PODR202201(PROGRESSIVE ON DEMAND) 【2022年発売CD】
アーティスト自身による手折ペーパーケース仕様、帯・解説元から無し、インナースリーヴ付、定価3000+税。
まるでCOMUSにバルカン地方や中近東由来のエキゾチズムを纏わせたかのようなサウンドは、神秘的にしてあまりに異形。民族弦楽器が緻密に絡み合い、ヴァイオリンが狂乱し、呪文詠唱のようなヴォーカル・パフォーマンスが渦巻く戦慄の音世界!
ジャパニーズ・チェンバー・ロックの先駆的バンドLACRYMOSAを率いたベーシスト/マルチ・プレイヤーによる22年作。まぼろしペイガンズ/ハーフペイガンズ/LACRYMOSA PAGANを含む彼がこの15年間に演奏してきた楽曲を様々な編成で新録音した内容となっています。ペルシア/バルカン地方のサズやギリシャのブズーキ、中東のウードといった民族弦楽器の数々とヴァイオリンやメロトロンを中心に繰り広げられる、民族音楽/トラッドとアヴァン・プログレが混じり合った神秘的にしてあまりに異形の音世界は圧巻の一言。民族弦楽器が緻密に絡み合い、ヴァイオリンが狂乱し、呪文詠唱のようなヴォーカル・パフォーマンスが渦巻くサウンドから、真っ先に思い浮かんだのはイギリスのCOMUS。まるでCOMUSにバルカン地方・中近東由来のエキゾチズムを纏わせたかのようなサウンドは、あらゆるプログレの中でも「唯一無二」という表現が最も相応しい音楽と言えるでしょう。アヴァン度を高めたCOMUSと言えるトラッド「Tom O'Bedlam」やRick Wakemanをミステリアスかつアシッド風味にアレンジした「King Arthur」、そして荘厳なメロトロンとヴァイオリンが印象的な「子連れ狼」と、カバー曲すらも完全に自分たちのサウンドへと生まれ変わらせていて凄いです。日本からこのサウンドが生まれた事にただただ驚かされる一枚となっています。アヴァン・プログレ、チェンバー・ロック・ファン、そしてCOMUSファンなら是非体験して欲しい音世界!
レビューは登録ユーザーのみ記入できます。
まだレビューはありません。