8301782(SPECTRUM)
やれテクニックだの構築美だの、この音を前にしてはそんなのどうでもよくなっちまいますな。脳天をガツンと打たれる豪腕カナディアン・ハード!!
カナダ産ハード・ロックバンド、代表作といわれる74年作。重量級のリズム隊をバックに半端ではない切れ味を持つギターリフが嵐のように迫ってくる圧巻のハード・ロック。このヘヴィーな演奏にこれ以上ないというほどにハマった雄叫びのように声を絞り出すヴォーカルが、原初的なハード・ロックの姿を映し出します。しかし轟音を響かせ重厚に展開されるアンサンブルの中にも、北米らしい抜けの良い爽やかなサウンドが時として垣間見られるのがこのグループならではの味となっており、へヴィーなだけに終わらない懐の深さを感じさせます。轟音ギターリフの合間を縫うように飛翔するメロディアスなリードギターも絶品。両作品とも音楽性に一切の揺らぎなく、ひたすら最高級のハード・ロック・サウンドが楽しめる快作です。
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ ケースにスレあり
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 小さい折れあり
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BTOZZTOP(2 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
これ、イエスのユーザーのかた、ご存知ですよね。「こわれもの」にあやかって、「こわれないもの」をタイトルにしているの。カナディアン・ハードという典型をつくってしまった偉大なる盤であります。「ハイウェイをぶっとばせ」は、小学生の頃、親からかっぱらったラジカセで録音し親しんでいました。それこそハードロックなんて言葉も知らないうちです。ばきばきと丸太を叩き割るようなギター・ミュージックの強さは業界無二です。それでいて「恋のめまい」では、女の子に告白ができず、どもってしまう男の子を演じる繊細さも持っています。
「フリー・ホイーリン」は、ディエイン・オールマンのトリビュートなんですね。さっき知りました。CDの奥付はきちんと読むもんです。ディエインは、モーターサイクル事故で亡くなったんでした。カナダの暴走野郎としては、死を悼みつつ、スピードであの世に行ったか。痛烈なことよのう、とあっぱれを申しています。だからスライドで、インストなんですね。
ランディ・バックマンのバンドにフレッド・ターナーが合流したのは、レノンとマッカートニーぐらいの僥倖だったんではないでしょうか。ふたりともヨークシャー・テリアみたいな顔していて、外見で区別できません。BTOは。カナダのZZトップで、ZZトップはテキサスのBTOです。2023.10.20