SIMON & GARFUNKEL/BRIDGE OVER TROUBLED WATER
70年作、表題曲を始め代表的名曲の数々を収録したS&G最後のオリジナル・アルバム...!
1,550円(税込1,705円)
2017年ベストアルバムTOP25-米音楽サイトULTIMATE CLASSIC ROCK発表
米音楽サイトULTIMATE CLASSIC ROCK発表の今年の25枚です!
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リンジーのソロの魅力はアバンギャルド(1 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
作曲、歌の魅力について語られることはあっても、ギタリストとして過小評価されているのがリンジー・バッキングハムです。「タンゴ・イン・ザ・ナイト」時のマック脱退の目的はソロ活動だったと言われていて、このレコードは5年を費やした成果であります。基本はフェアライトを駆使した宅録です。でもギタリストとしてのバッキングハムの魅力を少しも損なうものではありません。高速なアクースティックのアルペジオ、攻撃的な電化ギター、アバンギャルドなフレーズなど様々な演奏が出てきて、まるでJJケールの境地です。
バッキングハムの奏法はピックを使いません。電化ギターはぐいぐいと弾きまくりますし、アクースティックは速くて強いピッキングが特徴です。フリートウッド・マックがAORにならず、ロックに踏みとどまっているのは、バッキングハムのギターがあるからだと、わたし思います。共同制作者は、マックでも制作者のリチャード・ダシュートです。急がず焦らず、長く聴ける音楽をつくろうとしたことがわかるつくりです。
様々なタイプの曲が出てきて、フェアライトの刺激的なノイズも加わっているので、トータルな印象としては最初残りにくいです。しかし馴染むとどの曲もリンジー節になっています。だいたい、からっとした曲の次にはシリアスなアバンギャルド曲という配置になっています。2023.09.17