えば?ロッド・スチュワートにジョン・フォガティのアクを加えたような歌唱が抜群にカッコいいし、本場スワンプに引けを取らない旨味滴るグルーヴィな演奏にも注目!
30位 KATHY SMITH/2 (1971)
70年ワイト島フェスでも活躍した米女性SSW、71年作2nd、ドリーミー&メロウでアシッド臭漂う名作
幻想性や神秘性をまとった歌声とメロディ。そこに、トニー・レヴィンやヤン・ハマーが緊張感あるジャジーなアンサンブルをぶつけちゃう、という孤高の一枚。マイナーながら、ジョニ・ミッチェルにも負けてませんね。
31位 LIMITE ACQUE SICURE/UN'ALTRA MANO DI CARTE (2025)
BANCOのトリビュート・バンドとして活動してきたイタリアの新鋭プログレ・バンドによる25年作2ndアルバム!
バンコのトリビュート・バンドを前身とする新鋭の25年2nd。輝かしく鳴り響くシンセが印象的な欧州ロマン溢れるパートから気品高いピアノが導くクラシカルでミステリアスなパートまで、バンコ・リスペクト溢れるスケール大きく情熱的な内容に胸が熱くなります。
32位 FATHERSON/FATHERSON (2025)
ポーランド・シンフォの人気グループMILLENIUMを率いるkey奏者Ryszard Kramarskiと息子のシンガーMichal Kramarskiによる親子プロジェクト、25年1stアルバム
ポーランドの人気グループMILLENIUMのリーダーと息子のシンガーによる親子プロジェクト、25年1st!プログラミングとシンセ&ピアノを軸に構築される洗練性と叙情性が調和したサウンドに、ナイーヴさと哀愁が入り混じるエモーショナルなヴォーカルが映えます。
33位 PAL THOWSEN/SYMPHATHY
ノルウェー出身、ジャズ・ロック・バンドMOOSE LOOSEやTeje Rypdalらとのユニットなどで知られるドラマー/コンポーザー、83年リリースのAOR名作!
MOOSE LOOSEやTeje Rypdalらとのユニットで知られるドラマーの1stソロ。洗練を極めた演奏に甘く伸びやかなヴォーカルと清涼感あるコーラスが乗る、素晴らしい完成度のAORナンバーが並びます。ノルウェーの地にこれほどの極上AOR作品が残されていたとは!
34位 RED SAND/PAIN'T BOX
デイヴ・ギルモアやスティーヴ・ロザリー影響下のギタリスト率いるカナダのプログレ・バンド、2024年作
タイトなドラムスとリッケンバッカーっぽいゴリゴリベースが刻むリズムに煌めくようなアコギのリフレインが乗り、メロトロンも流れゆく中、ちょっと往年のギルモアっぽく歌うヴォーカル。フロイド風ながら少しオリエンタルな雰囲気も湛えた幻想的な一曲目から素晴らし〜。
35位 ALIANTE/ANIME INVISIBILI (2024)
イタリア出身インスト・シンフォ・グループによる24年作4th、モーグを中心とするキーボード群がエレガントに躍動する、とにかく聴いていて気持ちいいキーボード・シンフォ!
『タルカス』や『ヘンリー8世』で聴けるモーグ・シンセが堪らない!という方には、このイタリア新鋭の24年作は是非オススメ。モーグを中心とするキーボード群がエレガントに躍動する、とにかく聴いていて気持ちいいキーボード・シンフォ!
36位 MOM'S APPLE PIE/MOM'S APPLE PIE (1972)
米オハイオ出身のブラス・ロック・バンド、元GFRのプロデューサーのテリー・ナイトのレーベルの第一弾としてリリースされた72年作
GFRを解雇されたプロデューサー&マネージャー、テリー・ナイトが設立したレーベルの第一弾。発禁ジャケで相変わらずお騒がせですが、まだ10代のメンバーばかりとは思えぬ堂に入った演奏がお見事な痺れるブラス・ロック!
37位 CLAW/DIGGIN' IN (1980)
イリノイ出身の重量級ブルース・ハード・ロック・トリオ、80年唯一作!
イリノイ出身の重量級ブルース・ハード・ロック・トリオによる唯一作。一曲目から強烈!ズシズシと有無を言わせぬ迫力のリズムにスリリングに絡みつくサイケデリックなギター、男気溢れるヴォーカルも最高の豪快すぎるサイケ・ハードに早速やられます。これは掘り出し物!
