トルコ系フランス人のメンバー達が結成したグループ、79年1st、神秘的な美しさと粛々としたメランコリー、フレンチ・シンフォを代表する名作
2,690円(税込2,959円)
シンフォニック・ジャズ・ロック!?特集〜テクニカルかつファンタジックなジャズ・ロックをセレクト!〜
CAMELやHAPPY THE MANを起点に、アグレッシヴな技巧性とファンタジックな旋律を両立させた古今東西「シンフォ・ジャズ・ロック」を探求!
フランスが誇る名ヴァイオリニストDidier Lockwoodの参加作品を探求!
名手Jean Luc Pontyにも匹敵するフランスの偉大なヴァイオリニストDidier Lockwoodの名演を振り返ってまいります。
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フレンチプログレ代表格バンドの3rd(3 拍手)
0321PROGさん レビューをすべて見る
76年3rd
フレンチプログレ代表格の1つ、Clearlightの3rd、「狂った猿の物語」。
今回も前2作同様ゲストが豪華で、流動的なプロジェクトのフットワーク
の軽さを存分に生かしていますね。
初期のサイケデリックな質感から比べるとシンフォニックロックとしての
まとまりに秀でたアルバムと言うことが出来ますが、トリプルキーボード
と聞けば納得です。シリル=ヴェルドーさんはピアノを多く演奏している
ようで、クラシカルなピアノロックサウンドにDidier Lockwoodの弾き倒し
ヴァイオリンが絡まるところなどは圧巻。その分Clearlightがもともと持
っていたスペーシーな雰囲気は後退しており、独特の浮遊感が薄れて地に
足が付いたシンフォニックロックの趣が強くなっています。ただ、それで
もClearlightの音だなとすぐに分かるのは、やはりシリル=ヴェルドーさ
んの儚げでクラシカルなピアノによるものなのでしょう。Clearlightとし
ての活動を休止後はニューエイジやピアノソロなどに傾倒していくのです
が、それも理解できます。
純シンフォニックファンには、この3rdが一番オススメです。