5211972(POLYGRAM) 【94年発売CD】
ギリシア本国POLYDOR盤。
ギリシャ・プログレの古典と言ったらコレ。イタリアン・ロックにも通ずる性急さと、マイク・オールドフィールド彷彿のツーンと尖ったギターやヒンヤリとしたシンセが作り上げるオリエンタルな雰囲気に惹き込まれます。ジャケも良い!
ギリシアを代表する名作、73年の唯一作。バロック調のオルガン、端正なタッチのクラシカルなピアノ、アグレッシヴなキーボード、エッジの立ったエキセントリックなギター、手数多くアグレッシヴに疾走するドラム、静と動のパートの鮮やかな対比。これぞまさにプログレ。イタリアン・ロックを想わせる、性急さと畳み掛けるようなテンションも魅力。曲間なく全体がつながったコンセプト作で、静と動を自在に操る演奏力と、30分以上を一気に聴かせる構成力も見事です。
73年発表、ロックの歴史に燦然と輝く世紀の名盤!
一大叙事詩REDIO GNOMEの最終章にして、プログレッシヴ・ロックの歴史に燦然と輝く大傑作!74年発表
Steve Hillage&Dave Stewartを中心とするグループ、71年唯一作、英国らしい叙情性に富んだカンタベリー・ロック名作
トッド・ラングレンのプロデュースによる76年2nd、本領発揮のコスミック・ロック名盤!ハマりすぎな「イッツ・オール・トゥ・マッチ」のカバーも聴き所
民族工芸品のような暖かみに包まれた瞑想的ジャーマン・ロック、72年と74年作!
ドイツ/イタリア/スイス人で構成されるジャーマン・サイケ・グループ、73年作3rd
日本を代表するプログレッシブ・ロック・バンド、ピンク・フロイドからの影響色濃い74年メジャー・デビュー作
ギリシャを代表する一枚、72年発表の3rd、プログレ史に残る一大コンセプト作!
RCA移籍後の第一弾となる75年作、ジョン・アンダーソンがヴォーカルで参加
73年発表、ギリシアのみならずユーロ・ロック屈指と言って過言ではない!アヴァンギャルドかつ気品に満ちた傑作
ギリシャ、繊細かつリリカルな男女フォーク、69年作
世界の国々巡りながら、各国の魅力あるプログレ作品をご紹介する「世界のプログレ探求紀行!」。今回は南欧の諸国を巡りながらプログレ盤をピックアップいたします☆
舩曳将仁の「世界のジャケ写から」 第八回 AKRITAS『AKRITAS』(ギリシャ)
コラム「そしてロックで泣け!」が好評だった音楽ライター舩曳将仁氏による、新連載コラム「世界のジャケ写から」。世界のプログレ作品より魅力的なジャケットを取り上げ、アーティストと作品、楽曲の魅力に迫ってまいります。
ワールドカップ出場国を特集!ということで、日本とも対戦するギリシャのプログレをピックアップ!
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「プログレ」の面白さに立ち返る一枚(5 拍手)
waterbearerさん レビューをすべて見る
某M社により発掘されたと言ってよい唯一作。ギリシャのプログレは個人的に馴染みがないし、あの国はやはりVANGELISの国というイメージがある。
音的にはドカスカドラム、熱いギター、情熱のVoが近隣国、イタリアのプログレ風味を感じる。これだけでも聴く価値はある。華麗なピアノはPFMっぽさを感じつつ、M4のミュート気味のギターはジャズの風味。オルガンはK.エマーソンからの影響を受けたのが露骨にわかるのが素直でよろしい。ワイのハートをキャッチしたのはM1のオープニング、わざとチューニングをずらしたシンセ、そこに和太鼓風ドラムが絡むところ。これで名盤確定だ。至るところでモノマネ感がないわけではないが、自分たちのものに消化している印象がある。十分に楽曲のオリジナリティは感じるし、そもそもの作曲力はなかなかじゃない?
クラシカルな要素、ジャズ的要素をふんだんに盛り込んだ・・・これってプログレがプログレたる基本要素だったはず。それを思い出させてくれる一枚と言ったら言い過ぎ?おすすめ。