68年に結成されたデンマーク出身のロック・バンド、76年作。70年に1st、71年に2ndアルバムをリリースした後バンドは一旦解散。75年に再結成を果たし翌年にリリースしたのがこの3rdです。前2作で聴かせたサイケデリック色を残したヘヴィなオルガン・アート・ロックに比べ、本作はブリティッシュ・ロック勢に通じる哀愁を秘めた叙情メロディを中心に展開するドラマチックで聴きやすい作風へと大きく変化を遂げています。泣きを含んだブルージーなギターとクラシックの素養も見え隠れする格調高いピアノがアンサンブルの主軸ですが、インストパートではハモンド・オルガンも豪快に唸り、初期を受け継ぐプレイも健在なのが嬉しいところ。叙情味あふれる憂いのサウンドは初期PROCOL HARUMを思わせますが、多声コーラスを交えてドラマチックに飛翔するパートなどはQUEENにも通じます。前2作からは別バンドと言えるほどの洗練された音像に驚きますが、ブリティッシュ・ロック憧憬のユーロ・ロックとして極めて完成度の高いサウンドを見事に練り上げた傑作です!
GREGORY ALLAN FITZPATRICK & SAMLA MAMMAS MANNA/BILDCIRKUS
アメリカ出身、スウェーデンを拠点とする作曲家、SAMLA MAMAS MANNAが演奏を担当した78年作
1,010円(税込1,111円)
VDGGの面々がバックを務めた75年1stソロ、VDGGでの鬼気迫る表情とは異なる、情緒豊かで爽やかなSSWスタイルで聴かせる名盤
1,190円(税込1,309円)
サイケとプログレの狭間を行け!素晴らしき世界のアート・ロック選
60年代末から70年代初頭、サイケからプログレへの過渡期に生み出されたアーティスティックな作品たち。世界の素晴らしきアート・ロックをご紹介してまいります!
中古棚より、幻想的な雰囲気を纏った北欧各地のロック作品をピックアップ。
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