プログレッシヴ・ロックの中古CD豊富!プログレ、世界のニッチ&ディープな60s/70sロック専門ネットCDショップ!
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06年デビュー作『HOLDFENYKERT』でシンフォ・ファンの度肝を抜いた、ハンガリー出身/ルーマニアを拠点とする新鋭シンフォ・グループ、18年作3rd。いや今作も素晴らしいですよ〜!シャープなキレを持つリズム・セクションを土台として、メロトロンが幻想のカーテンをなびかせ、フルートが幽玄を奏で、品のある艷やかなシンセが疾走し、そして柔らかなアコースティックギターが心地よく響く、驚くほどに瑞々しく透明度の高いアンサンブル。そこに命を吹き込むのが、土着的な響きを持つハンガリー語を息を呑むほど神秘的に聴かせる女性ヴォーカル。それらがしなやかに組み合わされて形作られていくどこまでも繊細な音世界は、過去作よりもさらに美しく洗練されている印象です。ここぞという場面でヴァイオリン奏法を駆使して優美に泣くギターのプレイも胸を打ちます。パーカッションを交えエキゾチックに彩る民族エッセンスもシンフォニックなサウンドに自然に溶け込んでいて素晴らしい。終始、この世とは思えない淡く浮遊感ある幻想世界が眼前に広がる名品。文句なしにおすすめ!
カケレコ国内盤(帯・解説付仕様)、ペーパーケース仕様、黒い盤面の特殊CD-R、定価2990+税
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ペーパーケース仕様、盤面が黒い特殊CD-Rです
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ポーランドを代表するシンフォ・グループ。96年作の1st。ほの暗い叙情性を帯びたロマンティシズム溢れるキーボード、丁寧にメロディを紡ぐギター、優美なフルート、憂いある美しいメロディ、透明感溢れる女性ヴォーカル。東欧シンフォを代表する大傑作。
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
80年、英国はノッティンガムシャー生まれで、1歳の頃に病気により視力を失った盲目のマルチ・ミュージシャン&コンポーザー、Peter Jonesによるプロジェクト。4歳の時にピアノをはじめて以来、8歳の時にBBCのジュニア作曲コンテストで優勝するなど、作曲を本格的に学び、ポップ・デュオとしての活動を経て、子どもの頃から好きだったジェネシスやクイーンをはじめ、BIG BIG TRAINやFROSTなどプログレ新鋭にも強く影響を受け、プログレッシヴ・ロックを指向して生まれたプロジェクトがTIGER MOTH TALESです。2014年末にリリースされたデビュー作から半年ほどで早くも届けられた2015年作の2nd。ブライアン・メイが乗り移ったようなエモーショナルなリードから、カイパなど北欧プログレにも通ずるリリシズム溢れるリードまで、歌心に溢れたエレキ・ギターを中心に、キーボードがコロコロと愛らしいフレーズから勇壮なフレーズまで幻想的に彩り、さらに管弦楽器が透明感溢れるトーンで瑞々しく鳴り、全体としてファンタジー小説に心躍るような音世界が次々と紡がれていきます。ピーター・ガブリエルを彷彿させるヴォーカル、叙情極まる美メロもまた感動的。初期ジェネシス、キャメル、クイーン、アラン・パーソンズ・プロジェクト、カイパなどのDNAを継ぐ、ファンタスティック・ロックの正統派。アンサンブルも歌もどこまでも美しく、童心に返ったように無垢な気持ちが溢れてきます。何という才能。これはプログレ・ファン必聴、というかメロディを愛する全音楽ファン必聴と言える大傑作!
ペーパーケース仕様
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
カビあり
「COMING OF AGE」などCAMELのDVD制作に関わったKey奏者David Minasianによるソロ。2010年作。注目は、Andy Latimerの参加。叙情性豊かなキーボード、ゆったりとたゆたうような美しいメロディ、そこに溢れ出すAndy Latimerによる泣きのギター。全編に詩情が溢れる見事なリリカル・シンフォ。それにしても素晴らしいメロディ・センス!CAMELファン必聴!
