WOU6009(WOUNDED BIRD) 【2010年発売CD】
繊細なピッキングのすすり泣くギターがたまらないなぁ。なるほど、マッスル・ショールズの名ギタリストのソロなのね。これ、『ブロウ・バイ・ブロウ』に比肩しちゃってません?
米南部アラバマはマッスル・ショールズの名セッション・ギタリスト。78年の2ndソロ。前作の延長線上にあるフュージョン系ギター・インスト作品。オープニング・ナンバーから、繊細なタッチのギターがすすり泣くバラードのあまりのエモーショナルさに悶絶。2曲目では、シャープに跳ねるリズムをバックに、青空はたまた夜空へと突き抜けるようなきらめくフレーズを流れるように炸裂。それにしても、精緻なピッキングから鳴らされるギター・トーンの素晴らしさときたら!ディランの「Knockin' On Heaven's Door」をカバーしており、この曲でのみ彼のヴォーカルを聴くことができます。決してうまいわけではありませんが、味があるんですよね。しかも、この曲でのギターがエモーションほとばしりまくり。ギターにつられて熱を帯びていくバックの演奏もさすがの芳醇さ。ジェフ・ベック『ブロウ・バイ・ブロウ』やクラプトンのファンは是非!名作です。
SLOWBONE(SLOWBONE THE WONDERBOYS)/REAL ROCK AND ROLL SWINDLE !
オルガンとギターのツイン・リードが炸裂!70年代にロンドンで活躍したキャッチーなハード・ロック・バンド、強烈です!
1,990円(税込2,189円)
マッスル・ショールズ録音作、マッスル・ショールズにゆかりのあるソングライターやセッション・マンのソロ作など、R&Bやソウルなど米南部のルーツ・ミュージックの芳醇な香りに包まれた名作をここに特集いたします。
レビューは登録ユーザーのみ記入できます。
スタジオミュージシャン渾身の一作(2 拍手)
世我さん レビューをすべて見る
30年以上前の愛聴盤。と言ってもそのころは欲しいレコードすべてが買えた訳ではなくカセットで聞いてました。カケハシさんのページで懐かしいジャケットを見つけてすぐ購入。久しぶりに聞いてもやっぱり素晴らしかったです。腕の確かなミュージシャンたちがバックを固める中、ピート・カーは切なくギターで歌い、また弾きまくります。「CANADIAN SUNSET」でのリズムの心地良さや、「KNOCKN' ON〜」での熱いギターと意表をつくアレンジなど、全曲から伝わるのは、人の手の暖かさを感じる演奏力。スタジオミュージシャンであるピート・カーが魂込めて作り上げた(本人に確認した訳ではないですが)渾身の一作。ジャンルに関係なく聞いて欲しい1枚です。