ノルウェー産サイケデリック・トラッド・ロックバンドの10年作。3年ぶりとなる本作も前作までの流れを踏襲した、サイケでトラディショナルな香りを残す作風ながら、アンサンブルにより磨きがかかり、東洋/インド楽器が控えめになって若干ポップな楽曲が増えた印象です。バンドの肝とも言える女性ヴォーカルはもちろん本作でも健在。アンニュイかつ透明感溢れる女性VO×チェンバロとの掛け合いが印象的な、MELLOW CANDLEを彷彿とさせるM2は必聴です。不釣り合いに歪んだギター、コミカル&シリアスなSEなど、音響的なサイケ効果のサジ加減もやはり抜群。またしても気持ち良く持っていかれてしまう傑作です。
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サイケ色のあるプログレッシヴなフォーク・ロックの傑作です。(7 拍手)
アズマ・シローさん レビューをすべて見る
ジャケのイメージ通りのファンタジックな男女ヴォーカルのフォーク・ロック・アルバムです。このバンドを聴くのは今作が初めてですが、無表情な女性の歌声も素朴と取れば、ギターの音と共にメルヘン的で、全体では物語の世界へ誘ってくれるようで夢見心地良いです。個人的には女性Voファンなので、女性Voのパート(今作は女性6割・男性4割位)をもう少し増やして欲しかったので星4つです。