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
2020年リイシュー、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック1曲
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
イタリアのグループ、92年作。爽やかなトーンの中にヴィンテージな温かみが溢れたキーボードが美しくそして夢見心地に柔らかく広がる。そこにSteve Hackettからの影響が感じられる繊細なタッチのギターがリリカルなメロディを奏でる。そして、LOCANDA DELLE FATEあたりを彷彿とさせる手数が多くシャープかつ歌心に溢れたリズム隊が引き締める。クラシックの確かな素養をベースに、コテコテにはならず、どこまでもクールにそしてファンタスティックに音を紡いでいます。ずっと浸っていたいと思わせる最高に気持ちの良いサウンド!CAMEL、GENESIS、LOCANDA DELLE FATEが好みであれば気に入るでしょう。良いグループです。
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
軽微なカビあり、その他は状態良好です
1980年に英国はノッティンガムシャーに生まれ、1歳の頃に病気により視力を失った盲目のマルチ・ミュージシャン&コンポーザーPeter Jonesによるプロジェクト、待望の3rdアルバムとなる17年作!16年よりCAMELのメンバーとしてツアーにも参加する彼。前2作で聴かせたコンポーザー&プレイヤーとしてのレベルの高さはもはや揺るぎないものでしたが、いやはや今作も凄い完成度です。まるで80年代以降のシリアスなテーマ性を持ったキャメルを、ゴージャスなサウンドプロダクションで再現したかのような、モダンかつロマンティックで雄大なシンフォニック・ロックが眼前に広がるこの感じ…何というイマジネーション。BIG BIG TRAINあたりに通じるモダンでスタイリッシュな音像も活きていて、往年のプログレと現代のバンドらしいモダンなセンスがこれほど不可分に結びついたサウンドはそうそうないでしょう。これでもかとファンタジックなフレーズを紡ぎ出すキーボード、アンディ・ラティマーばりにドラマチックに泣くギター、芳醇に響くクラリネット&リコーダー、そして端正に歌い上げる美声のヴォーカル。彼一人で各楽器をこれだけ自在に操る才能にはただただ脱帽。各パートが次々と展開していく、映画を観ているような情報量の多い音像は前作からの持ち味ですが、それを複雑に感じさせない淀みなく流れるような緻密な構築性にも舌を巻きます。改めてとんでもない才能を見せつけられる思いのシンフォ傑作です。
ウクライナ出身、英国を拠点に活動する1981年生まれのキーボーディストAntony Kaluginによるソロ・プロジェクト。2017年作9thアルバム。冒頭から透明感溢れるシンセが美しく折り重なり桃源郷的サウンドを描き出していく展開に早くも耳を奪われます。ロイネ・ストルトと比べても遜色ない繊細かつ熱くフレーズを紡ぐギターも素晴らしすぎる。演奏の密度と熱量、スケールの大きさは間違いなくTHE FLOWER KINGSに匹敵します。エレクトロニクスも用いられていますが、バンド・アンサンブルの中に有機的に溶け込ませるセンスが抜群で、往年のプログレを意識しながらもスタイリッシュに聴かせるモダン・シンフォニックな音像を構築。また随所で聴ける東欧出身の彼らしい欧州トラッド的な荘厳な民族色を添えるプレイも感動的に響きます。ギターがエモーショナルなプレイで演奏を盛り上げ、キーボードが疾走感あるプレイで曲進行を牽引する、ユニークなスタイルも揺るぎない個性を生んでいて見事。前作までもリリースされるたびに完成度を上げてきましたが、9作目にしてかつてないステージへと進んだ感のある、シンフォファン必聴作に仕上がっています!
デジパック仕様、ボーナス・トラック2曲
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
軽微なスレあり
デジパック仕様、ボーナス・トラック2曲
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
若干スレ・若干圧痕あり
ウクライナ北東部の工業都市ハルキウ出身で、1981年生まれのAntony Kaluginによるプロジェクトで、HOGGWASHやSUNCHILDやGNOMONなど数多くのサイド・プロジェクトをこなす多作家のKaluginが、学生時代の97年から続ける彼の中核となるソロ・プロジェクト。2014年リリースの6枚目で、2部構成のコンセプト作。キース・エマーソンを彷彿させるファンファーレのように高らかに鳴るリードから幻想的にたなびくバッキングまで奔放にイマジネーションを紡ぐムーグ・シンセ、そして、エッジの立ったヘヴィなトーンで流麗なフレーズを伸びやかに奏でるギター。ピンク・フロイド、キャメル、フォーカス、フラワー・キングスをフェイヴァリットに挙げるとおり、映像喚起的なキーボードを中心に、ギターが力づよいダイナミズムを生む壮大なシンフォニック・ロックが特徴です。フルートやエレピやアコギがそっと叙情を奏でるファンタスティックなパート、近現代クラシック直系の瑞々しく艶やかなパート、ワールド・ミュージック的なエッセンスやニューエイジ的フレイヴァーがにじむ雄大なパートなども織り交ぜながら、鮮やかにサウンドが描かれていきます。これは素晴らしい作品です。名作!
現在のポーランド・シンフォ・シーンの中核を担う人気グループ、スタジオ・アルバム15作目となる2022年作。本作より新ヴォーカルにキーボーディストRyszard KramarskiのバンドTRKPROJECTのDawid Lewandowskiが加入。80年代以降のキャメルを想起させる、どこか物悲しくもエモーションいっぱいに広がる雄大かつ重厚なインスト・パートと、従来のピンク・フロイドからの影響をモダンに昇華させたスタイリッシュでメロディアスなヴォーカル・パートがこれでもかとドラマチックに対比されるスタイルは、これぞMILLENIUM節としてさらに極まっています。タイトに刻む安定感抜群のリズム・セクションを土台に、まさにラティマーばりに泣きまくる哀愁ほとばしるギターと、シンセを軸にフロイド譲りの深遠な音空間を作り上げるキーボードによる、激情とメランコリーを揺れ動くアンサンブルはかつてない素晴らしさ。そんな演奏に渾身の歌を乗せる新ヴォーカルも特筆で、ハートフルな温かみも滲む、歴代でも屈指の情緒に富んだ歌唱がMILLENIUMサウンドの説得力をグッと引き上げます。どこを切り取ってもグッと来てしまうドラマ性に満ち満ちた、15作目にしてキャリア屈指の会心作!
