10T10076(10T) 【2014年発売CD】
ジェネシス、イエス、そしてカンサスが好きなら、このアメリカの新鋭は良いですよ〜。爽快な1stも最高でしたが、「壮麗さ」が「幻想」へと変わったこの2ndもドラマティック度120%!
00年に結成されたアメリカのシンフォニック・ロック・グループ、09年のデビュー作に続く2014年作2nd。ジェネシス、イエス、カンサスのDNAを濃密に継いだ壮麗なるプログレ・ハードをスカッと鳴らしたデビュー作と比べ、アメリカらしい明快さはそのままに、「壮麗さ」からドラマティックな「幻想性」へとシフトした印象。より「静」と「動」の対比鮮やかに、ダイナミックに展開していく構成が見事で、切り返したっぷりの展開はこれぞプログレ、と言えるでしょう。変拍子の中をギターが印象的なメロディとともに力強く疾駆するパート、ヴァイオリンが伸び伸びと飛翔していくパート、ムーグ・シンセがメロディアスなフレーズを高らかに鳴らすパートなど、プログレ・ファンなら熱く拳を握ってしまうパートがめくるめく続きます。米プログレらしい力強く伸びのあるハイ・トーンのヴォーカル、キャッチーなメロディの魅力は前作と変わらず言わずもがな。メロディアスでダイナミックなシンフォニック・ロックのファンは必聴と言える快作です!
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