CDBMR009170(BOHEME) 【2000年発売CD】
『コンチェルト・グロッソ』ばりのクラシカル・ロックで幕を開け、変拍子でムーグシンセがダークに畳みかけたり、オペラチックな男女ヴォーカルが壮大な歌唱を聴かせたり、これでもかと劇的に展開。旧ソ連はベラルーシで生まれた圧巻のプログレ傑作。
60年代末に結成され、旧ソ連時代から活動したベラルーシ出身のプログレ・グループ。36分1曲の大作で構成された80年作。艶やかなトーンでもの悲しくも力強く鳴り響く荘厳なストリングス、壮麗なハープシコード、スペーシーなムーグ・シンセを中心に、東欧らしいクラシカルかつ影のかかったメランコリックなシンフォニック・ロックが印象的。ニュートロルス『コンチェルト・グロッソ』ばりのクラシカル・ロックを聴かせたと思ったら、変拍子でムーグ・シンセがダークに畳みかけたり、オペラティックな男女ヴォーカルが壮大な歌を聴かせたり、めくるめく劇的かつ勇壮に展開していきます。演奏、アレンジ、構成ともにハイ・クオリティで、終始圧巻の一言。東欧シンフォ屈指の名作で、クラシカルで荘厳なプログレのファンは必聴!
【ユーロロック周遊日記】これぞ東欧版コンチェルト・グロッソ!?ベラルーシ産ロック・グループPESNIARYの80年作『GUSLIAR』
毎回ユーロロックの名盤をピックアップしてご紹介する「ユーロロック周遊日記」。本日は東欧プログレの名作、ベラルーシのPESNIARYによる80年作『GUSLIAR』をピックアップ☆
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辺境マニア(2 拍手)
Zedさん レビューをすべて見る
プログ・ファンには知られた作品。
ただ音楽的には『プログ』と呼ぶには違和感があるように感じる。
彼等は至って真面目にベラルーシ地方の音楽とクラシック音楽要素を合体させ、多少ポピュラーなサウンドを入れた、というポリシーでこの作品を制作したと思う。
郷土の詩を音楽コンセプトとし、電子楽器を導入。脱旧ソ連的な面もこのアルバムから感じられる。
このアルバムをラッテの『受難劇』やニエメンのシンフォニックな各作品と比較してはいけないと思う。
音楽としてレベルは高い。が、先の読めない展開も度々ある。
音質はこもっている。
恐れずに言わせてもらえば、辺境音楽マニアが手にする一品と思う。