38位 CHILD/CHILD
オルガンが洪水の如く鳴り響くNY産ヘヴィ・サイケ、69年唯一作!
洪水の如く鳴り響くオルガンと、ブルージーな気怠さもあるサイケデリック・ギター、そしてちょっぴりシアトリカルなヴォーカルが繰り広げる濃厚ヘヴィ・サイケ!と思ったら不意にウッドストック幻想の残り火のような侘しさも感じさせて、これは実に味わい深い作品です。
39位 MOONRISE/LIVE IN PRZECISZOW(映像)
マルチ奏者Kamil Konieczniakによるポーランドの人気シンフォ・プロジェクト、バンド編成での23年ライヴを収録した映像作品!
ポーランドの人気シンフォ・プロジェクト、待望のライヴ映像作品!現時点の最新作『Travel Within』の曲をメインに、完全無欠のシンフォニック・ロックを創り上げてきた彼らに相応しい、非常にクオリティの高いライヴ・パフォーマンスは必見です。
40位 ANNA SJALV TREDJE/TUSSILAGO FANFARA (1977)
スウェーデン出身デュオ・グループ、深遠なシンセサイザー・ミュージックを聴かせる77年唯一作
TANGERINE DREAMやKlaus Schulzeらジャーマン・エレクトロからの影響を感じさせるシンセ・ミュージックですが、Mike Oldfieldを彷彿させるギターのプレイも印象的。スウェーデンのデュオ・グループによる知られざるエレクトロ・プログレ逸品!
41位 HAASTA/GYDDANYZC
ポーランド出身、女性ギタリストを含むポスト・ロック/インスト・プログレ・トリオ、24年デビュー作
コズミックな浮遊感を纏いながらメロディアスに駆ける女性ギタリストのプレイが素晴らしい〜。ポスト・ロック/マス・ロック的な音ですが、GONGやOZRIC TENTACLESの通じるコズミックなギターが好きな方にオススメのポーランド新鋭!
42位 STORM/ETERNAL YOUTH
スパニッシュ・ハード・ロックの名バンド、往年に劣らぬエネルギーを放つ24年作5thアルバム!
速弾きも健在の切れ味抜群なギター、ヴィンテージ・トーンが堪らないオルガン、雄々しく歌うスペイン語vo!1stから半世紀、STORMを聴いているという感覚が強く実感される、変わらぬスタイルで楽しませてくれます。スパニッシュ・ハード名バンド、往年に劣らぬエネルギーを放つ24年作5th!
43位 MILLENIUM/HOPE DIES LAST (2024)
24年作16th、新たにサックス/フルート奏者を迎え、徹頭徹尾ドラマティックでメロディアスなシンフォニック・ロックを聴かせる入魂の一作!
新たにサックス/フルート奏者を迎え、徹頭徹尾スタイリッシュでメロディアスなシンフォニック・ロックを聴かせる入魂の24年作。MARILLIONにも匹敵するメロディックで劇的なナンバーが並ぶ、今作も信頼のMILLENIUMサウンドが詰まった必聴作です!
44位 POP WORKSHOP/SONG OF THE PTERODACTYL
言わずと知れた名ドラマーTony Williamsと、Janne Schaffer(g)、Mads Vinding(b)ほかスウェーデン/ポーランドの名手達によるジャズ・ロック・グループ、74年作2nd!
60年代のマイルスを支えた名ドラマーが、欧州の気鋭ミュージシャンと組んだ74年作!ロック魂をむき出しにしたエネルギッシュなドラミングに食らいつくように、各プレイヤーが技巧的で緊張感ある演奏を繰り広げる、終始スリリングなジャズ・ロックは聴き応え抜群。
45位 LIQUID SMOKE/LIQUID SMOKE (1970)
ユーライア・ヒープばりに荘厳で、ハンブル・パイばりにソウルフルなニューヨーク産オルガン・ハード、70年唯一作
ユーライア・ヒープばりのオルガン・ハードに、R&B/ファンクやサイケ・エッセンスをまぶしてグルーヴィーに聴かせる、無名なのが信じられない実力が伝わってくるNY出身グループ、70年作!
46位 SUGAR BILLY/SUPER DUPER LOVE
ソウル/ファンク・シーンのソングライターとして著名な米シンガー&ギタリスト、75年唯一作
47位 RAM ZERO/MOMENT (2025)
ポーランド、ポスト・ロック的知的さを備えたハイセンスなインスト・プログレ・バンド、24年1st!
