2枚組、定価2913+税。
隠遁生活中の67年、ザ・バンドの面々と共に録音された濃密なセッション音源の数々。録音された地下室のある建物が、ザ・バンドの1stにも冠されたビッグピンクという名前だったことはよく知られていますよね。
JOHN MCLAUGHLIN & AL DE MEOLA & PACO DE LUCIA/FRIDAY NIGHT IN SAN FRANCISCO
AL DI MEOLA、JOHN McLAUGHLIN、PACO DE LUCIAという巨匠3人によるアコースティック・ギター・トリオ、超絶技巧の応酬が繰り広げられる81年作!
800円(税込880円)
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ スリップケースとブックレット無し、小さいケースツメ跡あり
14年に発表されたザ・バンドとの濃密なセッションを記録した「ベースメント・テープ」の完全版。そのハイライト全38曲を収録した編集盤!
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
オートバイ事故から8年間の隠居生活を送っていたディランの記念すべきTHE BANDとの共演復活コンサート!ブランクを感じさせない瑞々しくエネルギッシュな演奏、復帰を待ちわびたファンの熱狂がギュッと詰まった傑作ライブ盤!
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これこそ本当のビッグ・ピンク(2 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
まず、わたしはボブ・ディランのユーザーでないことをおことわりします。というか、ボブ・ディランに関して語るコメントを持っていません。なので、ザ・バンドにとってこの録音がどういう意味があったか、というレビューになります。ザ・バンドの面々にとって音楽の先生はガース・ハドスンでした。和音や楽器は、ハドスンがメンバーに教えたことになっています。だからメジャー・デビュー前にボブ・ディランから学んだことは、音楽の技術的な部分ではなく、パッションだったり素養だったりということになるんでしょう。そういう視点で聴かないと楽しめない仕掛けになっています。
わたしなりにばっさり言い切ってしまうと、ディランとザ・バンドの面々を貫いているのはアングロ・サクソンでない価値への共感です。スコットランドのトラッドだったり、シカゴ・ブルーズだったりしますが、そうした土俗的な感覚をいかに獲得するかが、このセッションの目的だったのではないでしょうか。そして、ここでのセッションでつかんだ何かがザ・バンドの活動の初期を支えていると言って過言ではないでしょう。
弱者への寄り添いと道の踏み外し。地下室という意味はそこにもつながってきます。ザ・バンドの音楽に共感し始めたユーザーにとっては、またとない資料であるでしょう。カバーデザインがまた秀逸です。ドアーズの「ストレンジ・デイズ」やベガーズ・オペラの「アクト・ワン」と同じコンセプトです。