ブラジル出身、03年のデビュー作。変拍子を多用しシャープに畳みかけた次の瞬間、繊細なアコースティック・ギターをバックに美しいメロディと巧みなコーラス・ワークを聴かせ、また次の瞬間には「太陽と戦慄」と「DISCIPLINE」の間を行ったり来たりするようなテンション溢れるアンサンブルで疾走するなど、終始めまぐるしい展開は現代に甦ったGENTLE GIANTか。圧巻の構成、恐るべしなテクニック&アレンジ・センス。息を呑む名作。
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yes_90125さん レビューをすべて見る
全体的にはゆったりとした叙情的なサウンドでありながら、よく聴くと結構複雑な構成になっています。
ピアノとアコースティック・ギターを中心にフルート、チェロ、オーボエなども加わり、自国語のヴォーカルもクセがなくて聴きやすい。
コメントでGENTLE GIANTに例えていることも納得ですが、ギターに少しスティーブ・ハウっぽさもあり、コーラス・ワークも見事です。
女性Voによる上品な6曲目、チェンバー・ロックやジャズ・ロックの要素もある7曲目、「Siberian Khatru」が見え隠れする8曲目など聴きどころ満載。
シンフォ・ファンからジャズ・ロック・ファンまで幅広いファン層に受け入れられるであろう好作品。