ポスト・ロック的な知的さや音響感覚が光るスタイリッシュなサウンドを軸に、ポーランドのバンド特有のメランコリックな幻想性も纏った、アーティスティックで美しいサウンドに終始惹きこまれます。「ハイセンス」という言葉がよく似合う好盤!
48位 KAIPA/SOMMARGRYNINGSLJUS
ご存じ北欧シンフォニック・ロックを牽引する人気グループ、24年リリースの15thアルバム!
名実ともに北欧のレジェンドと言えるグループ、24年リリースの15thアルバム。北欧の雪原や雪深い森を映し出すような叙情的で粛々とした演奏が続く序盤から、悠然と立ち上がってくるKAIPAならではの世界観に惹きこまれます。傑作。
49位 SABICAS WITH JOE BECK/ROCK ENCOUNTER (1972)
スペインが誇る技巧派フラメンコ・ギタリストが、ジャズ・ギタリストJoe Beckとの連名で残した72年作、ベースはTony Levin
フラメンコの巨匠ギタリストが、名手Joe Beckとの連名で残した72年作で、ベースはTony Levin。エキゾチックで鮮やかなフラメンコギターと、熱量いっぱいに畳みかけるファンキーなハード・ロック・アンサンブルが、がっぷり四つに組んだ傑作!
50位 MATTHEW ELLIS/AM I...?
英国出身、70年代初頭に活動したSSW/キーボーディストによる71年作2nd、ギターで名手Chris Speddingが参加!
名手クリス・スぺディングが参加する、ニッチな英SSW/キーボーディストの71年作2nd。エルトン・ジョンに通じるポップで抜けの良いソングライティングが秀逸な、知られざるピアノマンによる愛すべき英ポップ逸品!
51位 CATAWOMPUS/CATAWOMPUS
90年代の知られざるレア・サザン・ロック逸品、94年作
90年代の知られざるレア・サザン・ロック逸品、94年作。歯切れの良いギターリフとツボを心得たスライドギターが光る!これぞサザン・ロック!と言いたくなる一枚。
52位 SUGAR BILLY/SUPER DUPER LOVE
ソウル/ファンク・シーンのソングライターとして著名な米シンガー&ギタリスト、75年唯一作
53位 PAL THOWSEN/SYMPHATHY
ノルウェー出身、ジャズ・ロック・バンドMOOSE LOOSEやTeje Rypdalらとのユニットなどで知られるドラマー/コンポーザー、83年リリースのAOR名作!
MOOSE LOOSEやTeje Rypdalらとのユニットで知られるドラマーの1stソロ。洗練を極めた演奏に甘く伸びやかなヴォーカルと清涼感あるコーラスが乗る、素晴らしい完成度のAORナンバーが並びます。ノルウェーの地にこれほどの極上AOR作品が残されていたとは!
54位 ANGE/AU-DELA DU DELIRE (1974)
フレンチ・プログレの名バンド、叙情的なシンフォ・アンサンブルとシアトリカルなヴォーカルがドラマティックに絡む74年の傑作3rd!
英国のシアトリカル・ロック代表がジェネシスなら、ユーロでは間違いなくこのバンド!このイマジネーション溢れるシンフォ・アンサンブルと耽美なフランス語ヴォーカルが織り成す圧倒的ドラマティシズムはもしやジェネシス以上!?
55位 MELTING CLOCK/ALTROVE (2024)
女性ヴォーカルと中世&オリエンタルなエッセンス薫る神秘的なシンフォニック・サウンドが魅力のイタリア新鋭、24年作2nd!
女性voと中世&オリエンタルなエッセンス薫る神秘的なシンフォニック・サウンドが魅力のイタリア新鋭、24年作2nd。でもエレクトリック楽器が入ると一気に凄まじい迫力のヘヴィ・シンフォへと発展して、この静謐さとアグレッシヴさの振れ幅はすごいです。
56位 PEREGRINE/SONGS OF MINE (1972)
男性3人組の英フォーク・グループによる72年唯一作。HERON好きには是非オススメしたい絶品フォーク!
