MPM17(PROGQUEBEC) 【2006年発売CD】
ボーナス・トラック8曲。
クラシックとトラッドが絶妙にブレンドした華麗かつ芯の太い逸品なんですよね。もう完全にカナダというよりユーロ・ロックですね。キーフっぽい色味のジャケも良い感じ。
カナダはケベックのグループ、77年作1st。リリシズムの中にトラッドの静謐さや芯の太さを感じさせる雄大なヴァイオリン、そして流れるように美しいクラシカルなピアノ。センチメンタルな男性ヴォーカルと格調高く優美なメロディ。アコギが柔らかなバッキングを奏でるたおやかなパートと混声合唱が鳴り響く壮大なパートとの緩急に富んだ構成も見事。名作です。
ヌケの良いギターがリフにソロに疾走する爽快なカナダ産ハード・ロック、75年唯一作
ケベック出身、フュージョン・タッチのテクニカルなギターを軸にプログレのエッセンスをまぶした77年唯一作
舩曳将仁の「世界のジャケ写から」 第二十一回 L'ENGOULEVENT『L'ILE OU VIVENT LES LOUPS』(カナダ)
コラム「そしてロックで泣け!」が好評だった音楽ライター舩曳将仁氏による、新連載コラム「世界のジャケ写から」。世界のプログレ作品より魅力的なジャケットを取り上げ、アーティストと作品、楽曲の魅力に迫ってまいります。
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カナダが生んだ、プログレッシヴ・フォークの名作(1 拍手)
MKさん レビューをすべて見る
まずはこのジャケット。気になった方は即、購入すべし。
カナダのプログレ・シーンにおいて、非常に重要な名作がついにリマスターされ、初CD化が実現。
フォーク、トラッド、クラシカルの要素が満遍なく溶け込み、美しさを十二分に堪能出来る、愛すべき作品である。