自主制作ライヴ盤「ARRIVE ALIVE」に続く、84年の2nd。メロディアス・ハード・ファンもマストの壮大なスケールの、躍動感溢れる傑作。CD-ROMトラック付き。
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後発の利で片付けられない実力(5 拍手)
waterbearerさん レビューをすべて見る
ネオプログレあるいはポンプロック…なんかボヤっとした比喩ではあるし、束ねたうような言い方になるので好きではない。マーケティング側の類別なのだろうけど、まぁそうした80年代のムーブメントの核となったバンドだ。彼らはキャリア的にはMarillionより先にデビュー(1976年)しており、メジャーレーベルデビューとマーケティング的にはMarillionが先になったというだけだ。
音的には特に前作(ライブ)の「Alive Alive」を聴いてもらえれば明らかだが、彼らはプログレというよりもむしろNWOBHMの流れを汲んでいる。なので先述のムーブメントと一緒に束ねるのは無理があると思う。
さて、発表当時はCDのリリースがなくLPのみのリリースであった。CD化はそのあと数年後のこととなる。Centaurからのリリースが最初のCD化再発盤となるが、オリジナルLPとは曲順が違う。曲も差し替え・追加がある。マニアはLPも買ったらいいが、そこまでしなくてもいい。LPと同じ曲順でのCDは2015年に国内盤のSHM-CDとして再発されたものになるが、印象は変わってくる。私はこのCentaurからのリリースに耳が慣れたのでこっちで満足。名曲Alive Aliveのスタジオ版は彼らのテーマソングのように聞こえる。生のライブで観てみたかったバンドだ。
またR.ディーンやR.マシューズに並ぶイラストレーター、P.ウッドローフによるジャケットはイマジネーション掻き立てられるすばらしいものだ。