HERON好きなら是非。12弦の煌びやかな音色も織り込んだ瑞々しいアコースティック・アンサンブルと淡く美しいvo&コーラスによる、純朴で心温まるブリティッシュ・フォーク。絶えず木漏れ日が降り注ぐような柔らかい質感のこのサウンド、あまりに心地よいです。
57位 MOON SAFARI/HIMLABACKEN VOL.2
00年代プログレを代表するバンドの一つと言えるスウェーデンの人気グループ、23年作、待望の「HIMLABACKEN」第2部!
ファンタスティックで爽快な演奏、完璧なコーラスワーク、キャッチー&リリカルな珠玉のメロディ。変わらぬMOON SAFARI印のサウンドを軸としつつも、メロハー的エッジ感や初期QUEENばりの荘厳さなど新たな要素も取り込んで進化を見せる傑作。文句なしにカケレコメンド!
58位 SAMURAI OF PROG/OMNIBUS: THE EARLY YEARS (2018)
イタリア/フィンランド/アメリカ出身メンバーによる多国籍シンフォ・グループ、超豪華メンバーを迎えた初期3作品をセットにした18年リリースBOX!
ENGLANDのRobert Webb、TFKのRoine Stoltほか超豪華ゲストとともに繰り広げるプログレ名曲カバーの数々!注目の多国籍シンフォ・グループによる、入手困難だった初期3作品+大ヴォリュームの未発音源を収めた素晴らしきボックスセットがリリース☆
60位 SEMIRAMIS/LA FINE NON ESISTE (2024)
73年デビュー作『Dedicato A Frazz』で知られるイタリアン・プログレの人気バンド、半世紀以上を経て届けられた24年2nd!
伊ロック屈指の人気作『フラッツに捧ぐ』で知られる彼らが、半世紀越しに2ndをリリース!1st譲りの緊張感漲るヘヴィ・シンフォと地中海を感じる伸びやかでメロディアスな音楽性がミックスされた「これぞイタリアン・ロック」と言うべき堪らないサウンド!
61位 BROOKLYN DREAMS/WON'T LET GO (1980)
ブルー・アイド・ソウル〜AOR界隈でも人気を誇る米グループ、ライチャス・ブラザーズの再来と評されるハーモニーが冴える80年ラスト・アルバム
ブルー・アイド・ソウル〜AOR界隈でも人気を誇る米グループの80年ラスト・アルバム。ライチャス・ブラザーズの再来と評されるハーモニー、コーラスワークを武器に、ブルー・アイド・ソウル/AORスタイルで聴かせる完成度の高い一枚!
62位 PRESENCE/THEM
90年代より活動、イタリアのゴシック/ヘヴィ・シンフォ・グループ、24年作
ゴシック・ロック由来のミステリアスさや暗いロマンティシズムを練り込んだ伊ヘヴィ・シンフォニック・ロック。祈るような敬虔さと共にどこか正統派ではない妖しさも孕んだ女性ヴォーカルにも絶えずゾクゾクさせられます。この世界観はなかなか凄いですよ!
63位 DAVID POMERANZ/TIME TO FLY (1971)
チック・コリア、ヤン・ハマー、アイアート・モレイラ、ビリー・コブハム、ランディ・ブレッカー他参加の71年2nd、ドラマティックなピアノが美しいプレAOR的傑作!
C.コリア、J.ハマー、A.モレイラ、B.コブハム、R.ブレッカーetc.って、どんだけ凄い面子なのよ...。でもそんな演奏陣に負けないくらい本人のドラマティックなピアノも素晴らしいんですよね。71年にしてプレAOR的と言える洗練されたソングライティングも特筆!
64位 COVEN/WITCHCRAFT DESTROYS MINDS AND REAP SOULS (1970)
シカゴ産、BLACK SABBATHに通じるオカルト/黒魔術サイケ・ロック、70年作
サバスのデビューと時を同じくしてアメリカでリリースされた怪作。サウンドは黒魔術的コンセプト+西海岸サイケといった感じですが、グレイス・スリックとジャニスの間を行くようなパワフルな女性ヴォーカルの存在感が凄いっす。
65位 MINIMUM VITAL/LIVE CRESCENDO 2023(映像)
双子のPayssan兄弟を中心とするフレンチ・シンフォの人気バンド、華麗なる超絶技巧アンサンブルが冴え渡る23年のライヴ映像を収録!
仏シンフォの人気バンドによる、23年ライヴ映像を収録。GG、グリフォン、M.オールドフィールドらからの影響と、地中海音楽や南欧トラッド・ミュージックのエッセンスを融合したリズムカルで華やかなテクニカル・プログレ、とにかくライヴ映えしていて素晴らしい!
