マンチェスター出身で、後にソロ・デビューもするドラム&ヴォーカルのAlan Eastwood率いるビート・ロック/モッズ・バンド。69年の唯一作『Exceptional Exception』全曲をはじめ、67年から69年のシングル音源や未発表音源を加えた彼らのコンプリート音源集。同郷バンドのザ・ムーヴを黒っぽく硬派にしたような、R&Bフレイヴァー7割にキャッチーなサイケ・フレイヴァー3割という感じの配合のサウンドが印象的。
旧ユーゴ屈指の名グループによる75年のデビュー作、ユーライア・ヒープやウィッシュボーン・アッシュのファン必聴の名作
2,590円(税込2,849円)
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ドラマーが主導する珍しいビート・ポップ(0 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
鷲は金曜日に舞う、というフレーズは、ブルーズ曲「ストーミー・マンデイ」に出てきます。なぜなんだと調べてみたら、金曜日に週給をもらうとコインの裏に鷲が彫金されていたからなんだそうです。そのコインをバーテンダーに投げて、一杯のドリンクをオーダーする、というかつての習慣の名残だったのです。ボーカリストでありリーダーである、アラン・イーストウッドは、この曲を、ドラムズ以外にマリンバも演奏しながら歌うわけです。たいそう忙しそうに見えるバンドです。
言い方を替えれば、彼のワンマン・バンドに近くて、ギターよりマリンバの存在感が大きい、という珍しい形態です。R&B一本やりのビート・バンドに比べたら、マーチングやポルカはあるし、ジャズのテイストはあるし、多彩な音楽幅を持っていたようです。7曲目の「ヘリコプター」では、ギターをローターの音に見立てる珍しいギミックを使っています。改めて何でもありですね、この時代。
恰好良いのが10曲目「ターン・オーバー・ザ・ソイル」、11曲目「ジャック・ラビット」あたりでしょうか。ブリティッシュらしい湿り気も感じられ、歪んだギターも出てきます。