こんにちは。
この「日々是ロック」コーナーは、直近で入荷した注目のタイトルや売れ筋の人気タイトルの新品CDをメインに、日替わりでスタッフがおすすめの作品をピックアップしてまいります。
今日の探求の出発点となるのが、イギリスのグループCOMUSが71年に発表した1stアルバム『First Utterance』。
強烈なアートワークともリンクする呪術性を孕んだ異端のトラッド・ミュージックは、聴き手に畏怖の念すら覚えさせる狂気性と美を感じさせますよね。
本作についての特集はこちら。
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KAKERECO DISC GUIDE、今回取り上げるのは2018年に新規リマスター再発され注目が再び集まる英国プログレッシヴ・フォークの怪盤、COMUSのデビュー作『First Utterance』!
さて、今回はそんなCOMUSの1stに衝撃を受けた方には是非聴いていただきたい作品をピックアップいたしました。
それでは出発!
70sブリティッシュ・シーンに産み落とされた孤高のプログレッシヴ・フォーク名盤。
狂気じみた緊張感と英フォーク本来の瑞々しさが同居するこのサウンド。
聴いていて思わず戦慄が走るほどの凄みがあります…。
COMUS好きに一押ししたいエレクトリック・フォーク・グループがこちら☆
元JACK THE LAD、DANDO SHAFTのメンバーらによるバンドってどんだけ激渋メンツ!?
アコギの強いストロークとややヒステリックに歌う女性Voが緊張を煽るナンバーではCOMUSもチラつく狂気が垣間見れます。
かと思うと次の曲では賑々しいフィドルが駆ける軽快なトラッドが鳴らされ、緩急自在なスタイルが魅力的です。
COMUSファンからTREESファンまでにおすすめの英国エレクトリック・トラッド逸品!
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気品に満ちつつもどこか幽玄な雰囲気に包まれたトラッド・フォークの名品をセレクト!
この作品も呪術性という点ではCOMUSに通じている気がします…。
ウェールズ出身のグループが、69年にHARVESTよりリリースした1stアルバム。
香り高きトラッド・エッセンスが幻想性を際立たせる英国プログレッシヴ・フォークの逸品なんだけど、どこか切羽詰まっているような緊張感が漂う演奏がなんとも独特。
神秘的なコーラスやうっすらと呪術的な雰囲気なんかはCOMUSを想起させます。
続いては「アメリカのCOMUS」!?と言えるかもしれないこのマイナー盤!
アコギのストロークと共に重厚なファズ・ギターが炸裂し、パワフルなドラムが前のめりにリズムを刻み出す演奏と、男女ヴォーカルが複雑にハーモニーを重ねるエネルギッシュかつエキセントリックなコーラス・ワーク。
「陽気なCOMUS」と言えそうな狂乱が渦巻いており圧倒されます。
あのATLANTICレーベルからリリースされたのが信じられない、B級感たっぷりの米サイケ・フォーク・ロック。
ラストは先日入荷した、COMUSファンに是非聴いて欲しいとっておきの一枚をご紹介。なんと我らが日本から!
これは今一番COMUSファンにオススメしたい作品!
まるでCOMUSにバルカン地方や中近東由来のエキゾチズムを纏わせたかのようなサウンドは、神秘的にしてあまりに異形。
民族弦楽器が緻密に絡み合い、ヴァイオリンが狂乱し、呪文詠唱のようなヴォーカル・パフォーマンスが渦巻く戦慄の音世界をぜひ体験してください…!
いかがでしたか?
気になる作品が見つかれば幸いです!
聴かなくなったプログレ&オールド・ロックのCDがございましたら、カケレコを是非ご検討ください。
1枚1枚、専任スタッフが丁寧に査定させていただきます。
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ウェールズ出身のフォーク・グループ。69年にHARVESTよりリリースされた1st。アコースティック・ギターのバッキングとルーズなヴォーカルというスタイルに、管楽器やハーモニカ、ハープシコードが幻想的な彩りを添えるサウンド。一般的な英国フォークものとは異なり、あまり穏やかな雰囲気はなく、どこか緊張感を感じさせるところが特徴的。ちょっと呪術的な雰囲気もあり、そのあたりはCOMUSにも近い印象です。
LINDISFARNEのメンバーらと結成したバンドJACK THE LADのベース/ヴォーカルPhil Murrayや、DANDO SHAFTで活動した古楽器/弦楽器奏者Martin Jenkinsらが参加する英エレクトリック・トラッド・グループ、74年作。アタック感のあるアコギ、テクニカルな音運びのベースやスリリングに吹き鳴らすフルートらが織りなす、疾走感あるアグレッシヴなトラッド・フォークを持ち味とします。そこに乗る、豊かな低音で歌う男性ヴォーカルとかなりハイトーンの女性ヴォーカルによるコンビネーションも絶品。特に女性ヴォーカルは微かにハスキーな声質が神秘性を高めていて素晴らしいです。アコギの強いストロークとややヒステリックに歌う女性Voが緊張を煽るナンバーではCOMUSもチラつく狂気が見え隠れしますが、かと思うと次の曲では賑々しいフィドルが駆ける軽快なトラッドが鳴らされ、緩急自在なスタイルが魅力的です。TREESファンからCOMUSファンまでおすすめのトラッド・フォーク逸品!
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