66位 SEVEN STEPS TO THE GREEN DOOR/THE ?TRUTH
元STERN-COMBO MEISSENのMarek Arnold(key/sax)を中心に結成されたシンフォ・グループ、3部作のラストを飾る劇的すぎる24年作!
STERN-COMBO MEISSENで活動したキーボーディストを中心とするバンド、3部作の最終作!プログレ・メタルの攻撃性も交えて、ひたすら劇的に盛り上がるシンフォニック・ロックが今作も圧巻です。13年にわたった3部作を締めくくるのに相応しい聴き応えと風格!
67位 SEPTEMBER/ZADNJA AVANTURA (1976)
旧ユーゴ・スロヴェニア出身、エレクトリック・ヴァイオリンをフィーチャーした技巧派ジャズ・ロック、76年1st!
旧ユーゴ・スロヴェニア出身、エレクトリック・ヴァイオリンをフィーチャーした技巧派ジャズ・ロックを聴かせる彼らの76年1st。フュージョン・ブーム真っ只中の時期に、この武骨で緊張感みなぎる「これぞジャズ・ロック」なアンサンブル、痺れますなぁ。
68位 GARY FARR/STRANGE FRUIT (1970)
70年リリース、英フォーク・ロックの傑作、味わい深いメロディと強烈に英国臭漂うアンサンブル、最高です!
僕はこの曲をはじめて聴いた時、本気で涙腺ゆるみましたよ。リチャード・トンプソンが参加したコクと憂いと干し草の香りがする英フォーク・ロック屈指の名曲。個人的にはディラン『ブロンド・オン・ブロンド』収録の名曲と比べても遜色なし!
69位 SHANGO/SHANGO (1969)
69-70年に活動した米トロピカル・ポップ・グループ、A&Mからの69年デビュー作
ビートルズやドノヴァンのカバーを含むナンバーを、陽気でピースフルなカリブ海テイストで演奏。米シングル・チャート入りした心地よさ100%の1曲目、そしてハマり過ぎな「Ob La Di Ob La Da」あたりが特に素敵。さすが米ポップス名門A&M産と言える逸品です。
70位 KARFAGEN/MESSAGES FROM AFAR: SECOND NATURE (2024)
ウクライナ出身のコンポーザー/key奏者Antony Kalugin率いる人気シンフォ・グループ、15作目にして集大成的サウンドを聴かせる24年作!
前作で見せたYES的なエッセンスをより消化し、CAMELの優美なメロディアスさ、TFKのハードさやスケールの大きさ、YESの疾走感・飛翔感を絶妙に取り入れて、見事にオリジナルな音として昇華しています。15作目にして集大成的サウンドを聴かせる24年作!
71位 SAVAGE RESURRECTION/SAVAGE RESURRECTION
68年唯一作、アメリカン・ガレージ・サイケの名作!
野太くうねるサイケ・ギターを主役とする荒々しいサウンドは、これぞアメリカン・ガレージ・サイケ!...と思ったらメロディーはフロイドの1stを思わせるようなストレンジさが見え隠れしていて個性的。唯一作なのが惜しまれるユニークさを帯びた68年作!
72位 GRECO BASTIAN/WITH A LITTLE HELL FROM MORE FRIENDS
メキシコ出身アヴァン・プログレ系コンポーザー24年2nd、Pierre Vervloesem、Jean-Luc Plouvier、Markus Reuter、Emmett Elvin、吉田達也、各国アヴァン・プログレ・シーンの達人達が集結!
X-LEGGED SALLY、UNIVERS ZERO、STICK MENなどのメンバーに加え、吉田達也も参加した、テンション爆発の超絶技巧アヴァン・プログレ、24年作!
73位 ALIANTE/ANIME INVISIBILI (2024)
イタリア出身インスト・シンフォ・グループによる24年作4th、モーグを中心とするキーボード群がエレガントに躍動する、とにかく聴いていて気持ちいいキーボード・シンフォ!
『タルカス』や『ヘンリー8世』で聴けるモーグ・シンセが堪らない!という方には、このイタリア新鋭の24年作は是非オススメ。モーグを中心とするキーボード群がエレガントに躍動する、とにかく聴いていて気持ちいいキーボード・シンフォ!