メキシコ出身、99年のデビュー作。GENESIS、CAMEL、EL&Pを彷彿とさせる70sプログレ色と本格感漂うクラシック色が見事に融合して信じられないほど豊かな色彩を放つシンフォニック・ロックの傑作。端正なタッチのアコースティック・ギター、流麗なピアノ、リリカルなリコーダーなどから発せられる溢れんばかりの「気品」は、初期PFMにも匹敵します。丁寧に紡がれる精緻なアンサンブルが堪能できる小曲中心の前半、ハードさを増した「動」の部分をよりフィーチャーして、「静」と「動」の対比鮮やかなダイナミックな展開で圧倒する大曲中心の後半ともに半端でない才能を感じます。シンフォ・ファン必聴の傑作。
廃盤、2枚組、シリアル・ナンバー入り
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
1枚は無傷〜傷少なめ、1枚は傷あり
1980年に英国はノッティンガムシャーに生まれ、1歳の頃に病気により視力を失った盲目のマルチ・ミュージシャン&コンポーザーで、現在はキャメルのキーボーディストとしても活躍するPeter Jonesによるプロジェクト。15年リリースの2ndアルバム『STORY TELLERS: PART ONE』の続編となる18年作4thがついにリリース。オルガンとアコースティックギター、彼の伸びやかな美声をメインに紡がれる比較的落ち着いた爽やかな演奏でスタートし、やや作風変わったかな?と思いきや、シームレスに突入していく2曲目から来た来た来ました...!音の粒子を繊細に散りばめたサウンドメイクの中、彼方から幻想的なギターとシンセが立ち上がってくるこの感じ。やはり並ではない才能を感じさせます。トニー・バンクスかと思うファンタジックで華やかなシンセ&オルガンとピーガブ風のユーモラスなシアトリカル・ヴォーカルが素晴らしすぎる『FOXTROT』に入っていてもおかしくない完成度の3曲目で、もうワクワクしっぱなし!そうかと思うと、アンディ・ラティマーばりの堂々たる泣きっぷりの哀愁ギターが大炸裂するナンバーも聴かせ、さすがキャメルの一員たる存在感も発揮しています。これを全て自身で作曲&演奏していることに、改めて驚きを禁じえません。さらに特筆は、TMT以前に彼が在籍した2 TO GOでデュオを組んでいた美声女性ヴォーカリストEmma Paineのゲスト参加。2曲で、2 TO GO時代を彷彿させる美しいデュエットも聴くことができ大変感動的です。ギターがこれでもかと叙情的に歌うシンフォニックで劇的なエンディングも見事だし、今回もTMTでしか味わえないファンタスティック&マジカルな音世界が堪能できる傑作に仕上がっています。初期ジェネシスやキャメルのファンには問答無用でおすすめ!
ウクライナ出身の鬼才コンポーザー/key奏者Antony Kalugin率いる人気シンフォ・グループ、14作目となる23年作がリリース!別働プロジェクトSUNCHILDやソロとしても並行して活動するKaluginですが、そんな中で制作された本作も、分かってはいましたが現行シンフォニック・ロック・シーンの最高峰に位置する素晴らしい出来栄え。ここ最近はCAMELとTHE FLOWER KINGSを融合させたようなスケール大きくメロディアスな作風を追求していましたが、本作ではかつてなくテクニックを駆使したスリリングなバンド・アンサンブルが随所で聴けるのが印象的で、旧来のデリケートなCAMEL的ファンタジーとの間に絶妙な緩急を生み出しています。そのスタイルはさながら「CAMEL+YES」と言うべきもの。温かい響きのアコギが彩るAnthony Phillips彷彿の序曲を経て、どこかYES「Awaken」を思わせる浮遊感と緊張感が拮抗する2-3曲目の組曲へ。天上へ誘なうかのように高らかに鳴るシンセととめどなく美旋律を紡ぐギターのコンビに感動していると、急転直下、リズム隊が疾走し始め、ギターはヘヴィさを増し、シンセは荘厳に鳴り響く、KARFAGEN史上最もスリリングなサウンドに突入!この落差にはきっと旧来のKARFAGENファンも驚かされることでしょう。合間に挟まるA.Phillips的なアコギメインの小曲も、途方もないスケールを誇る大曲との間に良い流れを作り出しています。これまでの作品ではさほど感じられなかったYES的な疾走感・飛翔感が加わり、これまで以上にメリハリの効いたシンフォニック・サウンドを完成させた一枚となっています!
デジパック仕様、2枚組、Disc2には19年作「BIRDS OF PASSAGE」の新アレンジ・インストVer.を収録、ボーナス・トラック3曲
レーベル管理上、デジパックに小さい角つぶれがある場合がございます。ご了承ください。
デジパック仕様、2枚組、定価3500+税
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯有
05年の結成以来、関東を中心に活動する日本の5人組プログレ・バンド、22年4thアルバム。ドラムス/パーカッション、ベース/フレットレス・ベース、ギター、ピアノ/シンセ、フルート/ピッコロという編成で、ギタリスト米田克己は米老舗アヴァン・プログレ・バンドFRENCH TVのメンバーとしても活躍中。CAMELや、それを受け継ぐスペインのGOTIC、オーストラリアのSEBASTIAN HARDIEらが持つ、リリカルな軽やかさと溢れんばかりの叙情美を受け継いだ絶品インスト・プログレを楽しませてくれます。ズシっと重めに刻むタイトなリズム・セクションが持つ緊張感と、ひたすら美麗な旋律を紡ぐフルート、フルートに気品高い佇まいで寄り添うピアノ、A.Latimer+S.Hackettと言える優美さの中にエキセントリックなセンスを隠し持ったギターらのファンタジック&エレガントなプレイが一体となり、どこまでも流麗でありながら同時にアグレッシヴな強度の高さも感じさせる演奏がただただ素晴らしいです。上記したグループのファンのみならず、すべての美旋律プログレ・ファンに聴いて欲しいジャパニーズ・プログレの新たな傑作!
