MATCHING MOLE/LITTLE RED RECORD
ソフツを脱退したロバート・ワイアットが結成したグループ、72年2nd、イーノがゲスト参加、プロデュースはロバート・フリップ
1,190円(税込1,309円)
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タイムスリップするSFの旅(1 拍手)
appo128さん レビューをすべて見る
1970年発売のエクセプション2作目。
鍵盤の天才リック・バンダー・リンデン(オランダ王立音楽院のピアノ科を主席で卒業)がリーダーで、金管楽器も入っている。リンデン以外のメンバーは少しテクニック的に粗いが、リーダーの指示通りにやろうという意気込みは大いに結構。
「BEGGAR JULIA」とは、乞食女ジュリアと訳されている。彼女がいろんな時代にタイムスリップするSFタッチの物語となっている。バッハやチャイコフスキー(有名なピアノコンチェルト第1番)など、馴染みの曲が多用され、リンデンのアレンジ能力で、見事なトータルアルバムとなっている。珍しく女性ナレーションで、曲間に語りが入って雰囲気を盛り上げている。
終曲のバロック調パイプオルガンは、SFの旅の終焉に相応しく、舞い上がって彼方へ飛び去っていく様な感じで、リンデン・アレンジの真骨頂と言えるだろう。一聴の価値あり!