CRREV179(REV-OLA) 【2006年発売CD】
Gordon Lightfootが好き?Ian & Sylviaも好き??そんなあなたにオススメなのが、カナダはトロントの女性SSW、深く澄み切った歌声が素晴らしい72年充実作!
カナダはトロントのSSW、深く澄み切った歌声が素晴らしい、渡英後に英Argoから発表された72年作がこちら。トラッドを中心に、同郷の名SSW、Gordon Lightfootの「Long River」Ian & Sylviaの「Four Strong Winds」のカヴァー等を取り上げた作品です。バンジョー、バッキング・ヴォーカル等の必要最小限のアレンジで凛と、深く澄み切った歌声が素晴らしい一枚。80年代末期までリタイアしてしまったそうで、とても残念ですが、ここにある透徹とした美しい歌の数々は、時の風化を免れるかの様に輝き続けています。
PATTO/ROLL EM SMOKE EM PUT ANOTHER LINE OUT
マイク・パトゥ&オリー・ハルソールの名コンビによるブリティッシュ・ロック・グループ、最終作となった72年3rd
830円(税込913円)
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ハードロックのコアなファンだけがたどり着ける(2 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
ハードロックのコアなファンに必要なのが、ブルーズと共にトラッド、フォーク分野の素養です。学生の頃、ツェッペリンの「限りなき戦い」に針を上げてしまう仲間が多くて、わたしは不思議でなりませんでした。ボニー・ドブスンは、トロント生まれの歌手作曲家です。60年代前半にカナダ、北米で活動し、その時レコードを数枚出したのに、鳴かず飛ばず。このレコードは渡英前の69年にトロントで録音されたもの。鳴かず飛ばず時代の「モーニング・デュー」がたくさんのバンドにカバーされ、彼女の知名度が上がったあとのものです。渡英の目的は芸能活動ではなく、結婚のため。その後、大学に進学したキャリアを持っています。ロバート・プラントがソロになってから、彼女をステージに上げ、嬉しそうにデュエットしている映像を見たことがあります。
「モーニング・デュー」は、アクースティック・ギターのみでなく弦楽を背景にアレンジされています。彼女の声の伸びが素晴らしいです。聞き惚れてしまいます。オリジナル・バージョンをわたし、当たっていません。破格の値段でオークションに出ていて落札したものですから。ほかに「レッツ・ゲット・トゥゲザー」「エブリバディズ・トーキン」といったスタンダードも録音されていて、それらも素晴らしいものです。ジェフ・ベック・グループのクレジットを覚えていなかったら、彼女まで辿り着けなかったでしょう。2023.09.09