74位 ODA/ODA (1970)
70年リリース、スピーディー&アグレッシヴな米ハード・ロック、元祖HR/HMの有力候補!
ツェッペリンのスピード感のみを抽出したようなスピーディー&アグレッシヴ&切れ味抜群のアンサンブルは、元祖HR/HMの有力候補!
75位 LEGEND/MOONSHINE (1971)
「白いチャック・ベリー」ことMicky Juppが率いた英パブ・ロック/ブルース・ロック・バンド、VERTIGOよりリリースの71年3rd
数あるキーフ・ジャケでも最も地味な一枚かも。でも中身は「白いチャック・ベリー」Micky Juppによる卓越したギター、ヴォーカル、作曲センスがこれでもかと発揮されたブルース・ロック/パブ・ロック!
76位 ABLUTION/ABLUTION (1974)
Bjorn J:son Lindh、Jan Schafferらスウェーデンの凄腕とQUATERMASSのJohn Gustavson&Peter Robinsonが結成したジャズ・ロック・バンド、テンションMAXで畳みかける痛快ジャズ・ロック74年唯一作!
QUATERMASSの2人John Gustavson&Pete Robinsonが北欧の凄腕たちと組んだ超絶ジャズ・ロック作!このテンションMAXで畳みかける凄まじい演奏、MAHAVISHNU ORCHESTRAファンなら「おおっ!」となるはず。
77位 BIG BIG TRAIN/LIKES OF US (2024)
名実ともに現ブリティッシュ・プログレを代表するバンド、新たなヴォーカルとキーボーディストが加入し制作された24年作!
ベテランらしい悠然としたサウンドを土台に、ベテランとは思えぬ瑞々しい音使いがファンタジックに煌めく1曲目から、揺るぎなきBBTサウンドが展開されていて素晴らしい。落ち着いた温かみある表現とスタイリッシュさの塩梅が絶妙な新ヴォーカルもとても良いなぁ。
78位 CHILD'S PLAY/CHILD'S PLAY
アメリカのマイナー・ジャズ・ロック/フュージョン・バンド、79年の唯一作、耳を釘付けにするような圧倒的なピアノ演奏が聴ける傑作!
最近のインディー・ロックかと思う脱力ジャケから、この目の醒めるような超絶技巧ジャズ・ロックが飛び出してこようとは。圧倒的なテンションと技巧で全編駆け抜けるピアノのパフォーマンスは驚愕モノです。
79位 SMALL WONDER/SMALL WONDER (1976)
PRISMを結成するメンバーや元LIGHTHOUSEのドラマ―らカナダ人メンバーで結成、米国を拠点に活動したバンドによる76年1st、ただただ最高のプログレ・ポップ!
これぞ隠れた名盤。LIGHTHOUSEやPRISMのメンバーが結成したカナダ人バンドなのですが、SAD CAFEやO BAND彷彿のフックに富んだメロディ、タイトでキレの良い演奏、華のあるコーラスワークなどをウエストコースト・ロック風の爽やかさが覆う、極上プログレ・ポップ!
80位 PASAJERO LUMINOSO/POOL (2023)
アルゼンチン出身、現南米ジャズ・ロック・シーンの人気グループ、23年作5th!
南米ジャズ・ロックの注目グループ、待望の5th!美しいメロディを印象的に聴かせるパートとテクニカルに疾走するパート、その切り替わりがとにかく自然体で、リリカルな音使いのみならずこの演奏の「しなやかさ」もカンタベリー・ロックに通じる魅力です。
81位 MITEN (ANDY DESMOND)/LIVING ON A SHOESTRING (1975)
元GOTHIC HORIZON、英フォーキー・ポップの味わいがたっぷりと詰まった芳醇な英SSW作、75年1stソロ
骨太なブルース・ロックかハード・ロックが飛び出しそうなジャケですが、実際はこれぞ英国田園ポップ。ニッチ・ポップの米国憧憬部門でもトップクラスの出来映えですね。すご〜くマイナーな一枚ですが、泣ける名盤ですこれ。
82位 METRO/METRO (1976)
Duncan Brown在籍のモダン・ポップ・バンド、76年1stアルバム!
