盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ ペーパーケースに軽微な角潰れあり、側面部に色褪せあり
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たすけさん レビューをすべて見る
I-10は、北米大陸を東西に駆け抜ける高速道で、全長4,000キロ。フロリダからサンタモニカまで。バトンルージュやニューオーリンズも通ります。そのさらに南あたりで、あとはカリブ海と国境になってしまいます。サニー・ランドレスは、ミシシッピ生まれの、ケイジャン出発のギタリストです。スライドの名手、というより、この盤を聴けば、まったく新しいギター音楽のクリエイターと言えると思います。いまだ活動意欲衰えず、毎年新盤を届けてくれるのも嬉しい人です。このレコードは、「コンゴ・スクエア」や「オーファンズ・オブザ・マザーランド」が受け入れられたおかげで、彼の代表作にあげられるものです。
ケイジャンとか米国南部と聞くと、なにか人肌の懐かしい音を想像しませんか。それは間違っていません。しかしランドレスの音楽にあるのは、さらにギターに対する探求心と遊び心です。スライドが速すぎてアバンギャルドになるんです。フィドルで弾くべき旋律をギターでやる、という遊びには、イングベイ・マルムスティーンやスティーブ・バイのようなスリルを感じるところです。
そして歌心が素晴らしい。彼の声は、けして太くも大きくもありません。でも上手い。というか説得されてしまう。だいぶランドレスの音を聴きましたけど、外れだと思ったことがありません。2024.07.08