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表紙で背中を向けているなんて、淋しいじゃないか(0 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
「テイク・ミー・イン・ユア・アームズ」や「ウィズアウト・ユー」を期待してこれを聴くと肩に力が入り過ぎです。トム・ジョンストンの現場存在証明が主目的のソロで、テッド・テンプルマンほか優れたスタッフが支えているものの、時代が時代なので。改めて初期のドゥービーの音は、トム・ジョンストンの田舎丸出し作曲を時代が欲したからだと思い知らされます。ホーンやキーボードを強調した都会アレンジは、ジョンストンに似合いません。
よく知りませんが、ドゥービーのファン層って「ワット・ア・フール・ビリーブズ」の前後で断層のようになっているんじゃないでしょうか。マイケル・マクドナルドの音が好きな人で、スティーリー・ダンについていけない人。わたしは、極端で、スティーリー・ダンは通しで聴けるのに、ドゥービーは初期5枚しか好きじゃないです。じゃ、どっちが好きなんだ、と聞かれれば、ドゥービーに決まっているじゃないか、と答えます。
都会アレンジに欲求不満になっていると、5曲目に初めてトムらしいカッティングが…。エンジンかかるの遅すぎです。7曲目には、これまたジャカジャカとノイジーな電化ギターのリフと跳ねるベースの豪快なロックンロールです。これこれ、これを期待しているんですってば。