PP165(PAISLEY PRESS) 【2023年発売CD】
ピアノとシンセを軸に展開する、前衛色も加味した米シンフォ・ジャズ・ロック逸品。技巧的ながら、行き当たりばったりで力技な展開が多いのが面白く、次に何が飛び出すか分からないスリルに満ちたパフォーマンスは、これぞプログレな魅力に溢れています。
米カリフォルニア出身のジャズ・ロック・グループが残した77年録音の81年リリース作。緩急自在のリズム・セクションと、緊張感あるピアノ&多彩に鳴り響くシンセが繰り広げる、やや前衛色も感じさせるシンフォニックなジャズ・ロック。どの楽器も音数多くテクニカルで、パート毎には流麗で端正なアンサンブルが展開されていますが、曲構成的にはどこか行き当たりばったりで力技で持っていく場面が多いように思え、それが他の緻密な構成で聴かせるジャズ・ロック・バンドにはない、何が飛び出すか分からないワクワク感に繋がっており、なかなかに良いんです。演奏で耳を惹くのは、絶えず音色の変化させながら一貫してド派手に鳴らし続けるシンセサイザーで、かなり個性的なスタイルです。さすが広大なるアメリカの土壌、凄いグループが眠ってます。これぞプログレ。
アメリカのジャズ・ロック・バンドが78年に残した唯一作、技巧的にしてどこまでもクールな個性派ジャズ・ロック名盤
2,390円(税込2,629円)
アメリカのマイナー・ジャズ・ロック/フュージョン・バンド、79年の唯一作、耳を釘付けにするような圧倒的なピアノ演奏が聴ける傑作!
2,390円(税込2,629円)
アメリカのギタリストによる80年唯一作、タイトでテクニカル、疾走感抜群のギター・オリエンテッド・ジャズ・ロックが痛快!
2,390円(税込2,629円)
ASCETA/EREBUS LA SUITE DE LAS SOMBRAS
チリの新鋭による23年作2nd、UNIVERS ZERO直系のチェンバー・ロックにタンゴの艶やかさも取り入れた完成度の高い一枚!
2,490円(税込2,739円)
2023年にロック・ファンをワクワクさせてくれた世界のニッチ&ディープな作品たちが集結!お聴き逃がしはないかチェックしてみてください☆
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いよいよ北米進出Paisley Press♪(4 拍手)
らじおすたーの喜劇さん レビューをすべて見る
再発レーベルPaisley Pressもいよいよ北米に照準を合わせたようで実に嬉しい。
ちょっと前にオセアニア物の発掘やってくれた時も嬉しかったけど、なんといっても北米は分母が無限大だからな←微分するとゼロになる(笑)
北米集成でもインフォがあった81年(録音は77年)のProg / JazzRock 唯一作。3つの大曲だけで割とあっさり。これが実に聴きやすい。北米特有のファンク色もないし、分厚い音塊といった暑苦しさも全くない。特に3曲目の軽やかなSteinway Grandの音色にはうっとり。ゲストG.を含めた4人編成だが、中心は鍵盤のSteven Hartmanだろう。全曲彼の手による軽快なシンフォ系といったところ。近年なら(といっても20年ほど前だけど苦笑)Bad Dog U に近いかな?
インストProgファンは聴いて損はないですね。