ブラジル出身で、名シンフォ・バンドBACAMARTEのフルート奏者が在籍するバンドVITRALでも活躍するギタリストが放った18年ソロデビュー作。ズバリVITRALの17年作が気に入った方には是非おすすめ!S.ハケットやS.ロザリーに通じるデリケートで気品あるトーンで極上のメロディを次々と紡ぎ出すギター、どこかアンデスっぽい要素も漂う涼やかな風を運ぶフルート、温かくも太く存在感ある音色で70年代テイストをもたらすオルガンやシンセ。手本とする70-80sキャメルに、南米らしい柔らかなエキゾチズムを纏わせたようなシンフォニック・ロックが個性的です。エレピやオルガンが洒脱に舞うジャズ・ロック・テイストのナンバーも出色で、ギターとフルートがソロを取り合いながらスリリングに疾走するアンサンブルはかなりのカッコよさ。それにしてもこのギター、なんという叙情フレーズの宝庫なのでしょう。これまでにVITRALの17年作以外で目立った活動がないのが信じられないほどの実力派です。キャメル・ファン、初期ハケット・ファン必聴作。
06年にデビューしたフィンランドのシンフォ・グループによる24年作3rdアルバム。CAMEL彷彿の叙情的なサウンドを、透明度の高さと温かみが調和した北欧バンドならではの音使いで綴る絶品シンフォニック・ロック。北欧トラッド的な神秘性を宿した旋律を奏でるフルートとメランコリックなアコギが織りなす1曲目はCAMEL『Moonmadness』的世界観ですが、フィンランド語の少し「いなたい」響きが哀愁を醸し出していてとても良い感じ。白眉は19分に及ぶ2曲目で、繊細な1曲目から一転してオルガンがアグレッシヴに噴き出す迫力あるオープニングに惹きこまれます。タイトなリズムを土台にエッジの効いたギターとシンセが疾走するインスト・パートと、美しいエレピも活躍するロマンティックなヴォーカル・パートで描き出す、イマジネーションが溢れんばかりのサウンドに19分間があっという間に過ぎていきます。ここぞで登場するメロトロンの使いどころも見事。この硬軟自在なアンサンブルと徹底してメロディアスな旋律の素晴らしさは、ドイツのANYONE'S DAUGHTERがお好きであれば絶対気に入ると思いますよ。叙情派シンフォニック・ロック好きなら、ずばり必聴レベルの逸品です!
オランダのシンフォ・グループ。09年作。ずばり、70年代プログレ・ファン、特にCAMELのファンは間違いなく気に入る逸品に仕上がっています。ビンテージ色いっぱいの優美なキーボード、アンディ・ラティマーを彷彿とさせる泣きの叙情溢れるギター、リリカルなフルート。詩情豊かなメロディアスなフレーズがさざ波のように次々と押しては返し、ファンタスティックなアンサンブルを描いていきます。情景描写に優れたアンサンブルは、CAMELの「Snow Goose」「Moonmadness」が好きなら心揺さぶられるでしょう。素直な歌声の女性ヴォーカルも魅力的。
76年に結成され84年にデビューしたスウェーデンを代表するプログレ・グループ。89年作の5thアルバム。郵便局員の傍ら、33年をかけて夜な夜な石を積み上げて理想の宮殿を作り上げたフランス人フェルディナン・シュヴァルの生涯をテーマにしたコンセプト・アルバム。『Sea Reflections』でのフュージョン・タッチは無くなり、金管楽器のような艶やかで瑞々しいトーンのキーボード、朗らかなフルート、ティンパニを彷彿させるクラシックなタッチのドラム、精緻なタッチのメロディアスなギターが織りなす色彩豊かでイマジネーションに溢れたサウンドが印象的です。デビュー以来、様々な音楽性を取り込みながら、一貫してコンセプトを音像化することにこだわってきたバンドの表現力は、もはやバンドというより交響楽団と言った方がしっくりくるほど。キャメル『スノーグース』の世界を彼らならではの折衷センスでさらなるイマジネーションで展開した北欧プログレ屈指の傑作。これは唯一無比の一枚です。
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
小さいカビあり
KARFAGEN〜SUNCHILD〜HOGGWASHなど数々のプロジェクトを率いて優れた作品を続々とリリースしている、90年代以降のウクライナを代表するミュージシャンAntony Kaluginの中心に位置づけられるプロジェクト。2013年作5th。多数の管弦楽器奏者や民族楽器奏者を迎え、「エスニック・シンフォニック・ロック」と言える壮大なサウンドが印象的。オープニングから、ロシア式アコーディオン「バヤン」による物悲しい旋律が溢れるパートと、シンフォニックなキーボードとエッジの立ったギターが重厚に鳴るパートとが見事に対比させられていて、バヤン、フルート、サックスが躍動感いっぱいに次々とソロを取る展開に痺れます。ヴィンテージなシンフォニック・ロックのエッセンスと民族フレイヴァーとの二軸が生むダイナミズムはデビューから変わらぬこのバンドの真骨頂ですが、そのスケールは一段と増している印象。民族楽器が生み出す旋律はエスニック&フォーキーそのものなのに、野暮ったさはまるでなく、洗練されたシンフォニック・ロックとして見事にアレンジされています。恐るべしAntony Kaluginのセンス。KARFAGENにしか生み出せないオリジナリティという点で過去最高で、ウクライナ産シンフォニック・ロックここに極まれり!「バヤン」は全編でフィーチャーされていて、キーボード・プログレならぬバヤン・プログレとしてもプログレ史上に残る傑作と言えるでしょう。
