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ネットショップなのに、試聴機が！？ スタッフがテーマ別にCDをセレクト＆レコメンド！
スペイン王国領内で、独自の自治権を有するバスク自治州。スペインとフランスの国境にあるこのバスク地方には、遥か太古の昔からバスク人達が住んでいました…。
19世紀のスペイン王位継承戦争での敗北により、その自治権を失ったバスク人達は、 その後も民族の誇りを胸にスペイン内乱のさなか、自治政府を樹立します。こちらで取り上げた、まるで朝の爽やかな小鳥のさえずりのように美しいバスク・フォークは、一聴、その柔らかい日溜まりのフォーク・ミュージックを聴かせながらも、彼等の苦難に満ちた歩みと、力強い民族自決の精神を継承したメッセージを裡に熱く秘めているのです…。
一方、フランコ政権下で禁じられていたカタルーニャ語と、その民俗文化復興を主張した、誇り高きカタルーニャの青年たちや、作家・詩人・SSWとして多彩な活動を展開した男性と、バスク地方の民俗音楽復興グループを創設した女性によるフォーキー・デュオ。00年代以降のオルタナティヴ・ロックを通過した感性で聴かせる、新世代のアシッド・フォーク・バンドやSSW等…。アコギを爪弾き、味わい深い陰りのあるサウンドを聴かせる彼等の歌に、スパニッシュ・ギターとはまた趣の異なる、もう一つのスペインを感じてみてはいかがでしょうか。
バスク地方出身のシンフォ・バンドとして著名な彼等。ジャケットのイメージ通りのノスタルジックな雰囲気はそのままに、サックス、ヴァイオリン、シンセの導入により、前作以上にバラエティに富んだ作風の中でもとりわけフォーキーな一曲がこちら。
清冽な川の流れのように美しいコーラス・ワークとアルペジオが印象的な、バスク地方のSSWによる75年作！一般的なユーロ・フォークのような陰りはなく、陽光と新緑に包まれたバスク地方の広い大空を思い起こさせるかのような、おおらかな歌声。
カタルーニャの文化を守ろうとする使命に燃えた青年たちが、自分たちの文化と音楽を胸を張って主張するかのような潔さに満ちた、カタルーニャ・スパニッシュ・フォーク。ジャケットにある鎖を断ち切るかのような力強いデザインも印象的な、素朴作…！
フラメンコとはまた一風違うのどかな陽だまりフォーク。69年に結成され、フランコ政権下で禁じられていたカタルーニャ語とその民俗文化復興を主張した、誇り高き彼等。至極素朴さに満ちたスパニッシュ・チェンバー・フォークの素晴らしき逸品…！
こちらもバスク・フォークの名作。 79年作の2ndから。冬の朝のような張り詰めた空気を感じさせる古楽的な響きには、SHIRLEY COLLINSあたりの雰囲気も感じさせます。これから始まる一日を祝福するようなリコーダー、フィドルの伸びやかな響きも絶品。
美しく儚い小鳥達のさえずりから始まる、リンダ・パーハクスのような神秘感も感じさせる、スペイン出身のサイケ・フォーク・グループ。デヴィッド・アレンによるプロデュースで、ドリーミーなメロディー、美しいコーラス・ワーク、による黄昏のアンサンブル集。
スペインのインクレディブル・ストリングス・バンド、もしくはドクター・ストレンジ・ラヴとも形容出来そうな、虚ろな男女ヴォーカルによる70年作。調子っぱずれなリコーダー＆ハーモニカー、アシッド臭漂うパーカッションに、スパニッシュな哀感が混淆した歌。
バスク地方の民族自決の誇りを感じさせる作品。アコギを爪弾き、味わい深い陰りのあるバスク・フォークを聴かせてくれます。作家・詩人・SSWとして多彩な活動を展開した男性と、バスク地方の民俗音楽復興グループを創設した女性による二人組。
MUSICA DISPERSAのメンバーによるソロ。力強いアコギ・ストロークとディラン風のヴォーカルを基本に、リリカルなピアノ＆オルガン、壮大なオーケストラ・アレンジが彩りを添えます。MUSICA DISPERSAに比べ、アシッド臭を残しつつも、ロック色高し。
スカタルーニャ産、21世紀のアシッド・フォーク・グループ。従来のアシッド・フォーク好きにアプローチする妖艶な歌世界、アコギやウクレレ、フルート、更にはシロフォンといった木琴のような楽器も使用する男女混声７人編成。ウィスパーな美声も◎。
00年代のスペイン登場した、フォーキーかつサイケチックな逸材！キャッチーでありながら、エレピや女性ヴォーカル、効果的なハンド・クラップ、アコギ含め、重層的な音作りも有機的。00年代オルタナティヴ・アメリカーナの面々も感じさせる作品。