GEM53(FLAWED GEMS) 【2011年発売CD】
イギリスのロック・グループだけど、ドイツのみでリリースされた作品って結構あるんですよね。これもその一枚。淡くくすんだトーンのジャケがたまらないなぁ。音もこれぞブリティッシュな香りプンプンな絶品ハード・ロック!
イギリスのグループ、ドイツのみで71年にリリースされた唯一作。引きずるようにタイトでヘヴィなリズム隊、エッジの立ったブルージー&ハードなギター、エネルギッシュなシャウト・ヴォーカルが一体となって畳みかけるブルージーで熱気溢れるハード・ロック。荘厳な雰囲気に包まれたメロディや重厚なコーラス・ワークを活かした叙情溢れるパートも魅力的で、これぞブリティッシュな香りをプンプンさせています。淡くくすんだトーンのジャケットにピンときた70sハード・ロックのファンなら文句なしに楽しめるでしょう。
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端正なへヴィロックトータル作(4 拍手)
けんたろうさん レビューをすべて見る
ジャケットの雰囲気からBLACK CAT BONESやLEAFHOUNDの様なファズの強力なへヴィブルーズロックと思っていました。しかしながらへヴィなギターワークは全編で聴かれますが、むしろクラシカルあるいは教会音楽的な荘厳さが目立ちます。ロビン・トロワ―のへヴィなギターが炸裂する4〜5thアルバムごろのプロコルハルムに近い感じです。歌声も暑苦しくないMiller Anderson型の哀愁ある雰囲気です。強力な1曲はありませんがアルバム全編で1曲のようなトータルな芸術性を感じます。