ウクライナ北東部の工業都市ハルキウ出身で、1981年生まれのAntony Kaluginによるプロジェクトで、HOGGWASHやSUNCHILDやGNOMONなど数多くのサイド・プロジェクトをこなす多作家のKaluginが、学生時代の97年から続ける彼の中核となるソロ・プロジェクト。2015年作7thアルバム。ヘヴィさを増した前作とは対照的に、静謐とも言えるサウンドが印象的で、オープニングを飾る28分を超えるタイトル・トラックを聞きながら浮かんだキーワードが「アブストラクトな幻想美」。様々な楽器の色彩豊かな音色が組み合わさりながら、映像喚起的で、幻想性溢れるサウンドを描いていく感じは、フラワー・キングスも彷彿させます。上下動するミニマルなフレーズなどアブストラクトなシンセを背景に、透明感あるエレピ、幻想的なハモンド、柔らかに伸びるムーグ、優美なメロトロンなどが温かな音色を添えて描き出されるキーボード・アンサンブル。そこに、まるでロイネ・ストルトばりに伸びやかに奏でられるエレキ・ギター、そしてバヤンやフルートによるエスニックなフレーズが合わさったサウンドは、ウクライナ生まれのKARFAGENならではの美麗さ、素朴さ、温かみに満ちています。ドラムというより打楽器と言った方が良いニュアンスのリズムにバヤンがゆったりと奏でられる民族音楽的なパート、メロトロンとバヤンとがツイン・リードを聴かせるハートフルなパート、ナイロン・ギター、リコーダー、オーボエによる神秘的なパートなどを織り交ぜるアレンジもまた見事。3曲目でのKaluginのメランコリックなヴォーカルと女性ヴォーカルとのコンビネーションもまた印象的です。デビュー以来のKaluginの音を有機的につなげるセンスがこれでもかと発揮された傑作。
00年代プログレを代表するバンドの一つと言えるスウェーデンの人気グループによる、待望の「HIMLABACKEN」第2部となる23年作!高らかに響くシンセサイザーにキラキラしたピアノが寄り添うワクワクするような冒頭、そこにリズム隊とギターがバーンッと入ってくると一気に視界が開けます。ギターの流麗なフレーズを合図に、お待ちかねの力強くも優しさに溢れたコーラスが飛び出してきて、10年待ち続けた身としては早くも感動。まばゆいばかりのオープニングに、ファンであれば「MOON SAFARIが帰って来た...!」と呟いてしまう事でしょう。ハードなギターとドラマティックに歌い上げるヴォーカルになんとJOURNEYがよぎるキャッチーな2曲目、かと思うと『LOVER'S END』に入っていそうなめくるめくポップ・チューンの3曲目も実に素晴らしい。必殺のコーラスワークが劇的に盛り上げる胸を打つバラードの4曲目も最高です。そして21分の大作がまた聴きモノ。ストリングスが荘厳に迫りくるQUEENばりの導入部に始まり、ハートフルでメロディアスなMOON SAFARI節のヴォーカル・パートを経ると、シンセとギターがアグレッシヴに疾走しシアトリカルなヴォーカル&コーラスが登場する『II』『オペラ座』QUEEN彷彿の展開が再び幕を開けます。終盤には彼ららしい美麗なコーラスを生かしたファンタスティックな演奏へと回帰し、北欧の雄大な自然を映し出すようなイマジネーション溢れるサウンドでエンディングを迎える、この一大シンフォ絵巻には間違いなく圧倒されてしまうはず。抜けるようにファンタジックで爽快な演奏と、マジカルなコーラスワーク、そして珠玉のメロディ。そんな変わらぬMOON SAFARI印のサウンドを核としつつも、エッジの効いたメロディアス・ハード的表現や初期QUEENばりの荘厳さなど新たな要素も織り込んで、前進する彼らの姿を浮き彫りする傑作に仕上がっています。文句なしのカケレコメンド!
ウクライナ出身、英国を拠点に活動するコンポーザー/key奏者Antony Kalugin率いる人気シンフォ・グループ、2024年作15thアルバム。前作で見せたYES的なエッセンスをより消化し、CAMELのメロディアスな優美さ、THE FLOWER KINGSのハードさやスケールの大きさ、YESの疾走感・飛翔感を絶妙に配合して、見事にKARFAGENの音へと再構築しています。ダイナミックかつ安定感抜群のプレイでアンサンブルを支えるリズム・セクション、アンディ・ラティマーとロイネ・ストルトを宿すあまりにメロディアスで雄弁なギター、まさに七色に輝くという表現が相応しい色彩溢れるシンセサイザー。そこにジャジーなテイストで演奏を引き締めるサックスも加わって、これ以上はないというほどに完成されたメロディアス・シンフォニック・ロックを紡いでいきます。ニューエイジを原点とするA.KaluginらしいSEを散りばめた神秘的な音空間作り、Anthony Phillips彷彿の格調高いアコースティック・パートなども生かされていて、デビューからの18年間を集大成したサウンドと言っていいかも知れません。シンフォ・ファンの方には、この圧倒的なまでにメロディアスで幻想的でスケール大きな音世界を是非味わってほしいところです。傑作!
