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ネットショップなのに、試聴機が!? スタッフがテーマ別にCDをセレクト&レコメンド!
ハンガリー・プログレの特徴を3つ上げるとすれば、東欧ならではの異国情緒に溢れた叙情的なメロディ、ジプシー音楽に根ざした変拍子バリバリのテクニック、ひんやりとしたトーンの透明感あるシンセサイザーによるシンフォニックな味付け、になるでしょう。そんなハンガリー・プログレの特徴が感じられる作品をここにセレクト。大きく、シンフォニックな作品とハード・ロックな作品に分けられますが、どちらも70年代英国プログレからの影響を軸に独自の発展を遂げた、これぞ辺境プログレ!という何ともくすんだ雰囲気を持つサウンドを聴かせてくれます。ユーロ・ロックの秘境地帯と言えるハンガリーのプログレ!どうぞ、ご堪能ください。
84年作の1stより。荘厳なシンセ、格調高いピアノ、たおやかなフルート、スリリングな泣きのギターを中心に、1音1音が有機的に結びついたダイナミックなアンサンブル。叙情性と緊張感が調和した圧倒的な構築美、これぞシンフォニック・ロックの一大傑作。
73年作の代表作となった5thアルバムより。ハードなパートでの重厚なオーケストラ、メロディアスなパートでのクラシカルなストリングスともに特筆もの。楽曲の振幅がグッと増しています。東欧プログレを代表する傑作。
82年作の2ndより。陰鬱な美しさを湛えた叙情性は間違いなく日本人好み!透明感溢れるシンセサイザー、エッジの効いたギターを中心とする洗練されたバンド・アンサンブルに被さる荘厳なオーケストレーション。爽快です!
78年作1st。アコースティック・ギターとピアノによるリリカルなパートを巧みに配したドラマティックな構成美。胸を打つセンチメンタルなヴォーカルと詩情豊かなメロディ。溢れ出すソリーナとストリングスによるクラシカルな叙情美。
77年作の1stより。ジャズのエッセンスを感じさせるエレピからシンフォニックなシンセまで幅の広いキーボード。土台を築くギター&リズム隊は思いのほかゴリゴリとタイト&ハード。この雑食サウンドこそハンガリー・プログレの醍醐味。
元OMEGAのKey奏者、Presser Gaborによるグループ、72年作の2ndより。緩急自在にアグレッシヴに畳みかけるナンバー。変則的なリズムのギター、クラシカルなピアノなどによる、起伏に富んだせわしない展開は聴き応え充分。
94年の3rdより。Keith Emersonが乗り移ったかのような躍動感溢れるアグレッシヴなピアノを中心とするテンション溢れるシンフォ・プログレ。複雑な変拍子を軽々とこなすシャープなドラムなど、他メンバーの力量も半端ではありません。
96年の6thより。室内楽的な管弦楽器や壮大なオーケストラはそのままに、クリムゾンばりの凶暴性や現代的なヘヴィネスを加えた圧倒的なダイナミズムを聴かせます。鋭利な攻撃性とオーケストラの瑞々しさが共存したサウンドは、唯一無二!
00年作の2ndより。表情豊かに全編で引き倒しているキーボードを中心に、瑞々しく躍動する管弦楽器、爽快なコーラス隊が織りなすアンサンブルはスケールが大きくダイナミックなもの。止めどなく溢れ出る叙情的なフレーズの数々には圧倒されます。
07年のデビュー作より。たおやかなアコギをバックにフルートがリリカルに舞い、溢れんばかりにメロトロンが鳴らされる!極めつけは、美声の女性ヴォーカル!ファンタスティックなシンフォニック・ロックとして一級品の傑作。
管弦楽器奏者を含む大所帯グループ、2010年作2ndより。「動」と「静」の対比が鮮やかな『鮮烈』なシンフォニック・ロック!クラシック、民族音楽を中心に、ロックのダイナミズムを加えた、西洋音楽史を総括したような壮大な作品。
08年作より。シンフォニックなキーボードを軸に、優美なリコーダーやフルート、哀愁溢れるヴァイオリンが舞い上がるパートは言葉を失う美しさ。そこにクラシカルなタッチのギターがダイナミズムを注ぎます。ノスタルジックかつ鮮烈!
96年結成のハンガリー産ジャズ/チェンバーロックグループ。11年作。多国籍構成のメンバーが奏でる異国情緒に溢れた叙情的な旋律と、カンタベリー影響下のしなやかなテクニカルさ、そしてチェンバー/レコメン影響下のユーモアが鮮やかに融和した大傑作!