米国きっての豪腕ギタリストとして名を馳せるTed Nugentがキャリア初期に率いたガレージ・サイケ・バンド、67年1st。MC5、そしてストゥージズと並び60年代デトロイト・ロックを代表するグループであり、パンクやハード・ロックの祖として名高い彼らですが、その所以は本作の1曲目「Baby Please Don't Go」を聴けば一目瞭然。焦燥感を持って前のめりに突き進むビート、雄々しく叫ぶヴォーカル、せわしないオルガン、そしてエッジの立った攻撃的な音でとにかく豪快に弾きまくるファズギター!パンキッシュな衝動に突き動かされるように疾走するアンサンブルは全く67年とは思えない鮮烈さ。2曲目以降ではサイケデリック全盛の時代らしいポップで軽快なナンバーやシタールを取り入れたラーガ・ロックなども聴かせていますが、その中にも同世代の英国やUS西海岸などとはまた違った、デトロイト産らしい「硬質さ」が感じられるのが特徴的。また一方で、CREAMやTHE WHOのカバーに加え英国的なポップさのあるナンバーも収録されており、豪快さだけではない懐の深さも魅せているのも聴きどころ。パンク、ハード・ロックのルーツを辿るのはもちろん、当時のデトロイト・シーンの実験精神みなぎる空気をたっぷりと味わうのにもうってつけの重要作です。
KING CRIMSON/IN THE WAKE OF POSEIDON
衝撃的デビュー作「クリムゾン・キングの宮殿」の構成を踏襲した70年2nd、前作に匹敵する重厚さドラマ性に加えジャズ系ミュージシャンを起用し新機軸も打ち出した一枚
990円(税込1,089円)
アーティスト名と曲名を元に、CDデータベースから曲目を自動取得しています。ボーナス・トラックなどが反映されず、実際のCDとは曲目が異なる場合がございます。ご了承ください。
1. Mississippi Murderer |
2. Surrender To Your Kinks |
3. Flight Of The Byrd |
4. Scottish Tea |
5. Dr. Slingshot |
6. Journey To The Center Of The Mind |
7. Ivory Castles |
8. Why Is A Carrot More Orange Than An Orange |
9. Missionary Mary |
10. Death Is Life |
11. Saint Phiips Friend |
12. I'll Prove I'm Right |
13. Conclusion |
14. You Talk Sunshine, I Breath Fire |
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 圧痕あり
レビューは登録ユーザーのみ記入できます。
まだレビューはありません。