KARFAGENでお馴染みのウクライナ出身Key奏者&コンポーザーAntony Kaluginによるプロジェクトの18年作8th。タイトルから分かる通り彼のメイン・プレジェクトであるKARFAGENの17年作『MESSAGES FROM AFAR: FIRST CONTACT』とリンクする内容となっています。プログレッシヴ・ロック然としたダイナミックな迫力を持つKARFAGENのサウンドに比べると、より歌ものとしてのメロディアスな部分に焦点を当てた、流麗でファンタジックな作風が特徴。THE FLOWER KINGSからの影響を感じるゆったりとスケール大きく歌われるヴォーカルを主役に、輝く音色のピアノ、悠久を紡ぐように雄大なシンセサイザーらがドラマチックに交差し、甘く優しげなトーンのギターがアンサンブルの叙情面を担います。メインとなるのは繊細なコーラスを伴ったジェントルに歌う男性ヴォーカルですが、20分の大曲ではエモーショナルな女性ヴォーカルが加わりこれでもかと劇的なアンサンブルと共に駆け上がっていく展開に感動がこみ上げてきます。これぞ「メロディアス・プログレ」と言いたくなる、美旋律がとめどなく溢れ出してくる一枚です!
英国はヨークシャー在住のマルチ・インストゥルメンタル奏者Andrew Marshallによるプロジェクト。05年のデビュー作。全編インストで、ジェネシス、キャメル、イエス、バークレイ・ジェームス・ハーヴェストあたりのDNAを受け継いだ、テーマのメロディやバックのアンサンブルのすべてから英国らしい柔らかな叙情が溢れる70年代憧憬サウンドが印象的です。艶やかで格調高いトーンのピアノ、金管楽器のような壮麗さとともにメランコリーもあわせもった荘厳なトーンで鳴り響くムーグ・シンセ、淡い幻想美を醸すメロトロン。ヴィンテージなキーボードから繰り出される美しい旋律は往年のプログレ・ファンは歓喜すること間違いなしでしょう。優しく奥行きを広げるバッキングからハケット直系の気品たっぷりに鳴るアルペジオまでいかにも英国的な響きのアコギ、繊細に紡がれるエレキのリード、神秘的なフルートも絶品。これは名作です。
70sフレンチ・シンフォの代表格PULSARのキーボーディストJacques RomanとギタリストGilbert Gandilによって結成されたバンドの22年3rdアルバム。PULSARやラティマー主導による80年代後半以降のCAMELに通じる叙情的ながらもシリアスな手触りを持つサウンドに、実にフレンチ・プログレらしいアーティスティックで夢想的なタッチを加えた、イマジネーション溢れるシンフォニック・ロックに心奪われること必至。「幽玄」というワードがぴったり来る霧の奥から響くように儚げなキーボード、そしてラティマーやS.ロザリーばりにエモーショナルな音運びのエレキ&物悲しいタッチのアコギを折り重ね幻想的に聴かせるギター。そこに温かく味わいある男性ヴォーカルと美声の女性ヴォーカルが繊細に歌を乗せていきます。シンセがメランコリックにたなびくヒンヤリとしたトーンのナンバーは往年のPINK FLOYDも彷彿。CAMELファン、PINK FLOYDファン、そしてPULSAR『Halloween』がお気に入りという方には是非体験して欲しい音世界です。
ブラジルのグループ、99年作1st。広がりある清涼感溢れるキーボード・アンサンブルと伸びやかでテンション溢れるギター・ソロを中心とするCAMELタイプのシンフォニック・ロック。メロディアスなエッセンスだけでなく、ロック的ダイナミズムもこのグループの持ち味で、特に手数多くスリリングなリズムを正確無比に刻むドラムが素晴らしい。BACAMARTEのヴァイオリン奏者GLAUCO FERNANDESがゲスト参加。
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
軽微なスレあり、側面部に若干色褪せあり
16年デビュー、マルチ・プレイヤーGeorge Pinillaを中心にフランスで活動するシンフォ・プロジェクトによる24年作3rdアルバム。25分&26分の大曲2つという構成からして期待が高まりますが、サウンドも往年のGENESISやCAMELやIQらを受け継ぎつつ、欧州的ロマンティシズムも並々と湛えた素晴らしいもの。これでもかとファンタスティックに躍動するシンセ・リード、演奏を重厚に盛り上げるストリングス・シンセ、陽だまりのような温かみを添えるメロトロンなどが印象的なキーボード群、そして哀愁ほとばしるエレキギターと、瑞々しくも味わい深くも自在な表現力で紡ぐアコースティック・ギター。優しく実直に歌い上げるヴォーカルも良いです。1曲目はそんなスタイルで駆け抜けたかと思うと、2曲目ではアコギを主体とするトラッド的要素が現れ、初期Mike Oldfieldに通じる色合いが強まります。序盤の情熱的にかき鳴らすアコギとエモーショナルなエレキのコンビネーションが特に見事で聴きもの。フランス系スペイン人であるGeorge Pinillaのスペイン語ヴォーカルをフィーチャーしているのも特徴で、時に熱気を帯びて鳴らすアコギと相まって、スパニッシュ・ロック的魅力も感じられます。往年の英プログレへの憧憬を軸にして、フランスらしい劇的さやスパニッシュな熱量も盛り込んで聴かせるかなりの力作です。
05年の結成以来、関東を中心に活動を続けている日本のプログレ・バンド。2016年作の3rdで、仏MUSEAからの世界リリース盤。聴いていて頭に浮かんだキーワードが「日本のソラリス」。全編で瑞々しく躍動するフルート、ハケットやラティマーなどへの敬意とともにフュージョン・タッチの洗練も感じさせるエレキ・ギター、そして、透明度の高いシャープな音空間を演出するピアノやキーボード。しっかりしたテーマのパートを軸にしつつ、拍子の異なる「静」と「動」の多彩なパートをめくるめく繰り出していくダイナミックな展開もまた聴きどころです。オール・インストのため、何も情報なく聴けば、日本のバンドとは思わず、ヨーロッパのバンドと思うでしょう。「鮮烈」でありながら「静謐」。これは70年代のユーロ・ロックのファンは必聴といえる名作です。
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
オーストラリアの歴史的名グループ、セバスチャン・ハーディーが、実に36年振りに新作を発表!それも、オリジナル・メンバーによる再編。76年にリリースした「ウィンドチェイス」を引き継ぐメローなギターとそれに絡むキーボードが美しいハーモニーを奏でるファン垂涎の作品。(国内盤帯より)
廃盤、紙ジャケット仕様、SHM-CD、定価2857+税
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯有
折れあり
イギリスのインスト・シンフォ・グループ、08年作の2nd。メロトロンの洪水をバックにリリカルなエレキ&アコギやシンセやフルートが優美に舞うファンタスティックな英シンフォ。アルバムのどこを切り取ってもメロディが止めどなく溢れてきます。圧倒的な叙情性!ヘヴィさは無く、1音1音丁寧に編み上げられた手工芸品のような逸品。CAMELやGENESISタイプのシンフォニック・ロックのファンは必聴です!