名SSWダンカン・ブラウンが結成したモダン・ポップ・グループと言えば?10ccのような美しさと捻りを備えたオシャレなモダン・ポップと、SSW的ナイーヴさが溶けあったサウンドが魅力の1st。ボウイもカバーした「Criminal World」、名曲だなぁ。
83位 CHRIS BRAUN BAND/BOTH SIDES (1972)
女性ヴォーカリストChris Braun率いるジャーマン・ロック・グループ、72年デビュー作
堂々たる歌いっぷりに痺れる姉御なヴォーカルと、ハードかつ哀愁もたっぷりの演奏陣が繰り広げる絶品ジャーマン・ブルース・ハード!アコースティカルなパートを巧みに組み込むセンスにも唸らされます。
84位 MOOD JGA JGA/MOOD JGA JGA (1974)
元GUESS WHOのGreg Leskiwが結成したカナダのブルース・ロック/カントリー・ロック・バンド、74年デビュー作
元ゲス・フーのGreg Leskiwが結成したカナディアン・ブルース・ロック/カントリー・ロック・バンド。ブルースの渋み、ジャズの洒脱さ、カントリーの哀愁などが絶妙に調和した、ルーツ・フレイヴァー満点の旨味溢れるサウンド!
85位 TRK PROJECT (RYSZARD KRAMARSKI PROJECT)/ODYSSEY 9999 (2023)
ポーランドの人気シンフォ・バンドMILLENIUMのリーダーが率いるプロジェクト、エモーショナルかつスタイリッシュなメロディアス・ロックが素晴らしい23年作!
刺激的なデジタル音響とメランコリックなシンセやオルガンが交差するオリジナリティ溢れるキーボード・サウンド、そしてもはやギルモア以上にギルモアっぽい心震わすギターソロ。ホメロス『オデュッセイア』にインスパイアされた23年作!
86位 DRY RIVER/CUARTO CRECIENTE (2022)
スペインの要注目新鋭プログレ・バンド、前作から4年を経てついに届けられた22年4thアルバム!
現代スペインが誇る新鋭プログレ・バンド、傑作『2038』から4年ぶりとなった22年作が到着!往年のQUEENにHR/HM的ヘヴィネスを纏わせたような、最高に熱くて強烈にキャッチーなサウンドに終始虜にされます!
87位 PEDDLERS/REAL TO REEL
テキサス州サンアントニオを拠点に活動、2枚のスタジオ・アルバムを残したサザン・ロック・バンドによる79年ライヴを収録!
テキサス州サンアントニオを拠点に活動、2枚を残したサザン・ロック・バンドの79年ライヴを収録。大歓声の中、豪快なギターソロからバーンと演奏が走り出すこの瞬間のカタルシスはかなりのもの。よく通るけど少し鼻にかかった甘さを含むヴォーカルも良い〜。
88位 POTEMKINE/FOETUS
Goubin3兄弟を中心とする仏ジャズ・ロック・グループ、76年1st、MAGMA譲りの暗黒とMAHAVISHNU ORCHESTRAばりの演奏強度で聴かせるユーロ・ジャズ・ロック傑作!
MAGMA譲りの暗黒、MAHAVISHNU ORCHESTRAの向こうを張る演奏強度、そして繊細に音を描く芸術的感性を兼ね備えたユーロ・ジャズ・ロックの傑作。これは凄い作品...!
89位 LETHE/IL CAVALIERE INESISTENTE (2024)
90年代に活動したGENESIS系イタリアン・プログレ・バンドによる31年ぶりの24年復活作!
伸びやかなシンセや幻惑のギターアルペジオ、美しいフルートの調べが彩る、GENESISやネオ・プログレ直系のファンタスティックなアンサンブル。でもそこに乗るヴォーカルは濃厚なイタリア叙情に溢れていてこれぞ伊プログレで堪りません。前作から30年ぶりの24年作!
90位 MOOSE LOOSE/ELGEN ER LOS
ノルウェー出身フュージョン/ジャズ・ロック・グループ、74年1st
ファンキーなMAHAVISHNU ORCHESTRAと言えるテクニカル・ジャズ・ロックの1曲目から最高だなぁ。緊張感はそのままに、淡く揺らめくエレピやエフェクターを駆使して「氷のような音」で弾くギターが北欧的なイマジネーションを広げる以降のナンバーも素晴らしい。
91位 MATTHEW FISHER/I'LL BE THERE (1974)
初期PROCOL HARUMで活躍したオルガン奏者、傑作1stソロ『JOURNEYS END』発表の翌74年にリリースした2ndソロ作!
