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ネットショップなのに、試聴機が！？ スタッフがテーマ別にCDをセレクト＆レコメンド！
たっぷりとエコーを効かせた音の揺らぎが生む、霧の向こうから聴こえてくるような幻惑感。メランコリックなカタルシスを喚起する、甘やかな中毒性を持った美メロ。《CAPITOL三大メロウ・サイケ》と呼称されるGANDALF、FOOD、COMMON PEOPLEを筆頭に、それらに比肩もしくは凌駕する、USメロウ・サイケ珠玉の傑作群。
見知らぬ生き物を夢中で追いかけて迷いこんだ深い森…辺りは一面の濃い霧…そこで聴こえてくる音楽って…？NY出身バンドによる68年唯一作。ゾンビーズ『オデッセイ＆オラクル』に対するアメリカからの回答とも呼びたい、USメロウサイケの大名盤。
シカゴ出身の4人組。69年唯一作。繊細でジェントリーなヴォーカル、瑞々しく叙情豊かなアコギやアコピをフィーチャした抑制の効いたバンドアンサンブルを、まろみのあるホーン＆ストリングオーケストラで上品かつメロウに包み込んだ傑作。
GANDALF、FOODと並び三大メロウサイケと称されるカリフォルニアの5人組。69年唯一作。ファズとストリングスの不穏を宿した揺らぎが寄せては返す、メロウかつストレンジなソフトロック作。アレンジは後世サンプリング元ネタとして知られるD.AXELROD。
68年に録音されながらお蔵入りとなった幻のLA産サイケフォーク/ロック。微睡んだヴォーカル、儚いメロディ、夢見心地のコーラス、もったりブルージーなファズ。『Fifth Dimension』あたりのBYRDSにも通じるミディアムテンポの美メロ曲揃い。
テキサスのグループ。70年唯一作。霧に包まれたリズム隊、向こう側の世界から鳴らされるようなメロウでルーズなギター、歌心溢れる幻想的な電化オートハープ、ドリーミーなヴォーカル＆メロディ。VELVETS×ITHACAとも形容したいアシッド名盤。
カンサス出身のサイケフォーク4人組。連続するハイハットの高音と、瑞々しいアコギ、パーカションの生音が耳に心地よい、夢心地かつ高尚さすら滲み出る名盤。70年代前半に活動した彼等のこの作品、当時なんと25枚のテストプレスのみで終わったとか。
VELVETSと同じくNYで活動した4人組。68年作。溶けてゆくような温かい肌触りのディレイを全面にまぶした極上のアシッド盤。ラジカルさ、ノイジーさは欠けるものの、VELVETSらしいアート色の濃いガレージサウンド、痙攣的ファズ、高濃度の中毒性。
オレゴン出身の5人組。彼岸へ誘う揺らめくチープオルガン、混沌のファズ、心ここに在らずなフルート、淡々と虚ろに放言するヴォーカルによる、虚無感に支配されたダウナーメロウサイケ。全身の筋肉を緩ませて向き合いたい、虚ろなUSサイケの傑作。
カナダはオンタリオ出身のグループ。69年1st。ガレージ調の粗々しいアンサンブルを軸に、ガルシアを彷彿させるメロウに揺らめくギターが先導する長尺ジャムなども配した稀有なサウンド。バンドはのちにハード〜プログレへと発展。
ROGER & WENDY名義でも知られるNYのカルト的デュオ。77年作。MELLOW CANDLEのような神秘性を感じさせながらも、COLD SUNとは異なる解釈でのたうつ如き鳴らされるオートハープ、エレピに変拍子を加えた、むせ返る様な濃縮サイケフォーク。
カリフォルニアのグループ。69年唯一作。ブルージーなサイケロックを下地に、キメの旋律で感情を揺さぶるギター、心地よいディレイドラム…温かいような、濡れているような、得難い感触のエクスタシーを覚えさせてくれるプライヴェートサイケの好盤。
VAN DYKE PARKS「SONG CYCLE」のサイケ・ロック・オペラ版とでも言うべき、古き良きアメリカへのサイケデリックな旅。アメリカ民謡をフィーチャーしたアレンジやジェントルなヴォーカルが演出する郷愁的雰囲気がたまらなく胸を打ちます。