人気グループSAMURAI OF PROGの中核メンバーとして活動するフィンランド出身ドラマー、2ndソロとなる21年作。09年からの21年にかけ録音された楽曲で構成された作品で、相棒と言えるSOPのMarco BernardやKAYAKのレジェンドTon Scherpenzeelほか、SOP作品でもお馴染みのゲスト・ミュージシャン達がサポートしています。前作とスタイルを同じくする、CAMEL影響下の気品高いファンタジックなシンフォとジャズ/フュージョン・タッチの緻密でテクニカルなインストを組み合わせた、硬軟自在のしなやかな音世界で魅了します。武骨でタイトなリズム・セクションに乗って、シンセとギターがジャジーでスリリングなフレーズを応酬させるクールなインスト・ジャズ・ロックに痺れていると、次のシーンではアコギの寂しげな爪弾きをバックにフルートが切なく歌う「Snow Goose」さながらのセンチメンタルさで胸に迫ってきます。何というイマジネーション。安定感と躍動感を併せ持つ職人肌のドラミングの素晴らしさもさることながら、ドラマーでありながらCAMEL的幻想美を宿す過半数の楽曲を自身で手掛けるソングライターとしての才覚も見事です。前作が気に入った方は勿論、CAMELファンにも聴いて欲しい愛すべき名品!
紙ジャケット仕様
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
軽微な圧痕あり
1980年英ノッティンガムシャー出身、生まれて間もなく病気で視力を失ったマルチ・ミュージシャン&コンポーザーで、現在はあのキャメルの鍵盤奏者としても活躍するPeter Jonesによるソロ・プロジェクト。タイトルのとおり「春」をコンセプトにした22年作!前作は弦楽クインテットとの共演によるバラード系アルバムでしたが、今作は元来のTMTらしさが抜群に発揮された、GENESIS&CAMELを受け継ぐどこまでも瑞々しくファンタジックなメロディアス・シンフォニック・ロックを展開します。シンセが柔らかに美旋律を描き、アコースティック・ギターが煌めき、フルートやサックスが色彩を加えるGENESIS譲りの英国的気品たっぷりのサウンドを土台に、エレキギターのプレイに象徴されるCAMELのメロウな叙情表現を合わせたような珠玉の音世界は、相変わらず感動的なまでにファンタスティック。そして何と言っても、MOON SAFARIばりに清涼感いっぱいでフックに富んだメロディを歌い上げる、Peter Gabrielを彷彿させつつどこまでもクリアな美声ヴォーカルがいつもながら絶品です。1曲目「Spring Fever」はそんなTMTの音楽性を凝縮したナンバーで、緑が豊かに芽吹いていくようなテーマ通りのイメージを喚起させる名曲。『Trick Of The Tail』に入ってそうな「Mad March Hare」やビリー・ジョエルばりのピアノ弾き語り「The Goddess And The Green Man」なんかも素晴らしい。そして15分に及ぶ最終曲ではバンドメイトである御大Andy Latimerが参加、天上に響くような極上ソロを提供していて聴きものです。改めて、GENESIS&CAMELファンにとっては奇跡のような逸材であることを見せつける傑作!