前作を彷彿させる感動の美メロ曲をメインに、ごきげんスワンピーなナンバーも織り交ぜてロック色を強めた2nd。キーボードのみならずギターやハーモニカ演奏も披露するマルチ・プレイヤーぶりにも注目!
92位 RAVEN SAD/POLAR HUMAN CIRCLE
イタリアの新鋭プログレ・グループ、メランコリックで繊細な音世界とGENESIS的ファンタジーが見事に調和した24年作
冒頭から広がるメランコリックで繊細な音世界に息をのんで聴き入っていると、やがてスケール大きなGENESIS直系シンフォへと発展していき、そのダイナミズムが実に鮮やか。フィル・コリンズ彷彿のヴォーカルも映えるイタリア新鋭、24年作!
93位 BILLY COX'S NITRO FUNCTION/NITRO FUNCTION (1971)
バンド・オブ・ジプシーズのBilly Cox率いる英ハード・グループ、71年唯一作、ジャケットはロジャー・ディーン
ジミヘンのバンド・オブ・ジプシーズのベーシストが結成したトリオなんですが、ジミヘン直系のブルージー&コズミックなギターに、サイケな男女ヴォーカルが乗って、ベースがブイブイ唸る!ジャケはなぜかロジャー・ディーン!
94位 DAVE LEWIS(DAVID LEWIS)/A COLLECTION OF SHORT DREAMS (1978)
ANDWELLAS DREAM〜ANDWELLAを率いたSSWによる78年リリースの3rdソロ、洗練されたAORタッチの中に土の香りがするスワンプ/フォークロックを絶妙にブレンドしたメロウ・スワンプ大傑作!
ANDWELLAを率いた名SSWによる78年作3rdで、洗練されたAORタッチの中に土の香りがするスワンプ/フォークロックをブレンドした極上メロウ・スワンプ盤。英国らしい憂いをたっぷり含んだメロディと歌声がたまんないなぁ。それにしても凄い才能...。
95位 ANDREAS AARFLOT/DET RIVNA PIANOT (1978)
スウェーデンのkey/sax奏者による78年リーダー作、女性ヴォーカルをフィーチャーしたテクニックかつ叙情豊かなジャズ・ロック名盤
スウェーデンのkey/sax奏者が唯一残した78年リーダー作。女性ヴォーカルをフィーチャーしたジャズ・ロックで、1曲目からテクニックと洒脱さと哀愁をギュギュっと詰め込んだ怒涛の名曲で素晴らしい!このサウンド、ベルギーのCOSをテンション高くした感じ!?
96位 ARNAUD QUEVEDO & FRIENDS/ELECTRIC TALES
フランス出身、フルート・サックス・チェロを含む新鋭ジャズ・ロック・グループによる2021年デビュー作。
ZEUHL系にも通じるテクニカルで緊張感あるジャズ・ロックを土台に、カンタベリー・ロックやケベックのMANEIGEを彷彿させる芳醇でドリーミーなタッチを絶妙に織り込んだスタイルが唯一無二。チェロの深みある響きも良いなぁ。
97位 WARA/EL INCA (1973)
原盤は南米屈指の激レア盤、ボリビアン・ヘヴィ・シンフォの秘宝的名作、73年作!
格調高い管弦楽器と儀式めいたアグレッシヴなオルガン、エッジの効いたギターが絡み合う、ヘヴィかつミステリアスなシンフォニック・ロックが圧巻。これほどの作品が、73年のボリビアで生まれたとはっ!
98位 RICK MILLER/ONE OF THE MANY (2024)
カナダ出身のマルチ・ミュージシャン/コンポーザー、フロイドに通じるダークでメランコリックなプログレを聴かせる24年作
薄暗い森の奥で執り行われる謎めいた儀式を描写するような音像と、フロイド風の淡いヴォーカルの組み合わせが何とも雰囲気抜群。80年代初頭よりサントラ界で活躍したカナダのマルチ奏者/コンポーザーが放った24年作!
99位 ERLEND KRAUSER/TREASURES (2023)
ルーマニアの最重要プログレ・グループPHOENIXに在籍したギタリスト、23年作10thアルバム!
ルーマニアの最重要プログレ・グループPHOENIXで活躍したギタリストの23年作。ジャズ/ニューエイジ/シンフォ等を複合した音作りをバックに、サンタナばりのパッションみなぎるプレイから優美に鳴らすアンディ・ラティマー彷彿のプレイまでを弾きこなすギターが素晴らしい〜!