英国を拠点にKARFAGENやSUNCHILDなどのグループを率いて活動するウクライナ出身の才人キーボーディスト/コンポーザー。ドラム・プログラミングも含めすべて彼自身のみで演奏した20年ソロ作。20分の大作2曲という構成で、つややかなシンセサイザー・サウンドを主体とする色彩感あふれるシンフォニック・ロックを描き出します。シンセが幾重にも折り重なってスケール大きく盛り上がり、そこに甘くメロディアスな歌心あるギターが絡むファンタジー度100%のシンフォニック・サウンドは、彼が率いるSUNCHILDやKARFAGENを彷彿させるもの。印象的なのが、そうした雄大なシンフォニック・パートの合間に現れるニューエイジ的なパート。美しく少し無機的でもあるニューエイジ調のシンセを温かみあるシンフォ・パートとごく自然に調和させていて、そのセンスに唸らされます。キャリア初期にはニューエイジ系ミュージシャンでもあった彼らしいスタイルと言えるでしょう。KARFAGENやSUNCHILDのファンはもちろんの事、CAMELタイプのシンフォがお好きな方にも文句なしにオススメの名品です。
92年のデビュー以来コンスタントにリリースを続けるフレンチ・シンフォ・バンドが放った23年作13thアルバム。「12月の雪」を意味する題名どおり冬の情景を描くコンセプト作。「NEIGE EN DECEMBRE PARTIE 1」「〜 PARTIE 2」という20分の大曲2つで構成された実にプログレ然とした内容で、GENESIS+CAMELのファンタスティックなサウンドに少しPINK FLOYD的シリアスさをミックスさせたような、今回も彼らに期待するそのままの音を、メロトロンもたっぷりと鳴らしながらイマジネーション豊かに紡いでいます。大きな特徴は、中心メンバーであるマルチ奏者Eric Tillerotが担っていたヴォーカルがなくなり、インストゥルメンタル作品となっている点。ANGEのスタイルを受け継ぐあの耽美で濃厚なヴォーカルが聴けないのはやや寂しいところですが、そのぶん英プログレからの影響を完成度高く昇華させた彼らのあまりに幻想的な音世界に没入できる内容となっています。そういう聴かせ方を意図してのヴォーカルレスなのでしょう。上記のとおりGENESIS&CAMELファンにはぜひ聴いていただきたい逸品!
KARFAGEN〜SUNCHILD〜HOGGWASHなど数々のプロジェクトを率いて優れた作品を続々とリリースしている、90年代以降のウクライナを代表するミュージシャンAntony Kaluginの中心に位置づけられるプロジェクト。06年デビュー作『CONTINIUM』と07年作2nd『SPACE BETWEEN US』のカップリング作『KEY TO PERCEPTION』に、Kaluginの01年ソロ『WATER』、AKKOの04年2ndソロを追加した19年リリース作。大地の脈動のように静かに鳴り響くキーボード、リコーダーや打楽器による土着的なフレイヴァーなど、ニューエイジ風のエッセンスを一方に、もう一方には、コロコロとリリカルに奏でられるシンフォニック&ファンタスティックなキーボード、アンディ・ラティマーばりの伸びやかなトーンで流麗に紡がれるエレキ・ギターのリードによるヴィンテージ・プログレのエッセンスを配した雄大で幻想美たっぷりなアンサンブルが印象的。まるで「キャメル meets アディエマス」と言えるイマジネーション溢れる1st。アコーディオンやジャズ・ギターをフィーチャーするなどより表現の幅を広げた2nd。彼の原点であるニューエイジ色を反映したイマジネーション豊かなソロ2作と、Kaluginのコンポーザー、アレンジャーとしての並外れた創造性が発揮された4作品です!
イタリアのグループ、05年作の2nd。どこを切り取っても溢れ出すリリシズム。どこまでもファンタスティックなアンサンブル。フックに富んだ魅力的なヴォーカル・メロディ。まさにジャケットのイメージ通りのシンフォニック・ロック。メタリックなギターをバランス良く織り交ぜており、甘くなり過ぎず適度に引き締まったサウンドが印象的。メロディ好きにはたまらない逸品。
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
人気バンドKARFAGENで知られるウクライナ出身の才人キーボーディスト/コンポーザーAntony Kaluginが率いるシンフォ・グループ、前作より5年ぶりのリリースとなった23年作。プログレ然としたダイナミックな迫力を持つKARFAGENの作風に比べ、より歌ものとしてメロディアスな聴き心地の良さに重きを置いた、流麗でファンタジックなサウンドが特徴的です。THE FLOWER KINGSの影響を感じるゆったりとスケール大きく歌う男性ヴォーカル、雄大なシンセサイザーとメロディックに駆け抜けるギターが交差しながら情景美を描くスタイルが、終始シンフォ・ファンの心を捉えて離さないこと必至です。24分+14分という大作主義の構成も堪りません。5年というかつてないインターバルを経た作品ながら、SUNCHILDらしい溢れんばかりの優美さは全く変わっていません。カケレコメンド!
デジパック仕様、ボーナス・トラック4曲、定価2800+税
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯有
90年代を代表するイタリアン・シンフォ・グループMOONGARDENで活躍したドラマー/マルチ奏者による12年作。イタリア然とした濃厚なヴォーカルを軸に、徹頭徹尾ドラマティックに進行する曲展開が圧巻のシンフォニック・ロック。GENESIS、CAMELを宿す優美な旋律を、ロング・トーンで泣きむせぶギターと叙情的なピアノ、壮麗なシンセなどが時に繊細に時に力強く紡いでいくさまは、涙なしでは聴けない素晴らしさ。幾重にも重なりあうシンセによって演出される大海原を思わせる音空間も、聴き手を引き込む圧倒的な雄大さを持って迫ってきます。零れ落ちんばかりのイタリアらしいドラマティシズムに包まれた名作です。
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
若干圧痕あり
ポーランドを代表するシンフォ・グループ。07年作。繊細かつ優美なメロディ、しっとりと伸びやかな男性ヴォーカル、幻想性溢れる柔らかなキーボード&フルート、リリカルに歌い上げるギター。1音1音を丁寧に紡いだ民芸品のようなアンサンブルは絶品の一言。前作の延長線上のモダンなヘヴィネスもありますが、ヘヴィなパートでも、全体が流麗なメロウネスに包み込まれているのが本作の聴き所。これは素晴らしいです。傑作。
スリップケース付き仕様(画像はスリップケースです)、通常プラケース仕様
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
スリップケースに若干黄ばみあり
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